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人工透析を受けているとあらぬ誹謗中傷を受ける事はたまにあります。

「でも、ガンのほうが大変だから。」

ん~(-_-;)
そうでしょうか?

治る可能性を残しているガンと、永久に治らない腎不全とでは意味合いのベクトルが違うと思いますね。

そもそも透析患者さんはガンになる確率は他の健常者より高いですから。
透析治療と抗がん剤治療の両方を受けている患者さんもいます。

僕も腎臓ガンでしたし。

まあ、こうした意見はたいていの場合大きな病気の経験が無い人が言いますからね。

僕ら透析者ですと、病気の大変さを理解しておりますから、どの病気だから大変でどの病気だから大変じゃない!というようなベクトルは持ってないですな。

どれも大変です。

ただ、透析の場合は終わらないという事が問題なのですな。

えっ?
腎移植すれば治るんじゃないの?

と、よく言われてしまいますが。

治りません。
透析から免れるというだけで、1級障がい者はそのままです。

移植した腎臓は、体内では異物が入って来たと誤認してしまい、抗体による移植腎への攻撃が始まります。
ほおっておくと、瞬く間に移植腎が機能不全に陥りますので、腎移植をした際は「免疫抑制剤」なる投薬治療が始まります。

これが大変ですな。
免疫を薬で低下させるという荒業を使いますからな。

月イチの診察はもとより、場合によっては移植腎が破壊されてしまう場合もある。

その時は再びあの激しい腎不全症状(吐き気、めまい、呼吸不全など)が出てしまいますからな。

透析へと逆戻りしてしまうケースもかなりあります。

つまりは、1度腎不全で人工透析を余儀なくされた場合、永久に人工透析の影からは逃れられないという事です。
逃れる方法はただ1つ「死ぬ」事しかありません。

医師より「人工透析が必要です。」と言われたその瞬間から、人工透析との闘いは始まるのですな。

終る時は「死ぬ」時です。

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というとですな、相当大変なようにも聞こえますが、まあそこら辺は心の持ち方一つでどうにでもなりますけどね。

というのは、大病の中でも「人工透析」というのは、僕のような「慢性糸球体腎炎」患者ですと合併症が出始めるまでに10年前後かかりますし、それまでは一般人と大きく変わらない生活は送れますからな。

僕も7月で透析11年ですが、「心筋症ステント2個造設」、「腎臓ガン・右腎摘出」を乗り越えてピンピンしております。

確かにしんどい透析ではあります。
愚痴が連発してしまう事もあります。

が、今の所、それだけ疾患があっても生きている。

そのメリットがあるのが「人工透析」ですな。

ちょうどね、1型糖尿病で透析になった透析19年の方がおります。
とても真面目な方でね、食事管理も生活面でもかなり優秀な方です。

ですので、足もまだ付いておりますが、昨年発症した背骨の石灰化手術でとうとう車いす生活となってしまいました。
フットケアも欠かさず、糖尿病性腎症でも19年もの長きにわたり足の保存に成功しております。
目も見えております。

一方で、同じ糖尿病性腎症でも透析1年で足がなくなったような患者さんもいましたが。

やれる事をしっかりやっていれば、透析を受けていてもかなりの長いスパンで正常に生きていけるという事であり、またあまりに適当過ぎると大きな合併症を招いてしまう事もあります。

同じ高校を出た年の差1個の糖尿病性腎症の方もいますが、すでに両足切断、両目失明となっております。
年齢は関係なく、糖尿病性の場合にはこういう事も起きる訳ですから。

透析19年のおじさんがいかに壮絶な摂生をやって来たかがよく分かります。

そう言えば、最近、1型糖尿病の患者さんが透析前によく行方不明になるのですな。

で、どうしてるかと言えば、病院内で倒れてたりするんです。
慌てますよね。

血糖値の問題でしょうな。
分かりやすい場所で倒れてくれてれば発見できますが、場合によっては見つかりにくい場所で倒れてる時もある。

いや~、奥さんいるんだから付き添ってもらえよ。
と言いたくなるほどよく倒れてましたが。

今は何とか普通に透析できております。
この方も10年以上透析を受けてますが、自分で歩けて目もちゃんと見えておりますな。

僕らは自分もその透析を受けてますし、そういった様々な病状の患者さんをリアルタイムで見ていますからな。
病人に対しては寛容な面があります。

なのでね、先の病気によって大変さを比べるというベクトルが無いのですな。

どれも、それ相応に大変である。

これに気付いてますからな。
自分が病気ですから。

まあ、誹謗を受ける事はありますけど、そういうモノの考え方は明らかに何の疾患も無い人の意見ですな。
なので、そういう人は晩年に大病し、その世界を十分に堪能する事でしょう。

人間は8~9割の方が最後は病死しますのでね。

僕らはちょっとそのタイミングが早かっただけ。
むしろ、人工透析になれる病気だったおかげで、この程度で済んだ、とも言えますな。
大変ですけどね。

コメントで、「透析」は終着駅の無い片道切符
という、うまい表現をなされてた方がいました。

しかし、列車には乗れるんですな。

その片道の列車の中でどう生きるのか。
残された人生の旅はまだまだこれからなのです。



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