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わたしの通う施設では月1回血液検査のデータをくれます。
でも、HbとかPTHとか、記号ばかりで意味が全然分かりません。
必要な範囲で教えてもらえませんか?


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なるほど。
上記は僕の先月の血液データです。(一部)
ちょっと一部見づらいですが・・・。
左にピンクの○があるものは重要項目です。
全部は僕も分かりませんので、わかる範囲で項目ごとに解説してみたいと思います。

*透析効率*

BUN(血中尿素窒素)
透析前70~90mg/dL  透析後8~20mg/dL

クレアチニン(CrまたはCRE)
透析前 男性12~14mg/dL  
透析前 女性10~12mg/dL

この2項目が高いと、透析効率が悪いと言えます。
また、透析前より透析後が重要です。
どちらも腎不全患者は高い数値ですが、透析後は低くなってないといけない数値です。
クレアチニンに関しては、透析後3mg/dLくらいまで下がる人はかなり体調が良いはずです。
長時間透析の人は3mg/dL近くまで下がる人も多いですが、4時間透析だと4mg/dLくらいはあると思います。
どちらも、血液中の老廃物で、その量で血がきれいになったかどうかが分かる数値です。
両項目とも、病院側が患者の体調を見ながら対応する数値です。
ダイアライザーや血液流量(QB)を大きくするか、透析時間を延ばすかなどで対応できます。
また、BUNはたんぱく質を取りすぎると上がりやすい性質がありますが、透析患者の大多数は、たんぱく質が足りてないので、僕でも安定してます。


*塩分/カリウム*

ナトリウム(Na)
目安量 136~147mEq/L

ナトリウム=塩分です。
血液中の塩分濃度が高いと、濃度を下げるべく脳が指令を出し、喉が渇きます。
水分を取りすぎると血圧が上昇し、心臓に負担がかかります。
塩分の少ない食事で改善できます。

カリウム(K)
3.6~5.0mEq/L

血中のカリウム濃度が上がると、不整脈や心停止を起こしやすくなります。
透析患者では「カリウムを下げるゼリー」などの薬があります。
カリウムの少ない食事や調理法で防げます。


*貧血*

ヘモグロビン(Hb)

男性 13.0~17.5g/dL 透析患者の目安 10.0~11.0g/dL
女性 11.5~15.0g/dL 透析患者の目安 11.0~12.0g/dL 

ヘマトクリット(Ht)
男性 40~55%   透析患者さんの目安 30~33%
女性 35~50%   透析患者さんの目安 33~36%

赤血球数(RBC)
男性 420~600   透析患者さんの目安(男女共通) 330~390
女性 380~500

腎臓で作られるエリスロポエチンという成分が、透析患者はあまり作れず、赤血球の量が増えにくくなります。
これが貧血の原因となります。
ヘモグロビンやヘマトクリットは貧血の程度を知るための指標として使われます。
多くの透析患者さんには、透析終わりに鉄剤やエリスロポエチン製剤などが使われています。
自力では鉄分やたんぱく質を取る事である程度の改善は可能ですが、それを意識し過ぎると、同時にリンやカリウムも摂取してしまいますので、注意が必要です。
貧血状態ですと、息切れ、だるさ、動悸、呼吸困難などを引き起こします。
自力での改善が難しいですので、常に血液データをチェックしておいたほうが良いでしょう。


*動脈硬化*

LDLコレステロール(悪玉)
透析患者さんの目安 140mg/dL以上が脂質異常

HDLコレステロール(善玉)
透析患者さんの目安 40mg/dL未満が脂質異常

中性脂肪(TG)
透析患者さんの目安 50~130mg/dL

LDLコレステロール(悪玉)と中性脂肪は、血管壁に付着し動脈硬化を促進します。
それを阻害してくれるのがHDLコレステロール(善玉)です。
透析患者さんは、HDLコレステロールが不足しがちで、動脈硬化を進めやすいとされています。
放置すると、狭心症や心疾患などの心臓病につながります。
対応としては、脂質に気を付ける事と、適度な運動などでも若干の効果があるようです。


*骨障害*

PTH-インタクト(PTHまたはintactPTH)副甲状腺ホルモン

健康な人 10~65pg/mL 透析患者さんの目安 60~180pg/mL

カルシウム(Ca)
透析患者さんの目安 8.4~10mg/dL

リン(Pまたは無機リン)
透析患者さんの目安 2.8~5.5mg/dL


透析患者はビタミンDがあまり活性化できず、カルシウムの吸収力が弱くなっています。
血中のカルシウム低下とリンの上昇はPTH(副甲状腺ホルモン)を大量に分泌してしまい、骨からカルシウムが抜け出てしまいます。
これが二次性副甲状腺機能亢進症(線維性骨炎)です。
二次性副甲状腺機能亢進症になると、骨のゆがみや痛み、骨折を引き起こしやすくなります。
また、骨粗しょう症の進行も心配です。
対応としては、リンの多い食事を避けて、リンを低めで安定させておく事で進行を遅らせる事ができます。
リンは5.5mg/dLを長期に渡って超えていると、危険です。

これらの数値からもたらさられる病気を、一般に「透析の合併症」と言います。
対処が自力では難しいものもありますが、上記に関しては色々な対応法も確立されています。
まずは、自身の血液検査データを見て、体の状況を知っておく事が重要です。


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