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人工透析で何が怖いかと言えば、自分がこの先どうなっていくかを周りの患者さんを通して見てしまう事にあります。

大勢の透析者と共に病院へ通っていますからね。

否が応でも、多少なりと他の患者さんとの接点が出来てしまいます。

そうするとですな、他の患者さんが不調のどん底にいたりすると、自分が今どれだけ好調でも、いつか自分もああなるのではないか? という恐怖心のようなモノが芽生えますよね。

高熱が続き最後は寝たきりに

ある日、それまでは元気に透析を受けていたある女性患者さんが、熱発を訴えていました。
ところがですな、次の透析の時にはそれが悪化しておりまして、39度の熱となっていました。

原因もはっきりしないまま、その女性は入院となった訳ですが。

今でもはっきり覚えています。

「何かおかしい! 何かおかしい!」を繰り返し言っていました。

3か月間の入院で帰らぬ人になってしまいました。

何度か熱は下がっていたのですが、しばらくするとまた高熱が出ていたんですね。

その繰り返しのようでした。
正確なところは分からないですが、透析10年から12年くらいの人だったと記憶しています。

すっかりやせ細ってしまい、毎回病棟からストレッチャーで透析室に運ばれてきていました。
医師は当然懸命に治療に励んでくれたんだと思いますが、最後の1か月ほどは見る見る弱っていったのを垣間見ました。

衝撃を受けましたね。
何の病気かは分かりませんでしたが、何らかの感染症でも起こしていたのかも知れませんね。

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透析初期に兄貴分としてお世話になった人も

透析初期に兄貴的な存在感でお世話になった患者さんがいました。

60台後半でその時すでに透析10年以上が過ぎていました。

このおじさんはとても気さくで良い方でしたので、いつもよく話していました。

それから数年が過ぎ、朝透析に行ったら、病棟からストレッチャーでそのおじさんが運ばれてきたんですよね。
どうやら前日に意識不明になり救急車で運ばれたようでした。

1週間ほどが過ぎ、ようやく話が聞けたのですが、その1週間の記憶が無いそうでした。
えっ?
看護師さんとかとちょっと話したりしてましたよね。
あれも覚えてないんですか?

「覚えてないんや。」

そんな事があるんですな。

しかも、そのおじさんと仲が良かったもう一人のおじさんが、同じ病室に脳梗塞で入院していました。

ところがそのもう一人のおじさんは病気を苦にして、シャントを切り自殺してしまったんですね。
病室には警察まで来る大騒ぎとなりました。

そのショックからか、おじさんは口も聞かなくなり、毎回ストレッチャーで透析室に運ばれてくるようになってしまいました。

半年もそういう日々が続いたのち、おじさんを見かける事が無くなるのです。

いつか自分にもそういう時が来るかも知れないという恐怖

2人しか例を挙げてませんが、実際はこういう人を何十人も見ていく事になります。

透析で自分が長生きすればするほど、こういう言場を見てしまう事になるんですね。

これがね~、かなりのショックですなぁ(*´Д`)

70歳で透析導入し、15年間完璧に近い摂生をしていたKさんというおじさんがいました。
とても真面目で、増えがいつも1.8キロなんですよ。

ホントにね、毎回0.1キロ誤差がある程度で、計ったように1.8キロの増えで来るおじさんでした。
ですので、血液データも良好で、透析者の手本のようなおじさんでしたね。

そのおじさんも、僕が透析病院を転院した後、お亡くなりになったと聞きました。
85歳だったそうです。
まあ、高齢者になりますから仕方ないとはいえ、あれだけ頑張っててもそうなるのか?

そう思ってしまいますよね。

透析室でよく見かける光景で最も多いのは、突然いなくなるケースです。

昨年もちょっと前まで普通に話してた60近いおっちゃんが、いつの間にかいなくなりました。
いや、数日前にも普通に話してたんですけど。

そのおっちゃんが透析を受けていたベッドにはもう別の人が透析を受けていましたのでね。
そういう事なんだと思います。

こういう突然のケースは多いですね。
もちろん、本人の中では色々あったのかも知れませんが、それが感じ取れないほど元気だったのに、突然旅立ってしまったかのように見えてしまう。

とても悲しいですな。

恐怖の中でも日々の透析は続く

そういう現場の状況を見てしまいますので、心が折れそうになる時もありますよね。
いつか自分にもその順番がやってきてしまうのでは?
という恐怖。

その葛藤の中、繰り返し、繰り返し、日々の透析を受け続けていく事になります。

パッと透析室を見渡し、いつもいる患者さんがいなかったりすると、ちょっと焦りますよね。

透析中にかすかな異変を感じたりするたびに、そうした恐怖がまた蘇る。

もうね、心休まるヒマは無いのですな。

「〇〇さんが癌で入院したらしい!」とか聞いてしまう事がよくありますね。

近所の大病院に入院してるそうだ。

数か月のち、その患者さんが透析病院に生還してきた時は本当に喜べますな。
「良く頑張りましたね。」僕もこれを何回言ったか分からないくらい言いました。

手術痕を見せてもらうと、ウギャー! ってなりますけどね(-_-;)

Hさんというトラックの運転手さんは、岡山医大で開胸バイパス手術をし、半年後生還してきました。
ウギャー! 切り刻まれとるやん!

また痛そうな場所を切ってる。

何とか、生き伸びた人も見る。
そうやって、トラウマを払しょくしながら、日々の透析を受け続けていくのですな(*´Д`)



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