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以前に、「新婚さんいらっしゃい」で若い透析患者さん(男性)とのカップルが出ていた事があります。
彼は20代前半くらいだったと思います。
それだともう、生まれつきの腎臓病だったのでしょうね。
そんな中、頑張ってゴールイン!
おそらくは、周囲の反対などもあったでしょうに。

人工透析って知らない人にはイメージ悪いと思いますし。

さて、今日は、ある方の話を書きます。

彼は当時34歳。
人工透析を始めて4年の月日が流れていた。
夜間透析を受けながら、昼間はトラックでの運送業をしていた。

彼には透析導入以前から彼女がいた。
4歳年下の事務職の子だ。
もう6年以上の付き合いになる。

彼のほうは、自分の体の事を考え、何度も別れを切り出そうと思っていたのだが、元気で明るい彼女を見ると、別れを切り出せずにいたのだ。

2人の共通の知り合いにTという奴がいた。
Tは彼女に「あいつはああいう体だからな。気持ちはあってもプロポーズとかは出来ねえだろうな。」と助言していた。
彼女のほうは彼の体の事などは、さして気にしていなかったようだった。
それよりも彼がその優しさのため、気を使って別れようとするのではないか・・・と不安を抱えていたのだった。
それで、普段からいつも以上に明るく振る舞っていたらしい。

彼のほうも、別れたくないのははっきりしていた。

それからしばらくして、Tの元に電話があった。
実は思い切って彼女が彼を両親に会わせたのだ。
しかし、これが大変な事になってしまい、家族や親せきなどから、猛反対を受けてしまった。

この事で彼はどうやら、別れを決意してしまったらしい。
Tは彼と飲みに行き、色々と話を聞いた。
更に数日後、彼女のほうとも電話で話した。

1週間後、彼と彼女は失踪した。
「駆け落ちだ!」
彼の家からは、彼のトラックがなくなっていた。
実は飲みに行った時、彼は「俺は彼女とトラックさえあれば生きていける!」と言っていた。
Tはそれを電話で彼女に話していた。
後から分かった事だが、諦めきれなかった彼が彼女を連れ出しトラックで旅立ったのだ。

数年後の正月、Tの元に小さな子供を抱いた彼と彼女の年賀状が届いた。
彼は今も新天地で週3回透析を受けている。


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