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残念な事に、僕のブログカラーなのか? 患者と医療者間の信頼関係にひびが入ったような出来事を相談されるケースがよくあります。

大半は患者さんかもしくは患者家族さんからの相談で、医療者側からは過去数件あった程度でほとんどありません。

僕が思うに、人工透析という治療は、まず患者の生死がかかっている病ですね。
そして、付き合いが長くなる。

通常の病気入院、ケガ入院では数か月以内に退院しますので、病院サイドのアラが目立たぬうちに退院できるのですが、透析の場合はずっと続きますので、患者さんの不満も出てしまいやすいという問題に医療者がちゃんと向き合っていないと感じますね。

つまり誤魔化しがきかないのです。
誤魔化しがきかない世界だからこそ透析は病院内のエキスパートでなければならない

例えば、大病院で透析室を持ってるケースでは、そこで働く看護師さんが採血係を歴任してる事が極めて多いですね。
と言いますのも、透析では「穿刺」というモノがあります。

通常の採血や点滴などでは、針先が入れば採血出来たり、針も細く短いモノですよね。
ところが、透析では太い長い針で根元までしっかり血管に入れなくては十分な透析が出来ぬ上に、抜針事故などにもつながりかねませんので大変です。

穿刺技術の高い人が病棟から配置換えで透析室にやってきても、ほとんどの人が透析の穿刺の難しさに直面します。

僕なんか、もうね、穿刺技術の優劣で能力給を出してやってくれ!
と、思うくらい穿刺は重要ですな。
その日の透析の4時間の安定が、その穿刺によって若干左右されてしまいます。

良い所にズバッと決まってる穿刺と、若干針先が血管壁にかすってるような穿刺では、透析中の4時間の安定が違ってしまう。

「針先は大丈夫ですか~?」と、よく聞かれますが、
いや、針先が大丈夫という状態は透析してみないとわかりませんな(*'▽')
と理屈をこねたくなりますね~。

透析業務は、ある意味ルーティンワークで、テキパキこなさないと時間ばっかりかかって中々進みませんので、どうしてもルーティーンをこなしていく事が優先となりがちですが、全てにおいて高い技術が求められます。

中でも1番難しいと感じるのが患者対応だと思います。

これは、僕もいくつかの透析病院で透析を受けていますが、しっかり患者の顔色や歩様までチェックしてるような病院はあまりありません。

もうね、日々の業務で一杯一杯になってしまってる病院もあります。

ちょうどね、午前と午後の回収と穿刺がぶつかる時間が1番忙しいと思うのですが、それだけで手一杯になってますよね。
現在の透析医療の医療点数問題から、医療者の数もある程度制限して行かないと病院の収益が出ませんし、カツカツのマンパワーで仕事しているという現状です。

どうしてもね、そういう事から、医療者一人一人が戦力にならないとやっていけません。

これは僕の主観ですが、やはり透析医療で優秀だと感じる医療者は、全ての病院業務の中でも極めて優秀に見えますね。

ある大病院に入院した際などに、病棟の看護師さんと普段透析病院で対応してくれてる看護師さんとの間に実力の差を感じます。

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透析患者が患者として医療者とどう向き合うか

これは僕も模索中ですね。

今やっている事がどういう結果に及ぶかはまだ先まで見て行かないと分かりませんのでね。

透析を始めた当初というのは、僕も結構気を使っておりましてね。
穿刺に来た看護師さんに世間話を話しかけたりしてました。
ムスッとしてると思われたくありませんでしたからな~(-_-;)

しかし、現在はそういった余計な会話はしなくなりました。
そういう距離の詰め方はあまり良くないと感じましたんでね。

病気の事や体調の事などで報告すべき事があれば話しかける。
つまり要件が無い限りは無駄に話しかけないという事を実践しております。

ただ、今の病院は医療者さんのスキルが全体に高いのもあって、ストレスはほとんどなくなってしまいました。

こう言ってしまうと身も蓋もありませんが、トロくさい看護師さんがいませんのでね。

例えば、過去の病院では、言う医療者さんを選んで言わないと対応できないという、患者がかなり気と頭を使わなければなりませんでしたからね。

担当者がいないと話にもならない。

ドライウェイトが間違っているのに、誰の責任かとかも追及されることもない。
医療者間でミスがあっても言及せず、ナアナアでほったらかしという酷い状況でした。

通常はどこの病院でも何らかのミスが発覚した時は、医療者間で協議が行われ責任の追及までしっかりやります。
だからミスも起きにくくなります。

ところが、過去の病院ではそういったミスが全てナアナアで済まされるというね(-_-;)

徐水設定がゼロになっているにも関わらず、5時間透析の4時間経過後まで誰も気付かなかったという失敗までされました。
(普通はどこの透析病院でも確認作業をしますので、透析開始からどんなに遅くとも1時間以内には気付くと思いますな)

それも恐らく、責任の追及はされなかったのでしょうね。
されていれば、次の透析からは透析開始後にタッチパネルのチェックをするでしょうから。
(この病院はそういうトコが全く出来ない病院でした。)

結局ですな、透析患者が医療者とどう向き合うのか? というのは結構難しいと思います。
年輩の独居の方とかは、話し相手が欲しいでしょうし、色々ありますわな。

別にそこまで仲良くしなくても別段困る事は無いし、どちらかと言うと距離が詰まり切ってるほうが返って面倒な気もします。


患者が完璧な透析医療を求めるのは当然なのに、中にはそれを拒む病院もある

いや、あのね。
患者が完璧な医療を求めるのは当然なのですな。

それがですな、
「病気になったのはてめえだろ! そこまで知るか!」的な態度でモノを言われましてもね。

まるで頑固オヤジのラーメン屋みたいな対応をする傲慢だけの医者もいますんでね。
(物腰の柔らかい対応をしてくれる先生は信頼できますな~(*'▽'))

驚きますな(^◇^)

患者が完璧を求めても、
「そんな事できまっしぇ~ん!」的なプライドの無さ(-_-;)

そりゃ、働く方はめい一杯頑張ってるでしょうな。
医師も持てる力を十二分に発揮しているでしょうな。

あはは(^◇^)
いや、持てる力を十二分に発揮している医者に、そこまで完璧を求める事はないと思いますな~。
出せる力を出し惜しみしてるように見えちゃってますから。

すいませんね~。
どっかにそういう医師がいたもんでね。

ほとんどに医師はそう言う事はないのですけどね。

ついつい余計な事を書いちゃいましたが。

まあ、患者側もおかしな事を言う人は多いですからな。

3時間透析から4時間に移行して下さいと頼んでるのに、頑として受け付けない患者さんとかね。

まあ、僕の友人もソコで結構もめてましたんでね。
僕は個人的に
「別に3時間を4時間にしたからと言ってマイナスは全然ないよ。」とアドバイスしましたが。
当時は僕も5時間透析だったのでね。
説得力はあったでしょうな。

医者が提案してくるにはそれなりの理由があるでしょうからな。
なぜそれが必要なのかはしっかり聞いて受け入れたほうが賢いのですな。

通常は、医療者のほうがこうやって完璧を目指すのが普通なのです。

患者が完璧を求めるという事が、一体どうして起こるのか?
そこに着目して医療者さんたちは話し合われたほうが良いですね。

患者や患者家族からすれば、医療者がベストを尽くしてくれたが助からなかった! という最終結果であれば不満も少ないのですが、「それがベストですか?」と問いたくなるような次元の低い事がなされてればソコが問題になりますよね。
これは当然の事です。

ですので、常にベストを尽くさなければならないのが医療ですから。
医療者の苦労は半端ありませんな。

透析医療では時としてある話なのですが、
「自分達が提供している透析が気に入らないなら、よそへ行ってやってくれ!」的な物言いをする病院があります。(どの口が言っとんじゃ('Д'))

信頼関係を患者のほうが壊すというのはまだ話は分かりますが、医療者のほうから壊しに行ってどうする(^◇^)

違いますよね~。
患者が望む透析医療が出来ない場合は、出来る病院を紹介するのが医者の勤めでは?

他の外来では、どこでもそうしますよね。
「うちではこの手術はできませんので、あちらの病院を紹介します。」と、紹介状を書いてくれます。

普通はそうです。
ところが透析医療の中でたまにそういうムチャクチャ言う病院がある。
気に入らん事があれば、患者を転院させようとする、しかも患者に落ち度がなければ、落ち度をわざと作ってまで転院させようと画策したりとか。

医療者の風上にもおけない病院や医師がごくたまにいますな~。

そりゃ、誰だって、完璧な医療を求めますよ。
それに向けて日夜頑張ってる医療者も多いですし、僕もそういった医師や看護師さんをたくさん知ってます。

まあ、おかしなケースでは、医療者も患者も頑張りたくない人たちの集団なのでしょうな。

僕等は命を預けている。
その責任から逃れられない医療者たち。
そこには様々な問題点がありますね。
しかし、人は成長できる。
数々の問題が透析医療から無くなっていく事を切に望みます。


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