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ああ~、そうですか。

全国各地で、透析時間を伸ばしてもらえなかったり、血液流量(QB)を増やしてもらえなかったり、そういった事が起きてるようです。

まあ、そりゃ、医師側からすれば、
「俺の診療方針が聞けねえのか!」っていう事ですわな。

(-_-;)
まずは病院理念について知っておこう

患者が豊かな医療を受ける権利というのは、当然あります。
もちろん、患者側にも制約はあります。

それぞれがそうした権利や義務を背負っている訳ですな。

ここで、まずは基本的な病院理念について知っておきましょう。

病院理念は、各病院で言い回しが若干違いますが、大半の病院で言ってることはほぼ同じです。
一般的な病院理念を書き出してみましょう。

患者さんには、人間としての尊厳を保ちながら医療を受ける権利があります。同時に、医療を受けるときに守らなければならない責務もあります。
本院は、患者さんとの信頼関係のもとに患者さんと協力して最良の医療を提供します。

患者さんの権利
あなたには、国籍、信条、社会的地位、疾病の種類などによる差別を受けることなく、良質な医療を公平に受ける権利があります。
あなたには、病気、検査、治療方針などについて、納得できるまで説明や情報の提供を受け、自らの意思で選択あるいは拒否する権利があります。それは、薬の臨床試験や研究の途中にある治療方法などについても同じです。
あなたには、診断や治療方針などについて、診療を担う医師以外の医師の助言(セカンドオピニオン)を求める権利があります。
あなたには、診療情報の開示を求める権利やあなたの個人情報が守られる権利があります。

患者さんの責務
あなたには、医療提供者に対し、あなたの健康に関する情報をできるだけ正確に提供し、診療の際にはインフォームド・コンセント(医師等が診療に関する説明を行い、患者さんが理解し同意すること)の理念に基づき、医療提供者のみに任せるのではなく、自らも積極的かつ主体的に役割を果たしていく責務があります
あなたには、迷惑行為により他の患者さんへの医療提供や医療従事者の業務に支障を与えないよう配慮する責務があります。
あなたには、医療費の請求を受けたとき、遅滞なくお支払いいただく責務があります。

本院職員は、医療人としての職責を自覚し、法令はもとより、本院の基本理念、基本方針、患者さんの基本的権利を遵守し、良質で安全な医療を提供するために努力する。
本院の職員は、医療の公共性を重んじ、医療を通じて地域の発展に尽くす。
本院の職員は、職責の重さを自覚し、教養を深め人格を高めるとともに、生涯学習の精神を保ち、知識と技術の習得に努める。
本院の職員は、患者さんの人格やプライバシーを尊重し、優しい気持ちで接するとともに、医療の内容についてよく説明し、信頼を得るように努める。
本院の職員は、互いに尊敬し、協力して医療に尽くす。

かなり簡略化してる病院もあるんですが、おおよそどこの病院でもこういった理念を掲げております。
細かく書くと、こういう事になりますね。
これは各病院とも異論はないはずです。

僕らは「人工透析」というある種、特殊な医療を受けております。
通常は、病気で通院する場合、完治するか死亡するかによって短期的に解決する事が多い訳ですが、「人工透析」の場合は、極めて長期的に通院する事になりますね。

その中で、こうした病院理念が守られない事も多くあります。

ですので、必ず通ってる病院の病院理念は確認しておいたほうが良いでしょう。

患者側も権利と同時に責務を負ってるという部分があり、互いに信頼関係がなければ困る事も多いですね~。

実際、僕自身が長い闘病生活の中で、尊厳をズタズタにされたり、患者プライバシーを広められたリなどの経験があります。

そういう時は、必ずその病院の理念を持ち出してお話する必要が出てきます。

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医学的見地から見た正確なデータを要求する事は出来ます

先の問題です。
僕らは透析を受けていて、正しいと感じる透析医療を受ける権利を当然のことながら有しております。

実際に、ロクに長期透析者すら出していない、透析量の少ないケースが目立つ病院の医師が、患者が望む透析医療を提供しないというのは、すでに病院理念に反しておりますね。

診療方針については、患者側から提案する事は権利としては認められてる部分でもあります。

それを一方的に断る権利を医療サイドは有しておりません。

もちろん、間違った知識やそれによって患者側の健康に不利益を受けるような提案では却下されるのが当たり前なんですが。
ただ、同時に、医師は自身の診療方針が正しい事であるという実績を証明する必要があります。

全腎協の全国大会では、このところ毎回のように透析40年表彰を受ける患者さんが150人ペースで出てきております。

正しい透析医療が何なのかは、そうした透析年数や、医学的見地から見た十分なデータを提示する必要があるんですな。

うちの透析医療の実績はこれです。
と、はっきり提示してもらって下さい。

「はっ? ロクに実績もない透析医療を黙って受けておけと?」とか、ケンカ腰にならずにね(*'▽')
一応は、患者側にもたくさんの責務はあり、屁理屈合戦で対抗しても、結果、面白くない結末に辿り着く事になってしまいますよ。

僕の調べによれば、良い透析というのは何も時間や血液流量、Kt/Vだけの問題ではないのですな。
このブログでは何度も書いてますが、「ストレス」が病気の大半の鍵を握ってる事は周知の事実です。
長き透析医療を受ける中で、病院内で大きなストレスを受けることはよくある事です。

そうしたストレスの問題や、他にも透析液の問題、適したダイアライザーが使用されてるか、患者の異変にいち早く気付けるか?
そういった、様々な要素も絡んできますからな。

要は、先の病院理念をしっかり守ってるような病院なら、それなりの実績は必ず出せてるはずなんですな。

透析40年以上の方は、30年以上前の古い時代の透析も受けた経験がある方々です。
その中でも、当時の最高レベルの透析医療を受けてきて、本人の努力と医療者さんの努力が結びついて透析40年という離れ業をやってのけたと言える訳です。

僕の知り合いでも、腎臓がんになっていながら、医療者がいつまでも発見できず、放置されたまま気付いた時には他のがん転移を起こしていたという患者さんまでいます。
ちゃんと年1回のCT検査も、月1回のレントゲンや心電図も撮っててその有様です。

そうした事から、透析で、長くやっていくには、様々な要素が絡むのは分かると思います。

僕なんか、腎臓がんは「がん」かどうかも分からない時点で発覚し、右腎全摘出で今の所事なきを得てます。
第一発見者は循環器科医でした。

病院が病院理念を本気で守る気があんのか?

透析医療を受けていて、社会生活まで送るとなると、大変な努力が必要です。
体調が悪ければ、社会生活に大きな支障を及ぼしますからね。
正しい透析医療を求めるのは患者として至極当たり前の事です。
なので、透析時間やQBのアップを求めて断られた場合は、ちゃんと、そのやり方でも透析40年が可能かどうか、またその間安全に透析が受けられて体調の異変を繰り返し、社会生活に多大なデメリットを及ぼさないのかを証明してもらわなければ、さすがに無理です、と言える権利を僕らは有しております。

もちろん、高効率透析には、体のサイズなどやバスキュラーアクセスの問題などで実現不可能な場合もあります。
何が何でも長時間透析という訳でも無いと思います。
QOLも重要です。
透析で多くの時間を取られ、それによって大きなストレスを受けるような人もいるでしょうからな。

しかし、本人が長時間透析を望んでるにも関わらず、やらないというのはどうしたものか?
と、僕は思いますな。
すでに病院理念に反してる行動のようにしか思えませんね。

こちらもちゃんとした理論を持って話す必要がありそうです。

望む透析医療が受けられない場合、その先生の方針が40年元気に透析を受け続ける事が出来ることを証明してもらえれば黙って先生の方針に従って透析を受けます。
と、本来なら言うべきなのです。

まあ、医療者さんとの軋轢を避けたくて、何も言えず透析を受け続けている人も多いと思います。
が、僕が知る限り、病院によって予後に10年以上の差が出てる事は確かです。

まぐれでようやく透析20年以上の患者さんを1人、2人出した!
という病院もあれば、透析30年以上の人を何人も抱えてる病院もあります。

この差は何なのか?
誰でも分かる通りです。

「俺の診療方針にケチつけるんか?」というプライドだけでモノを言ってる先生も見かけますな。

ん?
じゃあ、医学的見地から先生の方針が正しいというデータを見せて下さい。
こちらの病院理念には「良質な医療を公平に受ける権利がある」と書いておられますね。

と言ってあげましょう。
核たるデータを提示できないのに、診療方針に従え、という一方的な意見は通りませんよ。

と言えば良いでしょう。
患者には、病院を選ぶ権利も有してます。
透析に通ってる以上、この病院が正しい透析医療をしてくれていると思うからこそ通ってるのですな。

それが、医師のプライドだったり、思想だったりで捻じ曲げられてる世界観がそこにあるのですな。

こういうのは我慢できませんので、書いてみました。

まあ、はっきり言っておきますが、そういう実力も大して無いのにプライドばっかり高い医師の鼻っ柱を折っちゃいますと、損益を受けることになると思いますけどね。
(-_-;)
結局、なんだかんだ言っても患者は何も言えんのか(*´Д`)

という事だけが分かりましたな。

結局、病院理念にも書いてあるように、患者サイドが医師を選ばなくては仕方ないという事なんでしょうな。
残念な話です。

実際に僕も経験が過去にありますのでね。
まあ、無茶はやめといたほうが良いでしょうな。

救いは全くない訳ではありません。
確かに、患者予後を優先して考えてくれる医師はいます。
間違いなく存在しています。
そういう先生の元を訪れるしか今の所方法がありませんな。

悲しい世界ですな~(;´Д`)

結局、病院理念とは、社会一般に向けた偽善のお飾りでしかないのでしょうな。

ただ、はっきりしてるのは、その病院の患者さんは全員、その先生の作品ですな。
顔色を見渡せば、その先生の実力がはっきり見えますよ。
それだけは確かです。



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