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医療の世界では、「良い」とされていた事が10年くらいで「全くダメなやり方」と変わる事も多いですからな。
逆に「ダメ」がまた持ち上げられる場合もある。

なので、アンテナを張って最新の情報が欲しくなりますよね。

えっ?
あの方法がダメなの?
という情報が出てきても、間違ってる場合もありますし、医師によって考え方が2分してる事も多くあります。
 
病院が儲からないのは困るという感覚

透析においてもそういった波はありまして。
皆さんご存知の高効率透析ですな。

まあ、時間を伸ばすというのが良いのは、誰でも分かる理論ですな。
というのも、普通の人は腎臓が24時間働いてますから。
どれだけ働いても働き過ぎる弊害というのは、普通に食生活が出来てる段階では起きにくいですな。

しかし、透析では週3回、1回4時間しかその腎臓を働かせていない訳ですから。

そりゃ、時間を伸ばしてより血を綺麗にした方が長生きできる。
というのは子供でも分かる理論です。

が、高効率透析ですと、QBやHDFも絡んできますからね。

ある病院ではQB150程度の緩めの透析で8時間透析をしてる病院もある。
一方ではQB400とか、450で6時間回してる病院もある。

もうね、考え方が先生によって大きく違いますね。
いまだに(もうなくなったと言われてましたがまだあった)3時間透析がもっぱらの病院まである。

確かに診療報酬の問題はあります。
QBは全く関係しませんが、高く設定すると若干電気代というコストはかかるかも知れません。(回転が速くなるので・推測ですが)

4時間未満の場合 2,010点
4時間以上5時間未満の場合 2,175点
5時間以上の場合 2,310点
慢性維持透析濾過(複雑なもの)を行った場合 2,225点

まあ、通常のHDですと、5時間透析までは診療報酬が時間区分が出来ており、時間が増えるごとに診療報酬が高まりますね。
一方、オンラインHDFでは時間に関係なく2,225点です。

ここが僕らにとっても考えなきゃいけない部分ですな。
(診療報酬が数年ごとに改定されますんで、また変わる場合もあります)
実際、時間区分も無くなったり付いたりしてますし。

患者会や透析医会などが努力してるとはいえ、最終的に決めるのは病院ではありませんから。

ここで起きる問題としては、僕の知り合いにも2人ほどいたのですが、それまでは4時間のHDだったのにオンラインHDFとなって3時間透析になってしまった方がいる問題ですな。

その2人のうち、1人は時間が短くなった事に喜んでました(-_-;)

もう1人は、この事に気付き、3時間半となりましたね。

いや、僕なんかもね、病院が儲かってくれないと困るという感覚が先に立つ事もあるんですよ。

例えば、「残薬」などが起きても言い出しにくい・・・というのがあります。
過去の病院では露骨に嫌がられたという経験がありますんでね。

アーチストが血圧低下のせいで飲めなくて1週間分余ってます! 今回の処方は見送って下さい。

ん~(-_-;)
そういう事を言うと、露骨に顔に出る人が過去にいたのですな。
アレがトラウマとなって、言い出し難いのなんの(-_-;)

小声で「めんどくせえな」とまで言われましたんで。

今の主治医は処方がケチケチ派(言い方は悪いですが、こういうやり方が本来は正解だと思います)ですので、言えば普通に処方を見送ってくれると思います。

ただ、かと言って、病院の儲けを考えて言い出さないというのも大問題があります。
その医療費はどこから出てるか問題ですな。
僕らが全額払ってる分であれば、どこからも苦情はきませんが、実際は社保・国保からほぼ全額出てますのでね。

そっちも考えていかないといけない訳ですよ。

ああ、もう、どうせえちゅうんじゃい( `ー´)ノ

お世話になってる医療者さんたちにたっぷり給料を出してあげて欲しい感覚と、それでは国や一般市民に負担がかかってしまうという矛盾ですな。

こういう苦悩もあるのですな。
特にね、僕の通ってる病院のように6時間透析までやってる病院ですと、診療報酬外の医療も提供してる訳ですからな。

しかも、僕は遠方なのに送迎してもらってますし。
おかげで交通費が浮きますし。
それも病院が面倒見てくれてる訳ですからな。

ん~(-_-;)

やはり、病院に儲けてもらいたい感覚というのは消せない状態なのですな。

DSCN2293


診療報酬と国の負担の狭間

細かいところでコスト削減はしてると思うんですが、複雑な心境になるのは確かです。
例えば、先日は風邪をひきました。
熱は出なかったのですが、結構酷い風邪で即座に透析病院に診察に行きました。

しかし、これも医療費は透析代金と混合されて、支払う額は月1万円のままです。(香川では先に2万円~2500円に収入により透析医療費が1病院ごとに分けられ、後からその分が返って来る仕組みです。ただし、透析導入の原因疾患が65歳までに起きた方限定で、65歳以上の方は収入により1病院辺り月2万円~2500円の返ってくる分はありません)

つまり、僕の場合は、透析病院で他の病気で診療を受けて薬まで処方されても、払う医療費が変わらぬという問題が起きてしまいます。

医師に診てもらわないとどうにもならぬ病気の時もありますからな。

そうすると、国や一般市民に負担がかかるという悪循環が起きる。
痛みとか症状とかの我慢にも限度がありますからね。

ん~(-_-;)
安心して病院にもかかれぬのか。

これも他の病気とかに医療負担がかかる可能性も出てきますんでね。(透析はほぼ無料でも他の疾患に関しては医療費をもらうべきという話が国会内にあります)
そうなると、僕なんか心臓ステントはともかく、腎臓がん右腎全摘は医療費払えませんでしたよ。

どうするんじゃ?
PTA(シャント内の狭窄部分の治療)すら出来ねえじゃん(-_-;)

と、色々考えますのでね。
急にはそういう状況にはならないでしょうけども、いつかそうなる可能性は秘めてますのでね。
実際、徐々に医療負担範囲が増えてきてるのも事実ですから。

となると、透析以外の病気は出来なくなる、結果良い透析というのが求められるのか?

という事ですな。

実際、他の疾患を起こさぬように透析できることが1番良い訳です。

が、そうなると先の診療報酬問題が出てきますよね。

5時間透析を週4回やろうと思えば、在宅化するしかないですが(ごく一部の病院では外来透析でも可能な所もあります。が、そうなるとやはり診療報酬問題が浮上しますな)。

なんか、複雑な心境から逃れられませんな。
在宅化するのも介護者が必要ですし、その前に若干の工事もいる。
電気代や水道代の問題もあります。
どうするにも明確な答えが出ませんね。

で、思うのが僕は透析者も医療費を年10万くらいは払うべきではないかと思う点ですな。
ゆくゆくはそうなると思ってますが、やはり一切払わぬ(高所得者はまた別として)というのも違う感じがしてます。

が、そういう事を言うと困る人も出てきますからな。
それもまた困りますし。

どうしたものだか。
結局、答が見出せませんな。

世に憚られながら、透析を受け続ける。
僕のように色々考えて複雑な心境になってたら、余計な病気を呼びこんでしまい兼ねませんから。

こういうのは、何も考えずやれてる人のほうが、結果的に負担額を減らしているのか?
残薬まで気にし始めたら、もうね、いよいよなんですわ。(残薬は起きないようにするべきですが)

はあ(-_-;)
明確な答えが欲しいですな。
なんで透析はこうも複雑になってしまったのでしょうな。

考えれば考えるほど深みにハマりそうな問題です。



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