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朝の記事では「自業自得論」に言及した訳ですが、じゃあ人工透析はこのままで良いのか? と言われれば答えは「否」です。

僕個人の意見としては、経済学的に日本の経済が破たんする事は99.99%無いと思いますが、その時の政治家や官僚の能力次第では、破綻もあり得ますね。

実際に経済破綻をしてしまえば、透析医療は全額負担となってしまいます。(経済が復活するまでの間、ほとんどの助成は露と消えます)
日本も破綻経験国

実は、戦後直後の日本も経済破綻していたと言われてますな。
まあ、戦争で全てを失ってしまいましたんで。

実際に食べ物とか配給されてた時代で、僕の父や母なんかもその時代を知ってますんで、大変だったという話は今もたくさん残ってますね。

金のある人は農地へ行って自分で買い付けてくるんですが、それは違法だったため没収されたりしてたんですな。

日本全土が焼け野原になってしまったための破綻です。
仕事もないし、金もない、家もない、そんな時代です。

そこから復興して今の日本があります。
そして医療の世界でも人工透析が日本にやってきてその分野が大きく伸びました。

やがては実費負担から保険適用となり、今の形へと変貌していった訳ですが、これも日本経済に支えられてのモノですな。
UAEのように国にオイルマネーでもあれば、医療費は全て無料にも出来るんですが、日本は独自の資源が「人間」という国ですからね。
日本人が世界で活躍する事が大事だったりします。

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夜間透析が無い(-_-;)

人工透析も進歩は著しいです。
が、例えば香川の東地区には透析病院が3つしかなく夜間透析はありません。
高松市まで出ないと、夜間透析が無いのですな。

結局ですな、地域によって若い透析者に負担がかかってるところもあります。

僕の知り合いの若い透析患者さんも、深夜に運送業(日帰りできる程度の中距離区間)をする事で生計を立ててます。
夜間透析が出来ないのでそういう道しかなかったのでしょう。

まだまだ、仕事と連動できてる地域に限りがあるという事です。

そういった意味で、先ほど「否」と答えたのですな。

大都市圏では普通な事が、田舎ではそうもいかない訳です。
病院側もたった2~3人程度の夜間透析を受け入れられる余裕は無いという事ですね。
7~8人利用者がいれば何とかなるかも知れませんが。

高齢患者さんが多いのは田舎のほうですから。
若い患者さんで仕事もしながら透析を受けてる地方の人は案外少ないという現状があるんですな。
(人口比で若い患者が多くても、田舎では人口自体が少ない。東かがわ市などは人口3万人少々ですから。)

なんか、よくね、大都市圏の患者さんに「透析でも仕事はできるよ」というのを聞きますけど、そもそも都市部と田舎では環境に大きな差があるんですよね。
これが結構伝わりにくい。
僕のように、結局パソコン世界で仕事するしか道が無かったという者もいます。
僕の場合は多少、文章を書くというスキルがあったおかげで月6~7万稼げてますが、それも誰でもって訳にはいきませんし。

なかなか手厳しいですよ。
僕も、地域の障害者支援を要請してコレですからな。

仕事もなければ、夜間透析もない。
当然、6時間透析などは存在しない。
そういった世界観ですのでね、どうしたって障害年金や生活保護に頼る人だって出てきますよ。

仕事が作られれば、夜間透析のニーズも多少は出てくると思いますのでね。
まずは、仕事の支援が必要なんでしょうな。

ニーズがあればやっても良いと考えてる病院も1つくらいはあると思います。

環境で透析不能もあり得るんですよね

まあ、以前は、僕はこのブログで四国は透析が遅れてると書いてきたんですが、実際は、患者側のニーズが少ないという問題もあります。
完全に5時間以上の透析をやろうという人がほとんどいませんのでね。
病院側も1人や2人のために、時間延長とかは考えてくれないという事ですな。

つまり、数の力が必要であるという事です。
まあ、5時間HDであれば診療報酬はありますんで、病院も損失はそれほどない訳ですよね。
同じ病院に5時間透析を望む患者が10人もいれば、病院としても5時間透析をやらざるを得なくなる。
そういう事です。

前の病院時代に師長さんが5時間透析にしてくれたんですが、結局2人しか5時間透析をやっていず、師長さんの定年と共に5時間透析は病院としてやらない方向に進んでいたようです。

なんせね、100人からの透析患者がいて、60歳未満は6~7人くらいでしたのでね。
仕事しながら午前透析を受けてる人もいましたよ。
そうなると、仕事を抜けてきてるんで時間延長はしにくい訳です。
夜間透析はありませんからな。
市内で唯一の透析病院ですと、そんなもんです。
人口3万人少々の市ではそういう事が起きてますね。

今、僕も病院は変わり往復2時間40分という病院に通ってるくらいです。
そこなら夜間透析はありますし、6時間透析もオンラインHDFもあります。
スタッフさんも主治医も洗練されています。
しかし、自力で通うにはお金がかかり過ぎる問題(日や時間帯によってタクシーを使わないとJRの駅まで行けず、山の中からでは最寄りの駅まで2000円タクシー代がかかります)もあって、また僕が車を持ってませんので(免許は持ってます)送迎に頼らざるを得ないというね(-_-;)
送迎があるから通えてるんで、無かったら透析不能に陥ります。
近隣の透析病院はどこも満床状態です。

それでも僕の所はまだマシで、雪国とか結構難しくなってる地域もありますんでね。

地域格差がまだまだ存在してます。
人口自体が少なければ、比率としては同じ程度でも、実際は若い患者さんの数が少ない訳ですからニーズは生まれず、就業面でも透析でも進化が遅れていく事になりますね。

こういうのが都市部と田舎部の格差なんですよね。

例えば、障害者支援でも高松市ならタクシーチケットが沢山出ます。
東かがわ市では福祉バスを走らせてますので、市内は片道100円で利用できます。
さぬき市では12枚のタクシーチケットとわずかな福祉バスを運行してますね(片道200円)。
地域によって違いはかなりあります。

先ごろはこの3万人少々の市の唯一の高校、三本松高校(県立高校)が甲子園ベスト8に残ってくれまして留飲を下げてくれました。
山の子、海の子たちは逞しいですな(^◇^)

しかし、透析では色んな面で遅れてますね。
前は香川東地区では4つ透析病院があったのですが、今は3つです。
これをね、東かがわ市の隣のさぬき市志度に1つ新たに作ってもらえないか、という事も含めて我々で検討して行かないといけませんな。
その前に作っても透析医療従事者を集めるのが相当難しいらしいです。
(県議会で何度か話が出て立ち消えになってるようですね。)

ん~(-_-;)
行く手を阻む数々の地域格差(*´Д`)
まだまだ進化が問われ続けますね。



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