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先日の「過剰透析」に関しましてたくさんの反響があったため、追加記事を書きたいと思います。

大事なトコ見落としてると思いましたんでね。

僕はその時点で過剰透析などは存在しない・・・と書いたんですけどね(-_-;)
要は、食べて補う系の長時間透析ですからね。
食べて行けば、問題無い訳です。
僕にしても、5時間透析から事情があって4時間に変わり、QBがそれまでの200とは変わって250→280と増えた事によって血液データに多少の違いが生まれた事によって、食生活を見直しました。

まだまだ透析時間は永遠の課題なのか?

残念ながら、5時間透析を受けていたのは3年近く前の話で、このブログを書く以前の話ですのでね。
今ほど、血液データを注視してませんでした。
当時のデータはちゃんと残ってますので、それも踏まえて食生活の改善に取り組み、今は当時とは僕自身の食生活における観念も変わって来てます。

結果として、優良病院での4時間QB280という透析は、リンやカリウムやアルブミンが下がる事に気付きましたので、リンやカリウムが範囲内ギリギリの高めの数値になってでもアルブミンを上げていこうとした事が吉と出たのか、体調は良くなりました。

不安定だった血圧も何とか以前より大きくマシになりましたね。

水分摂取量を減らして、食事量を増やしただけなんですが・・・。

こういう状況ですと、当然なんですが、透析時間を増やせば血液データに違いが出てしまうので、それを補っていく食生活が求められますよね。

じゃあ、どうなの?
食べられない患者さんはどうすれば・・・(-_-;)

となりますと、状況は変わってしまいますな。
僕の周りでも、食べようにも食べられない患者さんもいます。
また、体格やプラズマリフィリングの関係で1時間に引ける除水量にかなり限界の低い人もいます。

ん~(-_-;)
増えを低くして栄養だけたっぷり取るというのは難しいですぞ。
そもそも、透析ではかなり無理した食生活を送ってますからね。
一般人からしたら、驚くような感じだと思います。

カロリーが追いつかないので、脂ものばっかり食べてますんでね、僕の場合は10年で胃が受け付けなくなってきてます。

そこにプラスアルファで、更に改善を加えていく訳ですからね。
増え幅の事も頭に入れながら。

そこは、かなり難しいですな。

で、重要な事が見えてきますな。

大阪の白鷺病院の山川先生の記述を見てみますと、
生体腎は生体に必要な物質を尿中に排せつさせずに保持する機能がありますが、血液透析ではそうではないのである物質については透析不足だがある物質については過剰透析ということがあり得ます。

となってます。
要は、透析では本来の腎臓と違って、引きたくても引けない物質と、引かなくても良いのに引いてしまう物質が存在してる訳です。
具体的に言えば、たんぱく質の一種「β2-ミクログロブリン(マイクログロブリンともいう)」が通常の4時間透析では引ききれず、体に溜まって透析アミロイドーシスを起こします。
(そのため、比較的「β2-ミクログロブリン」を除去しやすい方法であるオンラインHDFや透析時間の延長で対応する事が多いです。)
一方で、通常の4時間透析でも栄養素の一部は透析と共に除去されてしまうという弊害も起きてますね。

つまり、全体像としての過剰透析理論以前に、物質的に透析不足となってる物質、透析過剰となってる物質が出てしまう訳です。

で、福島の援腎会の鈴木先生の記述では、
高齢の方でも高血流の方はいらっしゃいますが、食べられない方の場合は血流を下げ、透析膜を抜けにくい膜に変えて調節しています。
抜けすぎはありますので、注意深く観察する必要あります。
ただ、透析時間は短くしません。
それは透析時間を短くすると血圧コントロール不良になるからです。
ただ、日本全国4時間血流200程度、しかも高齢者ではもっと時間を短く、血流を下げる対応をしていますが、基本的にこの程度の透析では透析不足だと考えており、透析量を増やす事には賛成です。

となる訳ですな。

ここら辺が透析自体における矛盾点で、高効率の透析をしてしまう場合でも透析膜や血液流量で対応可能という事ですな。

しかし、時間を短くするというやり方では、引きたいけど引けにくい物質が引けないまま体に残ってしまい、様々な合併症が懸念されますね。

だからこそ、時間延長が必要となってくる訳です。
時間延長で、引きたいけど引きにくい物質をより多く抜きながら、引かれてしまうと困る物質に関しては口から取るという事です。
で、食生活などの個人差でも時間とは別の工夫で対応するというのが、どうやら今後は確定要素として成り立っていくのではないかと思われます。(僕の個人的見解です)

現在、5時間透析までは医療点数が付きますので、出来ればそこまではやって欲しいというのが僕の願いでもあります。
(時間延長を希望する患者さんは10%程度にも満たないでしょう。そのくらいの患者さんの5時間透析にはご協力をお願いしたいところです)

DSCN2384


過剰透析はあるにはあるけど対応可能

つまりですな、長時間透析に寛容な透析医の先生方の話を要約して行きますと、

透析時間4時間まででは透析不足に陥りやすい。
そのため、引きたくても引きにくい物質が体に残り合併症の進行を早めてしまう。
時間延長はその引きにくい物質をより抜く事も可能なので有用だ。
ただし、引きたくない物質も引いてしまうため補正が必要になる。

ん?
なんか、当たり前のような(^◇^)

まあ、以前の僕だったら、この程度も分からなかったのでね。

という事で、
「過剰透析」はなかった・・・というのはちょっと間違いで、あるにはあるけど対策可能という感じでしょうか?
どっちにしても、患者側にも多くが望まれますよね。
現代透析の盲点とも言えます。

なので、知識が必要。
多くの先生方が、患者のプロになってくれという思いはここにありそうです。

僕の個人的な意見としては、別にここら辺は統一する必要もありません。
病院で5時間透析をしようが4時間だろうが、色々あって選べるのが正しいかなと。
ただ、医療者視点で、病院がベストの医療を患者に提供するのは普通の事だと思ってます。
その病院の設備や医師の考えで最高のものを提供する。
まあ、今の皆さんの受けてる透析が、色んな状況からベストになっていれば問題はないかと。

しかし、出来れば5時間透析までは希望者にはやって欲しいと思っております。

透析時間を延ばしてまで生きたくない人もいるでしょうし、延ばしてでも生きたい人もいる。
しかし、生きても「おまけ」とは思いたくないです。
僕は人は天命を全うすべきと思っていますが、現代に生きている以上は、「人工透析」も天命だと思うんですよね。
透析後の人生も、人生の中の1つだと思いますのでね。
後で、後悔するような生き方だけは避けて欲しいかなと思いますね。

結構、僕は後悔だらけの人生を歩んで来てるだけに、尚更そう思います。

のは~(*´Д`)
なんか、今朝は自己穿刺してる夢見てしまった(-_-;)

ん~。
在宅化は考えてはいますが、そういう思いがあるのでしょうな。

夢の中では、ビビッてうまく刺せませんでした(^◇^)
刺したけど浅くて抜けてしまい、血が噴き出すという(-_-;)

透析11年にして、リアルな透析の夢まで見てしまうようになりました(*´Д`)

話変わっちゃったけど・・・(-_-;)


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