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作詞家を目指して上京したという事で、某有名先生に大変お世話になった時代もあります。

前に1回、
「いい詞だね~。とかいう感覚が分からないんですけど。」と言われた事があるんですけどね。
ん~(-_-;)
心に響く歌詞がないらしい(*´Д`)

歌謡曲史上最強の歌詞は、僕は「ヨイトマケの唄」だと思っております。

まあ、ああいう差別世界の話というのは現代では書き辛いですからな。

何が良いって、主人公が色んな大切な事に気付き、最後はエンジニアになるという設定が良いです。

本家の美輪明宏さんの歌でもいいんですけど、槇原敬之さんのヨイトマケの唄が何となくお気に入りです。

さて、他の最強歌詞をいくつか挙げていきましょう。

越冬つばめ 作詞:石原信一

娘盛りを 無駄にするなと
時雨の宿で 背を向ける人
報われないと 知りつつ抱かれ
飛び立つ鳥を 見送る私
季節そむいた 冬のつばめよ
吹雪に打たれりゃ 寒かろに
ヒュルリ ヒュルリララ
ついておいでと 啼いてます
ヒュルリ ヒュルリララ
ききわけのない 女です

これは衝撃を受ける歌詞ですね。
>>報われないと 知りつつ抱かれ
飛び立つ鳥を 見送る私

これは書けません。
芸術性能の高さを感じますな。

演歌ですと、かなり歌詞を凝縮しないといけないんですが、そうなると1語で多くをイメージさせたり連想させたりするフレーズを選びますからね。
これくらい重いフレーズはなかなか書けないですな。

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サヨナラ 作詞:GAO

流れる季節に君だけ足りない
はぐれた心の足跡を探す
カバンにつめた悲しい幸せ
遠くへ行くほど君を思い出す
星だけが時を数えて
戻れない夜を飛び越え逢いたい

窓辺に集めた銀色のコイン
会うたび重ねて約束したのさ
忘れかけてゆく優しいぬくもり
とても悲しいね光りをなくして
約束もカギも手紙も
思い出の空に放そうさよなら

手のひらから伝わる愛
心をとかした
名前のない時間の中で
二人夢を抱きしめてた
何も失くさないと
信じていたあの頃に

書き出しの
>>流れる季節に君だけ足りない
とか、
>>カバンにつめた悲しい幸せ
に才気を凄く感じますね。
「カバンにつめた悲しい幸せ」というのは別れを表現してますね。
こういうのは感性が優れて無いと書けないんですよね。
GAOさんは、実際は女性だったんですけど、男性っぽいルックスで中性的な感じの方ですな。
女性は時として恐るべき感性を持ってる方がいたりするんですが、GAOさんもそうですね。

簡単に思われがちなんですが、やるのはかなり難しいです。
半分くらい生まれ持ってる才能かと感じる事もあるんですよね。

昔、北海道の女性で同じような歌詞を書く人がいました。
感性が行き過ぎててモノにならなかったですけどね。
恐怖を感じた事がありますね。

愚か者 作詞:伊達歩

愚か者よ おまえの流した涙を受けよう
愚か者よ 私の胸にほほをうずめて 今夜は眠れよ
身果てぬ夢に男はさまよい 女はこがれる
ルージュを引けば 偽りだけがいつも真実 それが人生

ごらん金と銀の器を抱いて
罪と罰の酒を満たした
愚か者が街を走るよ
おいで金と銀の器を抱いて
罪と罰の酒を飲もうよ
ここは愚か者の酒場さ

これは有名エピソードとして、元々ショーケン(萩原健一)のために作られた曲ではあるんですが、なぜかデモテープに「マッチ曲」と書かれてあったというね。
で、近藤真彦さんが歌う事になったのですな。
作り手が、作った時にマッチに歌わせたいと思ったのでしょうか?

これも感性型の詞で、なかなか真似しづらいですね。

守ってあげたい 作詞:松任谷由実

You don't have to worry, worry,
守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから

初めて 言葉を交した日の
その瞳を 忘れないで
いいかげんだった 私のこと
包むように 輝いてた

遠い夏 息をころし トンボを採った
もう一度 あんな気持で
夢をつかまえてね

So, you don't have to worry, worry,
守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから
'Cause I love you, 'Cause I love you.

これは、作詞を志す人なら是非手本にして欲しい歌詞です。
技術的に全部入ってますね。
感性もストーリー性もビジュアルも。

特に中盤の
>>初めて 言葉を交した日の
その瞳を 忘れないで
いいかげんだった 私のこと
包むように 輝いてた

遠い夏 息をころし トンボを採った
もう一度 あんな気持で
夢をつかまえてね

この部分は特に凄くて、詞ってこう書くんだよ!
と言わんばかりのデキですな。
僕にとっても、この曲は中学の頃のヒット曲で、ずっと手本にしてきた思い入れの深い歌詞です。

星の砂 作詞:関口宏

二度と出来ない恋を捨てあなた遠く 
離ればなれになってゆくの今 つらいわ

嫁ぐ日岬に一人たたずみ 君住む島に別れを告げる
凪いで凪いでまぶしいサンゴの島が にじんでおちて 星の砂


過ぎし日二人は海辺に遊び 変わらぬ愛を夕陽に祈る
いつかいつか二人は運命(さだめ)にさかれ 私は遠く石垣へ


髪にかざしたブーゲンビリア そえぬ運命に赤く咲く
海よ海に流れがあるならば 届けて欲しい 星の砂

ルルル………… ルルル…………ルルル
風よ吹け波よ打て それであなたにつぐなえるならば

海よ海に流れがあるならば 届けて欲しい この思い
届けて欲しい この思い

まあ、この歌詞の驚くのは、作詞者がフレンドパークとかの関口宏さんなんですな~。
作曲は出門英さんですし。
あはは(^◇^)
世代的に出門英さんが分からん人もいるかも(*'▽')

これは悲恋を描いてますな。
ストーリー性を重視した歌詞です。
詞の基本とも言えますね。
ストーリー性を重視した楽曲をもう1曲挙げておきましょう。

喝采 作詞:吉田旺

いつものように 幕が開き
恋の歌 うたう私に
届いた報せは 黒いふちどりがありました

あれは三年前 止めるあなた駅に残し
動き始めた汽車に ひとり飛びのった

ひなびた町の 昼下がり
教会の前にたたずみ
喪服の私は 祈る言葉さえ失くしてた


つたがからまる 白いカベ
細いかげ 長く落として
ひとりの私は こぼす涙さえ忘れてた

暗い待合室 話すひともない私の
耳に私のうたが 通りすぎてゆく

いつものように 幕が開く
降りそそぐ ライトのその中
それでも私は
今日も恋の歌 うたってる

ちあきなおみさんが瞬きしない事で有名ですな。
この歌は先に曲、後から歌詞を付ける「メロ先」なんですが、作曲の中村泰士先生が「ツタが絡まる白い壁~」とデモテープに入れてたそうです。
で、そのデモテープを渡された吉田旺先生がそれを活かして2コーラス目の最初にいれたという話ですな。

これは3年前に引き止めるあなたを振り切って上京し、歌手になった女性の元に訃報が届いたという歌ですね。
こういうストーリー性を重視した歌詞は他にもたくさんありますんで、色々聞いてみて下さい。


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