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最近、ずっと、透析医療の診療報酬を大幅に引き下げるのではないか? という不安な情報が錯綜しております。
これは10月26日に総理官邸で行われた経済財政諮問会議で、透析医療を適正化しようという方針が打ち出されたというニュースが原因の発端となってます。
これは10月26日に総理官邸で行われた経済財政諮問会議で、透析医療を適正化しようという方針が打ち出されたというニュースが原因の発端となってます。
2018年、診療報酬改定でどうなる?
これは全腎協のニューズレターにPDFファイルがありますのでリンクしておきます。
まあ、今回政府が言ってる意味が良く見えないといいますか、恐らくこの議題を上げてる人もよく分からず下から上がって来てるモノをそのまま出してるんじゃないかと。
ただ、はっきり分かる事は、政府としても透析医療を予算内の1兆6千億円までで納められるように診療報酬を抑えたいという事です。
ほっとけば、予算を大きくオーバーしていくのは目に見えてますからね。
年々増えていって追加予算を組まなければならなくなります。
なので、2年毎の診療報酬改定で修正してくる訳ですな。
2015年末時点で32万5千人と言われていた透析患者数も、2年経って33万人を超えてる可能性もあります(超えてないかも知れませんけどね)。
そういった事も考えると、政府側としても予算を増やしたくない思いから(まあ当然ですが)どうしても診療報酬の引き下げという話になってしまいますな。
問題は、政府が何を引き下げるのか?
という事です。
PDFにもあるように、診療報酬のどこを引き下げるかによっては、透析医療自体が有用性の高いモノから診療ポイントが引き下げられ、粗悪な透析ほど有意なポイントになるようなパターンもあり得ます。
もちろん、全腎協や日本透析医会も提案はしていくのでしょうが、最終判断は政府の人間(医療は素人)がハンコを押す訳ですからな。
後々、透析病院や患者が困らなきゃいけないような改定がなされる可能性だってありますから。
透析病院がピンチだ(という事は患者もピンチ)
いや、僕も最初この話題がネットに出て来た時は、まだ情報の核心がよく分からなくて静観してたんですよね。
その後、せきや武蔵さんが情報を出していましたので、その辺りをチェックしてました。
せきやさんとも話しましたが、話がはっきりしない内は言っても仕方ないので、とりあえず年末までには次の情報が出て来ますので、そこを待つつもりでした。
しかし、全腎協のニューズレターをご覧になった方から心配の声が上がっておりましたので、ちょっと僕も書いておきたいと思います。
先にも書いたように、政府としては追加予算を医療に出したくない訳です。
透析医療では、政府は既に毎年1兆6千億円の予算を出してくれております。
政府として、この金額でなんとかやってくれ、という事ですな。
1人当たり年間500万円とすれば32万人分です。
これが1人当たり年間500万円で34万人であれば1兆7千億円となってしまいますよね。
人数が増えれば、細かいところで削って行かないと予算内に収まらない事になってしまいます。
それでなくても、医療費全体は年々増え傾向にあります。
そういう事も踏まえて、政府では医療費削減に力を入れております。(そうしないと少子高齢化が進めば進むほど医療費がかさみますので)
で、透析医療でも診療報酬改定で、これまで様々な事が起きてきました。
ザっと見てみましても、
人工腎臓点数
1978年=4000点
現在=2175点(4時間以上5時間未満)
ダイアライザー
1981年=960点
2012年=182点
こういった半減どころの騒ぎじゃないくらい下がっているのですな。
また、2002年から2008年までは、HDの時間区分が廃止されました。
これによって何が引き起こされたかというと、
透析時間に関係なく一定の診療ポイントになったという事で、医療者さんとすれば、透析時間を短くした方がコストが減り儲かる訳ですな。
まあ、もちろん、そんな中でも患者さんに透析量が大切だとして、儲からなくても時間を延ばしてきた医療者さんもいましたけどね。
透析医療が儲かるというイメージはいまだ国内に存在してますが、2年毎に下がり続ける診療報酬のおかげで以前の半減状態です。
一部には、1病院で50人の透析患者さんを集めないと利益が出せないという話(事実かどうかは調べられず分かりませんが、僕のアバウトな計算でも最低15床はないと運営は厳しいと思います)を聞いた事があります。(そこまで大げさではないにしろ、5床などの少なさでは利益は出せそうにありません。)
香川県の東サイドには夜間透析の病院がありませんが、やはり1病院で5人以上の夜間透析希望者がいないと採算ベースに乗せられず、運営不可能なのですな。(それでもやる病院は持ち出しです。)
これまでの傾向からある程度は予想可能(しかし今度はもっと下げて来るかも(-_-;))
予測するに、2018年診療報酬改定では、
人工腎臓(4時間以上5時間未満)=2175点→2155点
というのはこれまでの傾向から見えてきますね。
血液濾過透析(オンラインHDF)も2225点→2205点
となるのでしょう。
この辺は誰が見てもその傾向なので予測可能だと思います。
今回の経済財政諮問会議の内容からもっと下げる可能性も無きにしも非ずです。
更に心配なのが、後期高齢者医療の医療費削減です。
これはもしかしたら透析にも影響を与える可能性はありますね。
しかし、ここまでくると、我々も笑っていられない状態ですね。
僕も送迎で透析病院に通ってますが、いつかは送迎がなくなってしまうという可能性もあります。
まさか、赤字になってまで病院に送迎を強いる訳にもいきませんし(-_-;)
定員一杯まで乗ってるとは言え、十分なプラスが出ないと病院としてもやっていけませんからな。
運転手さんの給料とガソリン代、車の維持費がかかります。
こうなってくると、政府ももう少し腎移植や保存期対策、再生医療対策をとって欲しいんですが、今一歩進んでいません。
病気腎移植問題も一進一退ですし。
北風ピューピューですな(*´Д`)
僕の個人的な希望としては、オンラインHDFだけは診療報酬を下げずに4時間以上やらないとゼロポイントにして欲しいんですけどね。(4時間以上で2225点・4時間未満だと0点)
まあ、難しいでしょう。(なんだかんだ言ってもオンラインHDFは今後まだまだ普及すると思います。そういう事も踏まえてそうなってくれた方が有難いので)
ん~(-_-;)
やはり北風が・・・。
希望はどこへ(*´Д`)
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これは全腎協のニューズレターにPDFファイルがありますのでリンクしておきます。
2017 年度「全腎協ニューズレター」第 3 号
透析に関わる診療報酬の「引き下げ」濃厚か PDFファイル
まあ、今回政府が言ってる意味が良く見えないといいますか、恐らくこの議題を上げてる人もよく分からず下から上がって来てるモノをそのまま出してるんじゃないかと。
ただ、はっきり分かる事は、政府としても透析医療を予算内の1兆6千億円までで納められるように診療報酬を抑えたいという事です。
ほっとけば、予算を大きくオーバーしていくのは目に見えてますからね。
年々増えていって追加予算を組まなければならなくなります。
なので、2年毎の診療報酬改定で修正してくる訳ですな。
2015年末時点で32万5千人と言われていた透析患者数も、2年経って33万人を超えてる可能性もあります(超えてないかも知れませんけどね)。
そういった事も考えると、政府側としても予算を増やしたくない思いから(まあ当然ですが)どうしても診療報酬の引き下げという話になってしまいますな。
問題は、政府が何を引き下げるのか?
という事です。
PDFにもあるように、診療報酬のどこを引き下げるかによっては、透析医療自体が有用性の高いモノから診療ポイントが引き下げられ、粗悪な透析ほど有意なポイントになるようなパターンもあり得ます。
もちろん、全腎協や日本透析医会も提案はしていくのでしょうが、最終判断は政府の人間(医療は素人)がハンコを押す訳ですからな。
後々、透析病院や患者が困らなきゃいけないような改定がなされる可能性だってありますから。
透析病院がピンチだ(という事は患者もピンチ)
いや、僕も最初この話題がネットに出て来た時は、まだ情報の核心がよく分からなくて静観してたんですよね。
その後、せきや武蔵さんが情報を出していましたので、その辺りをチェックしてました。
せきやさんとも話しましたが、話がはっきりしない内は言っても仕方ないので、とりあえず年末までには次の情報が出て来ますので、そこを待つつもりでした。
しかし、全腎協のニューズレターをご覧になった方から心配の声が上がっておりましたので、ちょっと僕も書いておきたいと思います。
先にも書いたように、政府としては追加予算を医療に出したくない訳です。
透析医療では、政府は既に毎年1兆6千億円の予算を出してくれております。
政府として、この金額でなんとかやってくれ、という事ですな。
1人当たり年間500万円とすれば32万人分です。
これが1人当たり年間500万円で34万人であれば1兆7千億円となってしまいますよね。
人数が増えれば、細かいところで削って行かないと予算内に収まらない事になってしまいます。
それでなくても、医療費全体は年々増え傾向にあります。
そういう事も踏まえて、政府では医療費削減に力を入れております。(そうしないと少子高齢化が進めば進むほど医療費がかさみますので)
で、透析医療でも診療報酬改定で、これまで様々な事が起きてきました。
ザっと見てみましても、
人工腎臓点数
1978年=4000点
現在=2175点(4時間以上5時間未満)
ダイアライザー
1981年=960点
2012年=182点
こういった半減どころの騒ぎじゃないくらい下がっているのですな。
また、2002年から2008年までは、HDの時間区分が廃止されました。
これによって何が引き起こされたかというと、
透析時間に関係なく一定の診療ポイントになったという事で、医療者さんとすれば、透析時間を短くした方がコストが減り儲かる訳ですな。
まあ、もちろん、そんな中でも患者さんに透析量が大切だとして、儲からなくても時間を延ばしてきた医療者さんもいましたけどね。
透析医療が儲かるというイメージはいまだ国内に存在してますが、2年毎に下がり続ける診療報酬のおかげで以前の半減状態です。
一部には、1病院で50人の透析患者さんを集めないと利益が出せないという話(事実かどうかは調べられず分かりませんが、僕のアバウトな計算でも最低15床はないと運営は厳しいと思います)を聞いた事があります。(そこまで大げさではないにしろ、5床などの少なさでは利益は出せそうにありません。)
香川県の東サイドには夜間透析の病院がありませんが、やはり1病院で5人以上の夜間透析希望者がいないと採算ベースに乗せられず、運営不可能なのですな。(それでもやる病院は持ち出しです。)
これまでの傾向からある程度は予想可能(しかし今度はもっと下げて来るかも(-_-;))
予測するに、2018年診療報酬改定では、
人工腎臓(4時間以上5時間未満)=2175点→2155点
というのはこれまでの傾向から見えてきますね。
血液濾過透析(オンラインHDF)も2225点→2205点
となるのでしょう。
この辺は誰が見てもその傾向なので予測可能だと思います。
今回の経済財政諮問会議の内容からもっと下げる可能性も無きにしも非ずです。
更に心配なのが、後期高齢者医療の医療費削減です。
これはもしかしたら透析にも影響を与える可能性はありますね。
しかし、ここまでくると、我々も笑っていられない状態ですね。
僕も送迎で透析病院に通ってますが、いつかは送迎がなくなってしまうという可能性もあります。
まさか、赤字になってまで病院に送迎を強いる訳にもいきませんし(-_-;)
定員一杯まで乗ってるとは言え、十分なプラスが出ないと病院としてもやっていけませんからな。
運転手さんの給料とガソリン代、車の維持費がかかります。
こうなってくると、政府ももう少し腎移植や保存期対策、再生医療対策をとって欲しいんですが、今一歩進んでいません。
病気腎移植問題も一進一退ですし。
北風ピューピューですな(*´Д`)
僕の個人的な希望としては、オンラインHDFだけは診療報酬を下げずに4時間以上やらないとゼロポイントにして欲しいんですけどね。(4時間以上で2225点・4時間未満だと0点)
まあ、難しいでしょう。(なんだかんだ言ってもオンラインHDFは今後まだまだ普及すると思います。そういう事も踏まえてそうなってくれた方が有難いので)
ん~(-_-;)
やはり北風が・・・。
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その事を考えると不安しかないです。
今現在、仕事出来ていますが、この先もずっと、この体調にあるかどうかと考えると…
その点に関しては、健常者も将来は保証されているわけではありませんが。
話がそういう方向に進んだ場合、某穴が「俺が言った通りだ‼」みたいになるのが腹立たしいです。
ブログのコメントも私のが承認されてないように、都合のよいコメントばかり承認されているように思います。
あの内容の記事なら、もっと反対意見もあるはずです。
お国の決めたことには従っていくしかありませんが、香川県議の視察旅行や議員の政務活動費の無駄遣いが通って、我々の生きていくための医療費から削られるのも切ない話ですね。