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そうそう、実際問題、「自由診療」というスタイルに日本がなる確率は今の所低いです。
*今もすでに一部自由診療(混合診療)になってますが、この場合の自由診療とは「完全自由診療」の事を指しています。つまり「国民皆保険制度」がなくなる事を指してますのでご理解くださいませ。

「自由診療」を推進しようという動き自体はありますけどね、反対派が多いですな。
そりゃそうだ。
「自由診療」なんていう医療スタイルに変われば、ますます貧富の差が激しくなりますよ。
政府としてのうまみは多くても、社会全体に影響あり過ぎますからね。


近々で「自由診療制度」にはなり得ない

ここ10年くらいで「自由診療」になる事は無いでしょうな。
ただ、10年以上先ですと、その時点で社会全体がどう変わってるかは分かりませんからな。

やはり先々で「自由診療」というのは何度も出てくる問題ではあるでしょう。

しかし、社会で問題になるのは、この後の後期高齢者予備世代の人数がとても多い事ですな。
つまり、団塊の世代問題です。

超高齢化社会になります。
で、それを乗り越えると今度は「人口減」という次なる関門が待ち受けています。

まあ、ここら辺は既に確定要素なのでね。
政府としては対策が必要なんですが、対策なんてロクに出来てませんからな。
金を出し渋る作戦では限度があります。
そこで出そうなのが「自由診療制度」という事になってしまいます。

もちろん、セイフティーネットを張っておかないと、社会全体が大変な事になってしまうのは予測できますので、恐らくは、
「年収〇〇〇万円以下の世帯・家族は〇〇」といった形で救いの手は作ってくれると思います。

完全自由診療という事は、今の社会保険・国民保険などの保険制度がなくなりますからね。
そうなると、かかる医療費は自己負担となる訳ですな。
米国なんかで、医療費が払えないので医者にかかれないという問題が起きてきます。

それでなくても、現代でも「日本国民の寿命は収入や資産で大きな差が出来てしまってる」問題が既にあるんですよね。
病気の発見や、治療に大きな影響を与えております。
保険があっても差がつくんですから。
自由診療ですと、大変な事ですよ。
もっともっと差がつきますな。

その状態に「人口減」が加わって来ますと、下手すると日本終わっちゃいますな~(-_-;)

まあ、官僚の方々は頭だけは良いので、そのくらいは分かると思います。
なので、近々で「自由診療制度」の心配は無いでしょうな。
ただ、議論はこれからも出てくると思います。

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人は産まれる時から病院の世話になる

そもそもですな。
今の日本は収入が少な過ぎますな。
支出も多過ぎますが、それ以前に収入が少な過ぎる。
これは収入が多かった時代に余った金で不要なものを作り過ぎましたな。

緩やかなインフレ状態を作り出さなきゃならないんですが、そうなると「お金の価値」が下がってしまう。
実はそれを良しとしない勢力がある。

「金持ち」ですな。
金持ちにとってもっとも有難いのが、「お金の価値が上がる事」です。
例えば、1億円持ってて、その1億の価値が2億になった方が有難い。
その為にはデフレになってやや恐慌状態となったほうがお金の価値が上がりやすいのですな。

で、今の日本の経済を仕切ってるのは、そういった金持ちですから。

インフレに持ち込まれると困る。
なので、金持ちがお金を出し渋ると、経済が伸びない。
伸びないからインフレにならない。

まあ、そういう仕組みですな。
日本の政治もそういった金持ちに牛耳られてる訳ですな。

まあ、こういう事を言っても壮大過ぎるテーマに見えるかも知れませんが、こういう部分も「透析医療」に影響してますからな~。

実際、政府が透析医療になぜ1兆6千億円もの巨額の予算を組んでくれるのか?
ここには複雑な裏事情もありますが、それ以前に透析産業の伸びによって得られるメリットも多いですから。
既に外貨を獲得するまでに成長してきてる成長分野になってしまってます。

ここを潰せないのですな。

潰せば経済にダメージを負います。
まあ、裏事情も絡んできますし。

これが、仮に「自由診療制度」なんかにしてしまうと、産業自体が崩壊しかねませんからな。
透析だけに関わらず、医療という分野自体の弱体化にもつながりかねません。

格差社会で、自由診療ですと、多くの国民が本格的な医療を受けられるだけのお金が払えなくなります。
病院へ行くのは金持ちだけになりますね。
そうすると、病院も儲からないので、医療代金を上げていくしか道がなくなります。
ドンドン医療費が高騰し、いよいよ国民が医療を受けられなくなる。
まあ、アメリカがそういう状態でした。

日本だと、医療をディスカウントする病院も出て来ますな。
大量に分院して医療をコンビニ化するような病院も現れてくるでしょう。

しかし、そこでは、それほど有用な医療は受けられないでしょうね。
とりあえず、言い訳程度の医療がなされるという・・・。

ん~(-_-;)
自由診療って単に国が「国民皆保険制度」を失くして身軽になるという事だけしかメリットがない訳ですな。

一見、「保険」の支払いがなくなって、国民としては有難くなったように見えます。
そこが危険。
実際は、人が生まれるには出産という事で病院の世話になります。
生まれるところからまず保険の世話になってます。
更にケガなどもありますし、年をとれば必然的に病気になりやすい。
保険の世話にならない国民などはまずいない訳ですな。

どうします?
出産にお金が500万も1000万もかかる世の中になったら。

政府がセイフティーネットを作ってそこは守るにしても、自由診療ですからな。
ずっと進歩した産婦人科では高額を払えばVIP待遇のスゴイ医療をやってくれる、などの事も出て来ますな。
逆に儲けが出にくくなる事で、いかに政府がセイフティーネットを張っても、産婦人科の数は減ってしまうでしょうな。
なり手がいない。
それでなくても医療訴訟問題で産婦人科はデメリットも多い科ですからな。

そこに少子化も加わって、産婦人科はますます儲からなくなる。
わざわざ医療免許をとって産婦人科をやろうという医師はいなくなりますな。

高額のVIP待遇の産婦人科ばかり増えて、安くやってくれる政府機関の産婦人科でも作らないとならなくなるでしょうな。

一方、高齢者に冷たい社会が進む可能性もありますよ。
医療費が高騰して行く中、介護面でも高額の支払いが必要になる。
ん~(-_-;)
ますます、貧乏人はヤバイ状態。

皆保険制度のほうが、「平等」であったと人は気付くのでしょうな。

透析料1割負担まではあり得る話だ

そういう事も踏まえて、現実的なラインを考えていくと、「国民皆保険保険制度」はそう簡単には突き崩せないでしょう。
しかし、そうなると、今の3割負担が35%、40%負担という風に、負担額が増えていくのが当然となって来るでしょうね。

保険の納税に関しては、もう限界まで来てると思います。
ここを増やすと、払えない国民などが払わなかったり、免除したりして、返って納税額が減ってしまいますな。
そうなると、徴収額ではなく、医療を受けた際の負担額を今の3割負担から上げていくという方式となるでしょう。
ん~(-_-;)
5割負担とかもあり得るかも。

自由診療ではないものの、より自由診療に近くなってしまいますな。
まあ、現実味を考えれば、こういった対策で落ち着く可能性がありますな。

さて、その時、「人工透析」はどうなっているのか(-_-;)

1割負担とかもあり得るのか?
と言えば1割でも、年50万とかになってさすがに無理だ~という人も出て来ますよね。
非課税世帯は無料とかいうセイフティーは作るでしょうな。
課税世帯も、収入によって多少の差はつけるか。

ん~(-_-;)
なんか、恐るべし全貌が見えてくる感じがします。

まあ、1割負担だったとしても、某穴は「透析患者」は恩恵が多過ぎると文句を言いそうですし。
んな事言われたってな~。
払えるなら払うっちゅ~ねん( `ー´)ノ

現実として、限度はここまででしょうけども、絶対に無いとも言い切れない状況だとは思います。
患者会加入者の少なさ、全腎協のマンパワーが年々損なわれてきている現実。

セイフティーネットはあるにしろ、徐々にですが負担増はありえますよね。

これからやってくる超高齢化社会、その後おとずれる人口減。
安心できる状況ではなくなってきました。



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