透析患者&透析スタッフ応援ブログ

透析患者の逆襲!~人工透析との壮絶バトルブログ~

慢性腎炎からの人工透析により無職へと転落!病気ビンボー、無為地獄、腎臓がん、心筋症、世の底辺から立ち上がるイチ透析患者トシヒーローの透析エッセイです。

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2016年01月

世界最強の車いすテニスプレーヤー!

皆さんもご存じの方は多いと思います。
世界最強の車いすテニスプレーヤー国枝慎吾(1984年2月21日生まれ)さんを。

彼は9歳の時、脊髄腫瘍により下半身麻痺となり、それ以来ずっと車いすを余儀なくされました。
小学6年から車いすテニスを始め、2003年に日本一、2004年アテネパラリンピックでダブルスの金メダルを獲ると、2007年には、全豪、全仏、全米オープン、シングルスで優勝し、世界最強の車いすテニスプレーヤーとなります。
しかし、2011年頃から車いすテニスはパワープレイの時代に突入。
華麗なテクニックで世界を魅了してきた国枝選手も、フランスのステファン・ウデ選手の強烈なパワーサーブの前に屈してしまうようになります。

その後、度重なる猛特訓で更にテクニックに磨きをかけた国枝選手とウデ選手との死闘は、ヨーロッパでは伝説となっています。
ウデ選手のパワーサーブがさく裂しサービスエースを連発され、苦戦してしまいますが、国枝選手も「何万回も打って打って打ちまくって来たんだ!しっかりしろ!」と自分を鼓舞し、スーパー美技で立ち向かいます。
ついに国枝選手の超美技がウデ選手のパワーを凌駕し、世界最強の座を取り戻しました。

2014、2015も全豪、全仏、全米を制覇し、シングルス100連勝など輝かしい成績を収めています。

この国枝選手の頑張りはとてつもないです。
我々、透析患者にも相通じるものがあります。
彼の努力に比べれば、僕などとてもとても・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ

もう、頑張るしかありませんね。(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!


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闘う人工透析患者になろう!14

おおお!
ブログなんか若い人しか見てないと思いきや、79歳という人からメッセージ頂きました。
有難うございます。

僕が社会人になりたての頃、会社ではデータのコンピューター化を推進し始めました。
1988年頃でしょうか。
僕もその頃はワープロで仕事をしていたので、パソコンには免疫があります。
僕より20~30年上の世代の人は、免疫が無い人も多いかも知れません。

僕の周りの65歳以上の透析患者さんも、みんなガラケーですね。
スマホの人は見かけません。

しかし、僕は今現在ケータイは持っていません。
こういう機器は僕の場合、すぐに依存症になってしまいます。
まあ、依存症は良いとしても、僕はそれでいくらでも悪事が出来てしまいます。
とはいっても法に触れる事はしませんけどね。(笑)
なので、仕事とかでどうしても必要でなければ、ケータイは持たないようにしてるんです。

不便と言えば不便ですが、25歳頃まではケータイなんて持ってる人はほとんどいなかったので、ケータイ無しでも生きていけます。

しかし、今、仕事で必要とはいえ、パソコンを手にしています。
これって、でかいケータイみたいなもんでして、やっぱりすでに依存症気味です。
仕事で文章ばっかり入力していますので、すっかり腱鞘炎ですし、時間に余裕があるとインターネットばっかり見ています。
これで、リネージュ(古い~笑)のようなオンラインRPGでもやり始めてしまうと、更なる依存症になりそうなので、結構頑張って我慢しています。

さて、透析患者になって、新たに仕事を探すと言うのは結構難しいです。
特殊技能や資格などを持っていれば良いですが、そうそう都合良くはいきません。
夜間透析など工夫の手立てはあっても、なかなか職場では透析の理解も少なく、苦労されている人は多いのではないでしょうか?

ハローワークなどで職を得ても、理解面では同じ事です。
しかし、地域の障害者就労支援を受けると、その辺りもサポートしてもらえます。
むしろ、透析をする事で頭脳がシャープになる事もあり、我々透析患者を受け入れる企業はメリットもあります。
残念ながら今のところ、メリットを理解してくれる企業が少ないだけです。

支援を受けて就労した場合、企業側も人工透析に対して理解しようと努力してくれるという側面もあります。

透析をしているからと言って、何もかも諦める必要はありません。
透析患者になってから、資格試験に挑戦し、各方面で活躍されている人は何人もいます。

現在仕事をしている人はともかく、仕事をしていない人は時間はたっぷりあります。
この時間を生かせば健常者に勝るとも劣らない武器になります。
この武器を生かさない手はないですね。

まだまだ、人生ひと花もふた花も咲かせる事は可能です。
せっかくの人生です。
何か自分らしい事にチャレンジしてみませんか?

仕事に限らず趣味でも何でも良いと思います。


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透析患者の逆襲!その22 腎臓がん

透析患者がかかりやすい癌の第1位は「腎臓癌」です。
ちなみに、僕も透析7年目に腎臓癌が発覚し、右腎臓を摘出しています。

透析患者は普段から色んな検査を受けていますので、癌も早期発見しやすく、早期であれば癌治療も軽いもので済みます。
癌の発見が遅れると、抗がん剤の投与や大規模な手術など、透析をしながらの治療になり大変です。
年1回程度、CT検査を受けてる人は多いと思います。
あれは、腎臓状況を確認する上でも大切です。
人工透析を続ける事によって、腎臓は働かなくなり、石化していきます。
肝硬変ならぬ腎硬変です。
通常は玉子大の腎臓ですが、段々と小さくなり、固まっていきます。
その中で癌化してしまうのです。
長期に渡り透析をする事で、かなり高い確率で腎臓癌は発生してしまいます。
早期の発見を見逃さない為にも、もしCT検査をしてくれない施設で透析をしている人は、個人で別病院、別費用を払ってでもCT検査を定期的に受ける事をお勧めします。

僕の周りでも、ほとんどの人は早期発見に成功しており、抗がん剤を使う事なく摘出だけで腎癌を完治させていますが、1人だけ腎癌で亡くなられた人がいます。
丁度、僕が腎癌、右腎摘出で大学病院に入院していた時、僕とは違う施設で透析を受けていた透析14年の人が腎癌で入院してきました。
その人は、透析施設にCT機器が無く、もう5年以上もCT検査をしていなかったそうです。
腎癌の病状が悪く、まずは抗がん剤を数回打ち、癌を小さくしてから摘出という説明を主治医から受けていました。
しかしながらその後、肺に転移が見つかり、更には他にも転移が進み、厳しい治療も甲斐なく67歳という若さでこの世を去ったそうです。

僕が腎臓癌を早期発見できたのは、心臓に問題が出た際におこなった「心臓カテーテル造影検査」という全身の血の流れを見る検査でした。
右手首からカテーテルを挿入し、心臓から造影剤を流し全身の血の流れを見る検査です。
これにより、循環器科主治医から「右腎に光るものがある」との説明を受け、同じ大学病院内の泌尿器科で検査を受けました。
この時点では、腎癌かどうかは微妙とされましたが、ほっておけば腎癌に発展する可能性が高いので、泌尿器科教授から摘出を勧められました。
結局、摘出後の検査で初期腎臓癌と診断されましたので、腎摘は正解であったという事になります。

腎臓摘出の入院は経過にもよりますが、問題が無ければほぼ1週間の入院となります。手術から5~10日程で回復できます。
手術前日に入院し、翌日手術、手術後翌日からはリハビリが始まります。
痛みは結構ありますが、早めから動かないと、腸などの癒着などの危険があります。
手術から3日後くらいから歩けるようになります。
僕の場合手術が水曜日で、土曜の昼間にようやく一人で手を洗いに行けました。(足引きずりながら痛いのを我慢して)
日曜の朝に初めて病院の外まで歩いて行けました。(まだこの時は結構な痛みがあり、足を引きずりながらです)
ただ、何度も歩いているうちに、足も引きずらなくなり痛みも消えていきました。
日曜の夕刻には、もう普通に歩けていました。
火曜には退院でしたから、入院は8日間となります。

手術では、全身麻酔で呼吸器をつけられます。(筋弛緩剤を使い呼吸も止まりますので)
手術中は腹筋の反射的動きを止めておく必要があります。
手術台に上がり寝転がれば、すぐに酸素マスクを付けられ、2秒で意識はなくなります。
起きたらもう手術は終わっています。

手術後、丸1日は絶飲絶食で、食べられるのは手術翌日の昼からでした。
手術で大量に生理食塩水を使っている上に、食事はおかゆなので、すっかり水ぶくれのようになり、2日後の透析では、当然除水しきれませんでした。

退院後も、手術跡から若干の出血があったりしますが、腹帯でカバーしておけば問題ありません。
1か月くらいで出血もおさまります。

手術から2年半になりますが、今のところ何の影響もありません。
しいて言えば、少し赤血球量が下がった程度です。

どうですか?
腎臓摘出はそれほどの事ではありません。
痛いのも3~4日ですし、丸1日動けない苦しみもありますが、過ぎてみればさほどの事はありません。
早期発見がホントに大事です。
ここに抗がん剤投与が加わってしまうと、かなり厳しいですよ。
CT検査は透析患者にとって絶対条件です


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2018年までは死ねねえぞ!

サッカーの話題を出してしまうと、止まらなくなっちゃいますね。

中田英寿がローマへ移籍!
衝撃でした。
トッティーやカフーからパスを受けたヒデが、バティストゥータにパスを出し、バティストゥータが決める!
凄いです。
あれを見た時、日本サッカーの黄金期は近いと思いましたね。

香川真司がマンチェスターUに移籍!
ルーニーからのパスを香川がゴール!

古くからヨーロッパのサッカーを深夜枠で見てた世代は衝撃を受けたと思います。

なんか、今はもう、そんな珍しい事でもなくなってきました。
ウッチーや長友がチャンピオンズリーグで走り回ってても、感激は薄れてきました。

本田圭佑なんか、高校時代(星陵高校)、ここまでの選手になるとは・・・思いませんでした。
U-23でオリンピック代表の時も、サイドバックやらされたりして、持ち味が出てませんでしたね。
オランダ2部のVVVフェンロに行って、その大舞台の強さみたいなメンタリティーが開花した感じがします。

今、注目は宇佐美貴史と柴崎岳でしょうか?(僕は)
下の世代では、南野も注目です。

丁度、僕が透析導入の頃、2006年ワールドカップがありました。
透析直前までは死にかけており、せめて決勝までは生かしてくれ!と思っていました。
あの時、ジーコジャパンでズタズタになり、僕は常にサッカーワールドカップが生きる目標の一つになってます。
2002年、日韓共催の時は初の決勝トーナメントで嬉しかったですからね。

2014年、まさかのGR敗退、あれは、世界でも頑張れば通用するチームが出来てしまい、緊張感から壊れてしまった・・・典型のような気がします。
100%の力を出せば勝てるかも・・・みたいな時は、緊張して80%の力も出ない・・・って言うのはよくある事です。
次のワールドカップまで生き延びるのが大変なので、そろそろ本格的に強いチームが出来てくれないと困ります。

2022年はもう生きれる自身が微妙ですから、2018年でまた決勝トーナメントに行って欲しいです。

何とか、そこまでは生きのびようと思いますし・・・(笑)


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闘う人工透析患者になろう!13

サッカーもそうだけど、野球もそうです。
世界照準に変わってしまいました。
その他のスポーツでもラグビーも凄かったし、今の日本は世界的な選手がよく出ます。

なんでそんな話をするのかって言うと、透析だって世界照準で考えてみたいからです。

知ってますか、日本はすっかり4時間透析が定着していますが、
フランスは8時間透析が定着しています。
もちろん体格の違いもあるんですけど・・・。

8時間透析だと予後の良さもかなりいいらしいです。
実は日本でも、在宅透析してる人は睡眠時間を利用して8時間とか出来ちゃうんです。
更にオーバーナイト透析をやっている施設でも8時間透析が出来てしまいます。
オーバーナイトは滅多にやってないですけどね。
都市部の透析病院ならたまにやってるところもあります。

仕事と透析を両立するためにやってる人も多いです。
僕の周りにもいますが、小さいお子さんがいると、仕事せざるを得ませんから・・・。
頑張って両立してる人もいます。

フランスだと、両立が当たり前なんですけどね。
透析してても、普通に社会の中に溶け込んでいます。
予後が良いので精神を病む人も少ないですし。
8時間透析の効果の高さを実感してしまいます。

透析なんて大した事無いという人(僕も)もいますが、
じゃあ、なぜこんなにも精神を病む人が多いのか・・・。
何か問題があるからです。

僕は以前にも何度も書きましたが、日本の透析は「予期不安」を抱える事が多いです。
「予期不安」とは将来の不安の事です。
軽く考えがちですが、「予期不安」というのは、人間の精神を捻じ曲げてしまいます。

最近、幼児虐待で死なせてしまう親の話がよくニュースで流れています。
「予期不安」を強く抱えている人は、キレ方が一時的に爆発してしまいます。
他国のニュースで、バスの運転手を執拗に蹴り続ける男の映像を見た事ありませんか?
あれが正に「予期不安」からくるキレ方です。
僕はそれを「火病」と呼んでいます。
「火病」などという名称の病気はありませんが、簡単に言えば瞬間湯沸かし器のようにキレて、一時的に善悪の判断がつかなくなる精神病です。
そもそも、ガンをつけられたからと言って、子供を1時間半も殴る蹴るなどは普通しません。
完全に「火病」のなせる業です。
まあ、あの男は住むところも無かったようですし、20歳くらいのそっち系の人が簡単に稼げる訳でもありませんので、相当な「予期不安」があったと想像できます。

透析患者はこの「火病」にかかりやすい環境である事を理解しておいて下さい。
これを理解しているだけで、防げる病です。
理不尽なクレーマーも正に「火病」です。
あれほどクレームをつければ御用になることなんか誰でも分かるはずなのに、目先の事しか見えなくなってしまいます。
現実にそういう人がいます。

透析環境の中でも色々な人がいます。

僕が以前、透析をしていた施設で、あるバアさんが、ある看護婦さんに「やかましい、静かにしろ!」的な事を言っていたんですが、
いやいや、普段一番やかましいのはそのバアさんなんです。
やかましさ1位が2位に注意してる・・・。
看護婦さんがすぐに謝ったので、口を挟むのは避けましたが、思わず「お前が1番やかましいやろ!1番の分際で何言うとんや!」と口に出かかりました。
あぶねえ、あぶねえ。

まあ、僕は賑やかな方が好きなので良いんですけど・・・。
あんまりシ~ンとしていると憂鬱になっちゃいますから。
ちょっと話声がしているくらいが丁度良いんです。

変わってますか?

患者さんによっては、ちょっとの話し声も嫌だという人も多いですね。
で、それで文句をつけるレベルまでいってしまうと軽度の「火病」です。
普通はちょっとイライラする程度までです。

火病の人は、イライラする事を追いかけるようになります。
テレビの中のタレントの発言にさえイライラします。
いや、じゃあ見なきゃいいじゃねえか!
なのに、火病の人はそのタレントの出てる番組を探してまで見続けてドンドンイライラしてしまいます。

イライラする事を追っかけ続けていると、しまいには犯罪者にまで転落してしまいますよ。
そもそも、イライラする事は体に良くない!
つまらない病気を次々に自分でおびき寄せてしまいます。

「透析」を逆襲の理念で考えるとどうなるの?
「1000人に3人しか経験できない貴重な体験ができて、面白いな!」です。

透析は我らに色んな思いをさせてくれます。
辛い事も多いです。
あははは!
中々に面白い人生じゃ~~~!


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サッカーがこんなになるとは・・・

ふうう!
今日も透析終わりました。
今日は透析途中で火災報知機の点検があり、轟音連発!
更には左右のベッドの二人が阪神の話題で盛り上がってしまい、途中寝られず。

僕は今は野球よりもサッカーだよね。

ドーハの悲劇って随分昔になってしまった。
もう忘れたけど、あのシーンは脳裏に焼き付いてるな。

昔、韮崎高校に羽中田さんがいて、高校サッカーなのに、国立が満員になってた。
あの羽中田さんの一人だけレベルの違うプレーが凄くて、そのおかげで僕もサッカーを見るようになったんだよね。
もしも、羽中田さんが事故で半身不随になってなかったら、ラモス、カズ、羽中田の3人でドーハは歓喜に変わっていただろうな・・・と思う。
そして、今、やっと悲劇が歓喜に変わった。
その時、解説にゴンちゃんがいたってのが、何かの因縁なんだろうか?

ゴンちゃんは同い年なんだよね。

まあ、サッカーに詳しくない人はなんのこっちゃだろうね。
ゴンちゃんや、カズやラモスぐらいは知ってるだろうけど・・・。

それでもスゴイ!
サッカー選手が有名になる時代なんて子供の頃は想像つかなかったよ。
僕らの頃って、サッカー部と言えば不良の巣窟っていうイメージだったんだよね。
それが今では・・・。
サッカー選手は語学が堪能だよね。
頭良くないとうまくなりにくいのかもね。
野球なんか、みんな通訳つけてるし。
この何十年かでサッカーのイメージは随分変わった。

みんな言うけど、日本がワールドカップに出られる時代が生きているうちに来るなんてね

必読!スタッフさんからの注意事項。

臨床工学技士さんからの補足して欲しいという申し出がありました。

長時間透析以降の条件として、食の細い人は向かないそうです。
透析時間を延ばすと、それだけ栄養素の喪失も大きくなります。
それでは栄養不足で死期を早めてしまいますので、一定量の食事が必要です。
後、水分制限に関してはやはりある程度は長時間透析でもやったほうが良いとの事です。
ただ、水分摂取もやり過ぎだと、反って良くないケースもあるそうです。
透析効率と照らし合わせながら、多少の増減が必要という事でした。

まずは、5時間透析が出来るのかどうか、聞いてみると良いでしょう。
スタッフに聞くより、主治医に聞いたほうが話が早いです。
5時間なんて、長すぎて嫌だと思う人も多いですが、体調は良くなりやすいです。

食事制限が緩くなるせいか、一度5時間透析になると、元に戻したいという人はほとんどいなくなるそうです。
僕も5時間透析を2年近くやりましたが、除水に余裕ができて楽でしたし、体調も良かったです。

施設によって5時間を受け入れてくれない場合もありますが・・・。
医師との信頼関係が薄いと厳しいかも知れません。

病院によって方針が違いますし、送迎車を使ってる患者さんはその絡みもありますので、時間を延ばすのは出来ない可能性もあります。
あまり無理を言うと、病院との信頼関係に響くかもしれませんので、その辺りを考慮して下さい・・・との事でした。

まだまだ、透析最先端をいく病院との差は大きいと思います。
また、転院するのは僕はお勧めはしません。
ちゃんと、転院先の透析病院をリサーチしておかないと、今いる施設より悪い施設に行ってしまったりして、体調を崩してしまうかもしれません。
透析病院次第ですから、細心の注意をして下さい。
今いる施設より良いところに行ければ、体調も良くなりますが・・・。

新しい透析施設が近所に出来たからといって、よく知らずに転院するのはどうでしょうか?
僕はそういう患者さんがあっという間に死んでしまったケースを何度も見ました。
新施設では透析に不慣れなスタッフが多かったりして、そういう事も考えられます。
安易に転院したりせず、そこの患者さんに聞いてからでも良いと思います。

病院や担当医の評判をよく聞いて下さい。
今より透析病院のレベルの低いところに転院する事だけは避けたいです。
僕も色んな話を聞いています。
びっくりするような無知な透析病院もいまだにあります。
気を付けて下さい。

スタッフも同じです。透析スタッフとして転職しても、その病院の方針や責任者の能力、人間関係などが無茶苦茶な病院の話もあります。
スタッフの同期生などから、情報を得てからにしておいたほうが無難だと思います。

透析患者は転院もままならないです。
透析のある病院は少ないですから・・・。
特に僕のような田舎に住んでいると・・・。
都市部の人はいくつかの透析病院から選べると思います。
特にこれから透析導入される皆さんは、施設選びに注意して下さい。


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自分地震と断水問題!

うおっ!
地震だ!
震度3くらいか!
テレビ、テレビ!
あれ???

こういう事ってありませんか?
地震だと思ったのに揺れていたのは自分自身!
いや、自分地震とでもいうべきかっ!(笑)

なんか、透析してから、こういう事がよくあります。
なんでしょうか?この症状は?
今のとこMRI撮ってもな~んも無い!
三半規管も異常無し!

なんか僕だけのような・・・???

何病?
分からないと治しようが無い!
おおお!
今も起きました!
「自分地震!」
震度2くらいでした。

おお!
話は変わりますが・・・
ツイッターで心優しい患者さんからメッセージもらったんですが、今、全国では断水被害が出ているそうな。
どうすんですかっ!
透析は!

25年ほど前でしょうか?
我が香川県でも水不足で断水があり、それ以降、大手透析施設では自家浄水施設を持ってたりします。
香川は川の字がついていますが、大きな河川が無い!
徳島には吉野川、高知には四万十川と大規模の川があるってのに!
香川は徳島から農業用水を借り、また、香川最大のダムは高知県に間借りしています。
水の乏しい県です。

断水とは恐ろしい・・・。
透析が安全に出来てこその我々です。
早い復旧を望みます!
頑張れ!水道局!

人工透析の怖さを感じる日々11

ME(臨床工学技士)のしんちゃんとメールのやり取りをしていると、専門用語の連発で、何言ってるのか分からなくなる事が多いです。
まあ、とにかくよく勉強しているな・・・、と感じると共に、僕ら透析患者はこうしたスタッフさんに随分と支えられてるんだな・・・、とよくよく感謝してしまいます。

透析液一つとっても、水道水を使ってる場合は、そのままでは使えません。
水道水の中の毒素を取り除かなくては、使えないからです。
ただ、水道水には「塩素」が入っていますから、ほとんどの毒素は塩素で十分なんですが、その塩素自体が血液に混ぜるわけにはいけない成分ですから、大変です。

専門的な事は分かりませんが、とにかく何度も水道水の塩素を取り除く作業を裏方でやるのもMEさんの仕事です。

僕はこれまで3つの病院で透析していますが、しんちゃんによれば当然、この透析液の純水性が微妙に違ってると言います。
病院の方針や、スタッフの倫理観によるでしょう・・・と言われました。

その倫理観が大きな事故につながったケースもあります。
日本ではありませんが、1996年、ブラジル、カルアル市のとある透析センターで人工透析史上、最大の事故が起きています。
130人ほどの透析患者がいて、そのうち116人が視力障害、吐き気、嘔吐を訴え、更にそのうち101人に肝不全、更にそのうち50人が死亡というものです。

これは大事件ですね。
原因は・・・そうです。
「透析液」です。

透析液の濾過はある程度しっかりやっているものの、貯水池にラン藻が大量に繁殖しており、ラン藻から出ていた「マイクロシスチン」という成分が十分に除去できていなかった事が原因とされています。
「マイクロシスチン」という毒素は青酸カリよりも毒性が強いと言われ、肝機能障害を引き起こす事で知られています。

この話をしんちゃんから聞き、僕もショックを受けました。
僕も普段、何も気にせず透析を受けています。(安心して透析中はほとんど寝ています。笑)

まあ日本でこの様な事故が起きるとは考えにくいですが、とは言っても「偽装問題」は最近でも報道されています。
もしも倫理的に考えの足りない者がスタッフにいたらどうなるのか・・・?

僕は体を壊して以降、食品工場に勤めた事があります。
研修で、関西圏のいくつかの食品工場に行った事があります。
食品工場では、製造が1段落すると、全ての機械を分解し洗浄します。工場内の掃除や消毒もします。
しかし、正直、その作業は面倒ですね。
工場長によっては、信じられない方法で簡略化していたりするんですよ。
すべては、工場長の倫理観次第です。

工場長が厳しい人なら、当然チェックも厳しいですから、僕らも必死で洗浄しますが、工場長から「そこまでせんでもええ!そんなん水でさっと洗い流せばええんや!」と逆の指導を受ける場合もあります。

食品工場でもこんなもんです。
工場長次第です。
あっ!
そう言えば、「賞味期限ラベル」の張り替え・・・なんて業務を社長命令でやらされた事もありますよ。
社員は結局逆らえないんですよね。

ニュースを賑わせている問題です。
学生時代、バイトで勤めた某牛丼チェーンのスタッフに悪魔のような奴がいましたね。
気に入らない客のオーダーした食べ物に唾を吐いていました。
まあ、最後は見つかってクビになってくれましたが・・・。

倫理観の低いものは、こんなもんです。
透析病院でも、随分と格差があります。
聞いた話ばっかりですが、そら恐ろしくて書けない事も多々あります。

そうなると、優秀な透析病院の優秀なスタッフたちには感謝の念で一杯です。
僕らは常に、透析スタッフに命を預けている事を実感してしまいますね。


そんなに前向きで透析できる訳ない!6

人工透析導入時点で独身だった人っていうのは、まあ僕もそうなんですけど、「恋愛」って諦めませんでしたか?

僕には当時3年以上付き合ってる彼女がいましたが、透析導入直後に話し合って終わっています。

この状況では仕方ないでしょう。
と、思うんですけどね。
まあ、透析導入期なんて、「透析」に対しての感覚が今とは違います。
僕はてっきり10年くらいで死ぬものと思っていましたので。
それに、相手がある事なので、自分さえ良ければいいって訳にもいきませんし。
男女の違いはあるんでしょうけれども・・・。

ただ、本気で「恋愛」しようとか「結婚」しようとか思えば、出来なくもないかな・・・と最近は思います。
こんなのはその思いの強さでどうにでも出来るような気がします。

そんな思いに待ったをかける女性芸人の言葉があります。
どんな男性が好みですか?の問いに、
「健康な男性ならどなたでも・・・」

おおおお!
僕は除外かい!

いや、まあそうなんだろうけど。
何気にキツイ言葉のような気がします。

その女芸人さんを責める気はありませんけどね。

僕が何で彼女と別れたのかっていえば、当然、苦労かけるのが目に見えてるからです。
まあ、いろんな状況で人並みに稼ぐのは難しかったし、いつ死ぬかも分からないし、当然彼女側の身内とかからネガティブな反対があるだろうし、結局はそんなとこでしょうか。

透析導入期なんて、自分自身も透析を受け入れるだけで精神的に一杯一杯ですし。

まあ何にしても相手の人生を考えたら、中々踏み込めませんね。
皆さんはどう思うでしょうか?

ホントに病気っていうのは、人生から何もかも奪っていってしまうな・・・と思います。
皆さんもこの病気のせいで諦めた事の一つや二つはあると思います。
もしくは、諦めずに突っ走って、痛い目にあったこととかもあるでしょうか。

余計な事は何もせず、「透析」だけするってほうが賢い生き方なんでしょうか?

透析だけで精一杯で、それ以外の面倒は避けたいって思いはあるでしょうか?

こんなことを考えていると尾崎豊が身に沁みますね。

シェリー いつになれば 俺は這い上がれるだろう
シェリー どこに行けば 俺はたどりつけるだろう

(尾崎豊  シェリー)

サプリメント飲めねえじゃん!

サプリメントで、ビタミンB、ビタミンCなどを補給すると良いという記事を書きました。
ビタミンDや鉄分なども透析患者は不足するはずなのに、そこは触れていません。どうしてですか?という事を聞かれてしまいました。

答えは単純です。
ビタミンDや鉄分が不足している方は、透析病院ですでに対処してくれていますよ。

薬を処方されたり、透析終わりに鉄剤を注射器で足してくれたりしています。

なのに、更にサプリで補給してしまうと、成分過剰摂取で副作用を起こします。

サプリメントを使う場合は、その摂取量を通常量の2分の1にするなどの工夫が大切な上、必要以外の成分を取らないように注意しなければいけません。
体に良いからといって、何でも考えなしに摂取していては、逆効果になる成分も多いです。

透析患者は面倒です。
サプリメントさえ、自由に好きなものを飲めません。

そこを勘違いしている患者さんは多いです。
テレビ通販番組で、「あれが治った、これが治った。」とやられてしまうと、ついつい欲しくなります。
でも、透析患者は、自分が特殊な状態であることを認識しておかないと、余計な病気を呼び込んでしまいます。
頭痛、胸やけ、胃炎、風邪、下痢、などで、市販の薬は飲めません。
ほとんどのメジャーな薬は「腎臓病の方は飲まないで下さい」などの注意書きがされています。

透析病院の主治医に相談し、主治医から処方してもらって下さい。

僕も一度市販の下痢止めを飲んでえらい目にあった事があります。

気を付けて下さいね

透析患者って何を食べたらイケナイの?6

前章の「MEしんちゃんの病院は凄いです」で、食事は制限より、栄養バランスの方が大切だ・・・と書きました。
しかし、そこには大きな誤解が生まれます。
あれはあくまで、長時間透析や、ダイアライザーを大きくする、血液流量の増大化などで対処した場合のケースです。
4時間透析では、やっぱり食事制限は必要です。
ただ、頑張りすぎるのは良くないです。
そこら辺の感覚はかなり難しいです。

4時間透析でも、僕のように大きなダイアライザーを使い、血液流量も280mlと多めなら、その分血液も余計にきれいになるので多少の余裕はありますが、何も工夫しなければ、それだけ節制も余分にしなくてはなりません。

食事に関しては、皆さんもご存じのように、カリウム、リン、塩分の順に気を付けておき、あとは栄養バランスを重視して下さい。
そもそも、DWを何キロも変えられるパターンを繰り返すのは、摂取カロリーのミスをおかしています。
ぽっちゃりの人がDWを下げられたり、やせ型の人がDWを上げられたりするのは、ある意味構いませんが、DWを変更する必要の無いよう、摂取カロリーを調節しなければなりません。

僕も透析導入期は80kg以上の体重があり、食事制限を頑張りすぎて、頭がボーっとなったり、やたらフラフラしたりといった症状がありました。
主治医に相談したところ、血液検査データを見て「栄養不足」という診断を受けた事があります。
実際に食事量を増やしただけで2~3日で症状は改善しました。
短期間にDWが5kgも下げられていました。
これはやり過ぎですね。
頑張り過ぎが健康被害になる良い例です。

摂取カロリー調整は1週間単位で考えると便利です。
毎日を同じカロリー数にするのは、献立に偏りが出てしまい、栄養も偏りますので、1週間の総計カロリーを同じにできるようにすると、栄養バランスもとりやすいです。
カロリー計算は最初はそれこそ調べ物が多過ぎて大変ですが、慣れてくると簡単です。
段々と、食材を見ただけで、「これは何カロリーだな」と判断できるようになります。

僕も自分自身で色々試しました。
しかし、失敗も多いです。
摂取カロリー数を抑える時に、野菜を多用した事で、カリウムを取りすぎていました。
血液検査ではカリウム値が高くなった事が1度も無いので安心していましたが、顔が痺れるなどの症状は時々出ていました。
僕の心臓が悪くなったのは、この野菜多用のせいである事は明確です。
逆に摂取カロリーを増やすのは簡単です。
飲み物を、お茶や水から、ジュースに変えるだけでもカロリーは増えますし、カロリー数のはっきりしているお菓子やハンバーガーを食べるだけで増やせます。
この時、気を付けたいのは「リン」です。
すでに「ホスレノール」などのリン排出薬を処方してもらっている方は、間食であっても服用して「リン」を抑えて下さい。

次に栄養バランスですが、これは大変です。
カリウム、リン、塩分を控えようとすると、栄養バランスはかなり偏ってしまいます。
それでなくても僕らは透析によって、毒素と共に栄養素も大量に失っています。
これは、透析時間の長い人ほど、大切な成分も余計に失っています。
ちゃんと、食事で補給しなくてはなりませんが、こんなに食べてイケナイ物が多いと、はっきり言って出来ません。
そこで、登場するのが、サプリメントを使った補給です。
透析で喪失する栄養成分の代表は、「ビタミン群」、「葉酸」、「アミノ酸」などです。
透析患者は尿が出ませんので、サプリも取りすぎると逆効果ですので、通常量の2分の1程度で十分に補給できます。
余計な成分は取らないほうが良いので、マルチビタミンなどではなく、それぞれ単体で「ビタミンB」、「ビタミンC」、「アミノ酸」を摂取したほうがうまくいきます。
葉酸はビタミンBサプリに入っていますので、個別で取らなくても良いでしょう。
個別で取ると取りすぎて副作用が出るかもしれません。
あとは「タンパク質」ですが、これは白米で対応するのがうまくいく秘訣です。
「タンパク質」を白米で対応するのは、同時に「リン」も増やしますので、「リン排出薬」が必要です。
「ホスレノール」を処方してもらっている人は安心です。
僕が服用した「リン排出薬」の中で「ホスレノール」は最も効果が高いです。
錠剤と細粒がありますが、細粒の方が効果が高いです。
ちゃんと節制できていて、ホスレノール細粒も使っていれば、リンは3.5くらいの数値で安定してくれます。

これだけ読むと、透析患者の食事制限って大変だなあ・・・と思う方も多いですが、これは、「慣れ」です。先人の失敗例などもよく聞いて、自分の今後に生かして下さい。
ポイントさえ押さえておけば、肉とかもガンガン食べれます。
ちょっと頭を使うだけです。
ただ、野菜と果物は要注意です。
みかんは絶対禁止です。
開胸手術するハメになりますよ。
僕の周りのみかん、スイカを食べてた透析患者は全員が開胸手術してます。
100%です。
今後はやめて下さい。

MEしんちゃんの病院は凄いです!

現在、世界の透析医療は透析方針をドンドン新しい考え方に変えてきてます。
例えば、透析は少しでも長い時間行ったほうが、血液がよりきれいになり予後が良くなるというのは常識です。
病院経営の都合上、4時間透析をもっぱらとしている病院も多いですが、透析医療最前線では8時間透析(オーバーナイト)、6時間透析などが推奨されています。
しっかり食べて、しっかり透析というのが、現在のスローガンです。

僕の地元、香川県でも、これに対応するべく5時間透析をしてくれる病院も増えてきました。(まだ6時間にするにはベッド数の関係などで難しいようです)

なぜそうなのか?
ちょっと前は増え幅は体重の3%~5%という目標値が設定されていましたが、これにより節制を頑張り過ぎて、かえって「栄養不足」によって命を縮めてしまう・・・という現象がよく起きているからです。

確かに、僕の周りでも除水量よりも、栄養バランスを考えている人のほうが健康的ですね。
そして、重要になるのが「透析効率」です。
長時間透析、ダイアライザーのパワーアップ、血液流量(QB)の増量で、対応する問題となっています。

更に最先端では、「透析患者の自主性」を掲げています。
凄い病院になると、プライミングや穿刺まで自分でやるという所もあります。

臨床工学技士(ME)しんちゃんの勤める透析病院も凄いです。
四国の片田舎にある病院ながら、徐々にこういった方針に切り替え始めているそうです。

なんでDWの許可を患者さんにとるのか・・・という問題の記事を2日に渡って書きましたが、それも「透析患者の自主性」のためという事なのです。
しんちゃんの病院では、医師やスタッフは患者に提案だけをして、最終決定権は患者に委ねるそうです。
DWにかかわらず、除水量も透析液温度も全て患者が決めて、スタッフはそれを実行するのみだそうです。
(僕の行ってる透析病院も、この辺は同じかも)

それどころか、ダイアライザーの大きさも、透析時間でさえ希望者は5時間にできるようです。
ダイアライザーやDWに関しては、主治医が提案し、患者が選ぶ・・・というやり方だそうです。

おおお!
透析もここまで来ましたか!
実に良い事です。

また、しんちゃんの病院でも自己穿刺はできるそうです。将来的に在宅透析を考えている患者限定ではあるらしいのですが、これもスゴイ。

田舎の病院でも主治医が強力だと、こうなるんです。

僕は失礼ながら、医師を野球選手に例えています。
医師免許を取ることが、プロとすれば、例えばこの医師は一軍クラスだな。この医師は永久に二軍のまま5年でクビだなとか、この医師はイチロー級だなとか、この医師はレギュラークラスだな・・・のようにです。
そうなんです。
医師と言えばプロなんですが、どのプロの世界にもレベルやランクはあります。
頭が柔軟で、意欲があり、腕もある医師など、そうそうどこにでもはいません。

しんちゃんとこの先生は、どうやら柔軟な考え方の持ち主のようです。
しんちゃん、良い病院に転職できて良かったですね。\(^_^)/
(しんちゃんが前にいた病院も良い病院ですよ。一応)

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闘う人工透析患者になろう!12

「神」なんていない!っていう読者さんはいるでしょうか?
うううん。
見た訳じゃ無いからそれも仕方ないでしょう。
僕にしたって、半信半疑なんですから。

でもね、その理由が「だって、何にも願いを叶えてくれない・・・」だったら、それはちょっと誤解しています。
前にも書きましたが、
天を仰いでも「神」はいません。
「神」は心の中にいます。
「神」が望んでいるのは、人の心の成長の1点のみです。
心を成長させるために「試練」を与える事はありますが、「願い」は聞いてくれません。

それが「神」なんです。
人が人間的に成長するには「不幸」が1番なんです。
苦しい時ほど、人は考え、行動し、そこから脱却しようと頑張ります。
時々、「不幸」に負けて愚痴だけになる人もいますが・・・。

心の中からあなたを見てますので、ごまかしは効きません。
全部見透かされています。

「透析」になった事は、決して楽しい事ではありません。
悲しく、辛い現実だと思います。
だけど、「透析」になったあなたは「神がかっています。」

「神がかる」というのは、良いほうのイメージで使う方が多い言葉ですが、本当は違います。
例えば、スポーツ選手が大舞台で突然大活躍を繰り返したり、営業マンが難しい契約を度重なって成約させたりした時に「あいつ、神がかってんなぁ!」と使うのが一般的です。

しかし、本当は度重なる「試練」を受けてしまう事を「神がかり」と言うのです。
成功の方の「神がかり」というのは、単にそれまでその人が努力してきた事が「花開いた」結果であって、別に「神がかって」いる訳ではありません。

度々「試練」を受け、苦しい思い、悲しい思いをたくさんする事は大変です。
でもそれは「神」の期待を一身に受けている事を指しています。

あなたを「成長させてあげたい!」
そういう「神」の意思が働いています。

アハハハッ!(^^)/
そんな苦しい試練なんか嫌だ!
という人が大半でしょうか?

まあ、そうでしょう。
僕だってしんどいのは嫌です。

日本に生まれ、「人工透析」をする・・・、
生まれてくる国によっては、「透析」という手段を用いず、すでに腎不全で死んでいる可能性だってあるのですから・・・。
何のためにこんな病気と闘わなきゃいけないのか・・・?
もっと真摯に考え、立ち向かう必要性があります。

なにも節制や、健康管理だけが大事ではありません。
それも重要ですが、心の成長の方が大事とも言えます。
「病は気から」という言葉もあります。
気持ちが歪むと、体も歪みます。
このパターンは、自分で「不幸」をおびき寄せてるだけで、「神がかり」とは違います。

「人工透析」という治療を受けている患者さんの中には、それまでの病気の経緯の違いから、難しい病状になって苦しんでいる人も多いと思います。
僕が軽はずみに「透析なんて楽勝だ!」なんて言うと、カチンとくる方もいらっしゃるでしょう。
おっしゃる通りです。
僕の周りにも様々な患者さんがいますので、よく分かっています。
それでも僕は「透析なんて楽勝だ!」と言うのです。
心が歪むと体も歪む事に早く気付いて欲しいからです。

「透析」なるって事は嫌でも「神」に愛されまくっている可能性が大です。
「神」はあなたの心の中から、あなたを凝視しているかもしれません。
もう、ホントに見られまくっていますから!

我々、透析患者は「神」に愛される選ばれた人種なのです。
もう、頑張るしかありません!!!

MEしんちゃんの苦労はなんだったの?

昨日の「ドライウェイトについて」の続編なんですけど・・・。

まあ、MEさんであるしんちゃんの勤める透析病院で、ドライウェイトを2㎏下げてほしい患者さんがいて、しんちゃんや主治医さんが説得しても、了解してくれない頑固なジイさんの話。

昨日はしんちゃんが休暇だったのですが、今日出勤したら、そのジイさんのドライウェイトが2㎏下がっていたそうです。

なんと!
最近入ったばかりの若い美人の看護婦さんが猫なで声で頼んだら、二つ返事で了解してくれたそうです。

なんじゃ!そりゃ!((´∀`))ケラケラ

もう、そのジイさんの担当はその子に頼め!

ガックリやあ!
どうしたもんか・・・と悩んだ僕らは一体なんだったのか!

おいおい!ジイさん!
人見て態度コロコロ変えてるんじゃねえって!
スゲーッなそのジイさん!

気持ち分からんでもないけど、ロコツ過ぎる!
「二つ返事かい!」
ちっとは粘れよ~~~((´∀`))ケラケラ

しんちゃんには、今度そのジイさんに会ったら、
「若い看護婦さん見て、鼻の下伸ばしてんじゃねえぞ!」って言っとけ!て言っといたよ!
言えないだろうけど・・・((´∀`))ケラケラ

透析患者の逆襲! その21 シャント壊滅

2009年、7月、その日は透析終わりで血圧が低かった。
当時は、まだ汽車、電車、バスを乗り継いで透析に通っていたので、この血圧では帰りが心配だなあ・・・と思いながらの帰途ではあったのだが・・・。

病院から出て50メートルも行けば電車の駅で、僕は水分補給とばかりに缶コーヒーを買い、駅ホームのベンチに腰掛けた。
ホームには男子学生一人と、どこかで見覚えのあるおばちゃんがいた。
記憶はここまでだ。

次に目が覚めた時、僕はベンチ下に大の字で倒れていた。
近くにいた見覚えのあるおばちゃんが駆け寄ってきていた。
すぐさま駅員さんも飛んできていた。
僕は血圧低下で失神し、ベンチ下にずり落ちたらしい。
体が痺れている。
そのおばちゃんが、僕の通っている透析病院の外来で働いている、パートの看護婦さんだった事に気付き、僕は「透析してるんやけど、血圧が下がって倒れたみたいや。」と言った。
座布団を枕代わりにしようと差し出した駅員さんに、おばちゃんは
「足元に置いて。頭下げないかんのや。」と対処した。
さすが看護婦さん、よく知っている。
救急車が呼ばれた。
病院までは近いのだが、救急車に乗るハメになってしまった。

透析を始めてから、初の失神だった。
というか、人生初だ。
おばちゃんが
「ゴツン!いうたで!頭打ってないん?」と聞いてきたが、後頭部に痛みはない。
おお!これか!
右ひじが激痛だ。
良かった。左じゃなくて。(シャントがあるからね)
と思い、皆に礼を言い、救急車で運ばれた。(たった50メートルね笑)

泌尿器科の診察室で主治医の診察を受け、透析室に逆戻りだ。
透析室で3時間ほど横になっていたのだが、シャントが気がかりだ。
一応、左手首を耳に当てて、音を聞いてみる。
なんとかシャント音はしている。
しかし、血圧が低いためか音が小さい気もするのだが・・・。

高松市内に住む、叔父と叔母が車で送ってくれるべく病院に来てくれた。(ありがと~)

家に帰り、ひと心地ついた。
「やれやれ、散々な一日だったなあ」

夜、寝るころになって、シャント付近が痛み出した。
結構な激痛になっていく。

痛くて寝られないくらいの痛みだ。
シャント部分を耳に押し当ててみても、音はしなかった。
「ああ、やっぱり壊れちゃったな。」
まあ、今からでは病院に行くのは面倒だ。
明日、朝から病院に行くしかないな。

翌日、電話して病院に向かった。
病院では、「夜中でもいいから、すぐ来なイカンやろ!」と厳しく怒られた。
午後から手術となり、泌尿器科の先生二人がかりでシャント回復を試みたが、シャント近くの血管が詰まっていて、回復は不能だった。
詰まっている血管の両端を縛って、新たなシャントを造設した。

新しいシャントはうまく出来てる。
当時の主治医であったダブルM先生のゴッドハンドで良いシャントが作れたようだ。
今もこのシャントは元気に動いている。

シャント造設の手術は結構難しいらしい。
人によっては、何度手術しても造設できず、東京まで行って日帰りでシャント造設してきた人もいるくらいだ。
まあ、失敗しても死ぬような手術ではないが、シャントの出来は個人差がある。
これがないと継続的には透析が出来ないので、シャントは透析患者にとって命とも言えるだろう。

なんか、最近では手の親指と人差し指の間にシャントを作るっていうやり方もあるらしいのだが・・・。
腕にシャントが作れないと、足になったり、胸に管を繋ぐパターンになる。
もしもシャントが作れなくなったら・・・。
このブログの読者なら分かりますよね。

そうならないようにシャント管理はしっかりやってね。\(^_^)/


ドライウェイトについて

こちらのコメント欄でもお馴染みの、しんちゃんことシンセイキさんは、臨床工学技士(ME)さんです。
僕もかつて短期間ではありますが、お世話になりました。

しんちゃんは現在、愛媛県のとある透析病院で働いているんですが、どうにも困った事があるようで、透析ブログを書いている僕のところに相談がありました。

「ドライウェイトを下げたい患者さんがいるんですが、どう説明しても本人が受け入れてくれません。血液検査や心胸比、血圧状況から、2kgは下げないと予後に問題が出そうな状況なんです。何かうまい説得方法はありませんか?」
というものです。

僕はすかさず「そんなん、問答無用で下げればええやん。うちの病院はDWの変更はいつの間にかされてるよ。患者の体に影響するんであれば、問答無用やろ。」
と言ったんですが、しんちゃんの病院では、「患者の意思が最優先!」という方針だそうです。

おおおおぁ!
そういう病院もあるのか!!!

というか、DWを患者の意思優先はおかしくないか?とも思うんだけど・・・。
まあ、大体の患者さんは説得して何とかできるらしいのですが、この患者さんは独自の透析理論を持っており、これまでも何度も苦労してるそうです。

おお!そっちか!

じゃあ仕方ない!
「じゃあ、水が体に溜まり過ぎて呼吸困難起こしても、もう下げませんから!下げるなら今だけ!今だけチャ~ンス!」みたいに捨て台詞的に攻めます?
しんちゃんいわく「そんな事言ったらクビになっちゃいますって!」
だそうです。

困りましたぁ。
そのじいさんの説得は骨が折れそうです。

いやあ、スタッフも大変です。
どうしたもんか、みな頭を抱えています。

まあ、そのうち呼吸困難起こして、説得しやすくなるかも知れませんが・・・?
(しんちゃんの勤める透析病院はよさそうな病院やね\(^_^)/)

この記事のその後はこちら→MEしんちゃんの苦労はなんだったの?

腎臓都市伝説1

そう言えば、「DNA」ってもう既に解析終了してるはずなんですよね。
1980年頃にDNA解析って始まったと思うんですけど、当時は30年かかると言われていました。
しかし、その後のコンピューターレベルの大幅アップで、2002年にはもうほとんど人間のDNAは解析されたはずなんです。

と言うと、腎臓再生の話かと思うかも知れませんが、今回はちょっと違います。
今回は「ダーウィンの進化論」についてです。
ちょっと拍子抜けかも知れませんが、これって臓器再生のヒントが多分に含まれているんです。

皆さんも知ってると思います。
「ダーウィンの進化論」。
そうです。類人猿から段階を経て、人間になるあの4段階の進化の事です。
学校の教科書にも出てきました。
あの4段階の骨は考古学的発掘により、それぞれ何百体、何千体と発見されており、DNAサンプルは十分にあります。
当然、既に本当に猿から人間に進化したのか、そのDNA解析はとっくに終わっています。
2003年頃にです。

これって、大ニュースなんです。
あの「ダーウィンの進化論」が正しいのかどうかの検証なのですから・・・。
なのに、いまだにその検証結果が公表されていません。
何故でしょう?

頭の良い読者さんはもうお分かりですね。
そうなんです。
宗教問題が絡んでいますから。
先進国の多くの学校では、この「ダーウィンの進化論」を教えています。
しかし、キリスト教を始め多くの宗教では、「人間は神が作り出したもの」なのです。

DNA解析でどっちの結論が出たとしても困ることになります。
完全にDNA解析の結論は封印されてしまってます。
どっちなんでしょう?
「ダーウィンの進化論」は正しいのか、間違ってるのか・・・?

ここから話す内容は、あくまで都市伝説的内容です。
信憑性はまったくありませんのでご了承下さい。

実はどちらでもありません。
ん?
と思うかもしれませんが、どちらとも言えないのです。
DNA解析によって分かった事は、人間は確かに類人猿からの進化で今日に至ってはいますが、そこには不思議な現象が起きています。
1段階ごとの進化の過程で、明らかに科学的に説明のつかない進化の仕方をしているのです。
明らかに何者かの地球上には存在しない最先端の技術により、無理矢理進化させられているのです。

こうなると、じゃあ、誰の手によって?
となります。
これでは公表できないのも無理はありません。
こんな事を公表したら大問題になりますね。

だって、それだと真っ先に思い浮かぶのは、「宇宙人?」って感じになってしまいます。
しかもそれすら分からない。
誰が何の目的でそんな事をしたのか・・・。
すでに、その研究は進んでいます。
その分析が明確化するのは2022年と言われていますが、どうなんでしょう。

しかし、それが本当だとしたら、我々透析患者には明るいニュースかも知れません。
人間の進化を促すほどの科学が存在すれば、再生が難しいとされる「腎臓」の再生が可能になるかもしれません。
今頃、多くの科学者が挑戦してるかも知れませんよ。

信じるか信じないかはあなた次第です。


腎移植登録の更新手続き

先日、腎移植登録の更新手続き書類が「日本臓器移植ネットワーク」より届きました。

皆さんは移植登録していますか?

手続きに関しては主治医に相談すれば出来ますが、移植施設は各県限られていますので、それらの病院で手続きを受けます。

香川県の場合は高松赤十字病院、県立中央病院、キナシ大林病院、香川大学医学部付属病院の4病院です。

僕の場合は、まず当時の透析施設の主治医に申し出て、医大の泌尿器科で申請、県立中央病院で血液検査し、後は登録費用を振り込んで、手続きが完了しました。

当時の主治医によれば、香川県の腎移植待ちは順調なら15年程です。

ただし、優良な腎臓が回ってくるかどうかは分からず、場合によっては移植しても定着できず、すぐに透析に逆戻りのパターンもあります。

家族などから提供を受け、生体腎移植する方が定着率は高いですよ。

という説明を受けました。

「腎移植」というのは、意外と脆く、5年定着率は76.3%と他の臓器に比べればやや低めです。

10年以内にまた透析に逆戻りのケースも多いです。

しかし、たとえ数年でも透析から解放されるのは大きいと思います。

本日、腎移植登録更新手続きの書類に現透析施設主治医のサインをもらいました。

後は、香川医大の泌尿器科で採血し、更新手数料を振り込むのみです。

透析を頑張る意味でも、腎移植申請はしておくことをオススメします。

そんなに前向きで透析できる訳ない!5

「人工透析なんて楽勝だ!」の章の翌日に「そんなに前向きで透析できる訳ない!」の章を書くと、その落差ゆえか皆さん戸惑うと思います。

でも、人生なんて元々、そんなもんだと思いませんか?
そんないつまでもニコニコしていられないし、いつまでも落ち込んでられるものでもない・・・。
誰だってそんなものだと思います。

これって結局、自分をいつの間にか客観的に見ているってことでは?
だから、今何をすべきかなんて、誰だって本当は分かっているはずなんです。

ただ人生には「何をやってもうまくいく時」と
「何をやってもうまくいかない時」が存在します。

もちろん、透析になっても「うまくいく時」の人もたまにはいるかも知れませんが、恐らく多くの人は「うまくいかない・・・」と嘆いているでしょう。

丁度、今この記事を書いてる最中に「ほんまでっかTV」でよく笑う人はあまり笑わない人より、2倍運が良いというのをやってました。

「うまくいかない・・・」と落ち込んでいては、結局ドンドンうまくいかなくなるという「負のスパイラル」にどうしても突入してしまいます。

そうなんです。
所詮、人生なんて思い通りにならないものなんです。
だって、何でも思い通りになったら、何にも面白くないですよ。

頑張るとか努力とか、決して楽なものではありませんが、何もしなくてもうまくいくなら、誰も成長せずつまらない人間しかいなくなってしまいます。
そして、色んな人間がいるからまた面白い。
世の中って何気にうまくできてるんです。
あんな「IPS細胞」みたいなものを発見してしまう人もいれば、中東あたりでマシンガン持って走り回っている人もいるし、100メートルを9秒台で走る人もいる。
色んな人が、何かで成功するから、我々には色んな娯楽も仕事もあります。
工場で埃にまみれて働いている人もいれば、舞台で踊っている人もいる。
これが世の中なんです。

だから、今、自分は何をすればいいのかなんて、それは心の中に必ずありますから、それをやれば良いんです。
ただし、自分のためになる事がまずは第一です。
何をやっても良いって世の中ではありませんから。

天才的な泥棒がいたとして、よく「その努力を世のために使ってくれたら、相当な大物になれるのに・・・。何も人様の物を取らなくても、その努力を良いほうに使ったら大金をかせげるだろう。」などと言いますよね。

前にも書きましたが、透析患者は僕も含めて、人の粗探しをしてイライラしてるヒマはありません。
そんな暇があるなら、もっと自分のために時間を使うべきです。
「透析」をどう考えるかは人それぞれで構いませんが、そんなに容易な病気ではありません。

僕はこの透析を10年近く経験してみて、この状況でも頑張れる人って凄いなあって思いますよ。
治る可能性のある病気なら、多くの人が頑張れるでしょうが、この透析っていうのは、特殊な病気治療だと思います。
そして、その事は、被透析人は大半が分かってくれません。
普通の治る病気と同じ扱いを受ける事もありますし。

透析患者が尿が出ない事を知ってる一般人って結構少ないんですよね。
機械で血をきれいにしてるって事は知ってても、何でそんな事をしなければいけないのかを知っている一般人はホントに少ない。
1,000人に3人しかいない病気なので、仕方ないですが・・・。

まあ、色々ありますが、「そんなに前向きで透析できる訳ない」という中、必死で頑張っている人の姿はかっこいいですよ。
僕の周りの患者さんにも、何人もそんなかっこいい人がいます。
尊敬です。

ブログ面白いよ!

ブログって面白いよ!

多くの透析患者さんがブログやってるのって理解出来る。

まあ、なるべく皆と記事の内容が被らないようにやってるつもりなんだけど、なかなかに難しい。

まあ、僕の場合は、これで飯食っていかないといけないので、他の方とは目指すものが違うんだろうね。

みんなのブログと比べてみると、大体は自分の透析生活が記事の中心になってるよね。

僕が透析ブログを始めるきっかけは、多くの患者さんやスタッフさんが透析に振り回されて、精神的に苦労してるところを何度も目の当たりにしたからなんだけど・・・。

こりゃ、いかんな。

みんな忙しすぎて、病院と自宅の毎日になってしまって、心の余裕が無くなってしまってる。

そういうところを何とか支えられないものだろうか・・・?

この思いがこういうブログになってるんだよね。

だから、自分の透析生活より、目の前で起こる小さな事件が記事の中心になってます。

なので、うまい具合に他の透析ブログと住み分けができてるみたい。

逆に、自分の透析生活ブログに慣れちゃった人は、僕のブログは面白くないんだろうね。

むしろ、被透析人のほうが読んでくれてるみたいです。

そんな中、多くの頑張ってる透析患者さんから、コメントなどで語りかけてくれると嬉しいです。

いやあ、みんな透析、節制、頑張ってるんだろうなあ・・・と僕も頑張る気になります。

言っておきますけど、頭の良い読者さんはもう分かってるとは思いますけど、

「人工透析なんて楽勝だ!」なんて言うのは、半分は強がりだからね。

こんなに、精神を病んでしまう人がいるんだから、そうそう簡単であるはずがない。

その中、みんな歯を食いしばって頑張ってる!

おおおおお!

負けていられません!

残りの人生、楽しまなきゃ!

このブログにたどり着いてくれて有難う!

そして、今日も僕はパソコンに向かうのです。


人工透析なんて楽勝だ!5

透析導入の際、僕はスーパー看護師のOさんから、
「仕事復帰までいけるように頑張って行きましょう。」と言われていました。

しかし、度々襲い掛かってくる血圧低下と失神で、そんな事はすっかり諦めていたのです。

東京から帰郷後、ネフローゼ症候群と高血圧で、毎月7千円分の薬を処方されていました。
仕事をしては体調が悪くなり、また仕事をしては体調を崩すの繰り返し。

やがて透析導入を宣告されます。

僕と同じような方は多いと思います。

ただ、透析になっても体調の良い時は、透析直前より調子は良いですから、何か出来そうな気はしますが、継続的に会社に勤めるような形では、会社側の理解も必要ですし、数々の問題が生じます。

透析を始めてしばらくは、僕もハローワークに行ったりしましたが、昼間の透析をしてる立場では、受け入れてくれる企業はほとんど無く、結局は諦めてしまいました。

ところが、透析9年が過ぎ今になって仕事をしているわけですから、人生とは分からないものです。
元々、僕はネット環境とパソコン1台あれば何かできるのでは・・・?という予感はありましたが、家にネット環境が無かったのでやる気も起きずにいました。
2年前に腎臓がんや心臓ステント造設を経験し、その状況からここまでこれるとは・・・。

今になって、20代の頃身に付けたコピーライターという仕事が、今の僕を助けました。
ブログタイトル、記事タイトル、目立つヘッドラインを書くのが仕事だった訳ですからね。
「透析患者の逆襲!~人工透析との壮絶バトルブログ~」
いかにも・・・なタイトルですよね(笑)。

そして、このインターネット上には、この能力を生かせる仕事が山ほどあります。
パソコンなんかはほとんど素人同然なのに、文章が書けるというだけでこれだけのブログが作れたりとかね。
ちなみに僕はタッチタイピングなんて出来ませんよ。
全部人差し指だけで、これを書いてます。
左手の中指は「ばね指」になってますし。
右手首は腱鞘炎状態です。

まあ、昨年11月28日から始めたので、実質2か月にも満たないですから、まだ収益としては懐に入ってきていませんが、これも時間の問題です。

今回は運も良かったです。
パソコン購入の際も色々悩みましたが、結局Windows10搭載の物にしました。
これも良かったです。
あとあと、「あっちにしとけば良かった・・・」みたいな事も考えられるし、同じ機種のWindows8.1と10で随分悩みました。
もちろん8.1でも10にアップグレードできるのは知っていましたが、パソコン初期設定に4時間かかるといった無知ぶりでしたからね。(笑)

透析患者で仕事もしてなかったですから、時間だけはたっぷりあります。
これも良かった。
失敗しながら色々学び、随分マシになってきました。

この2か月、どっぷりパソコンに浸かりました。
おかげで「ばね指」と「腱鞘炎」は悪化の一途ですが・・・。

本当に人生は分かりません。
少なくとも3か月前は、この状況を予測してもいなかったです。
ちょっとしたきっかけがあった・・・ただそれだけです。

そして僕は今日も言うのです。
「人工透析なんて楽勝だ!」と。

透析患者の逆襲! その20 患者とスタッフの距離感5


少し前、とある地域のとある医療グループによるディスカッションがありました。
僕はかねてより、当ブログでその内容を掲載したいと打診していたんですが、この度、条件付きで許可がおりましたので、掲載したいと思います。

掲載条件
*参加人物名、関係各病院名、地域などが特定できないように配慮する事
*筆者の感想文的文面にし、具体性を弱める事
*いつでも記事の一部削除、全文削除の指示があれば、即刻従う事

このトークの議題は
「透析患者の除水量が5~6㎏以上ある時、それを4時間透析の1度の透析で全部除水してしまうのは、明らかに患者の身体に負担がかかるのだが、死期を早めると分かっていて、大量除水するのは殺人行為、また自殺行為にはならないのか?」
という興味深いものである。
参加者は、医師2名、看護師4名、臨床工学技士1名、臨床心理士1名の計8名。
この話は一人の看護師の相談から始まる。
この看護師は、現在勤める病院で、病院の透析方針と自分の透析看護師としてのキャリアからくる透析方針とのあまりの落差に苦しんでおり、仲間に相談した事から始まったのである。
真面目に透析医療に取り組むスタッフと、利益重視で考えなくてはならない病院経営とのギャップというのは、当然ながら存在します。
また、そこには、いくら指導しても言う事を聞いてくれない患者や、治療意思の弱い患者さんへの対応に苦慮している・・・という側面もあります。
人工透析という医療は、もちろん患者が受けるか受けないかの自由があり、病院サイド、スタッフサイド共に難しい問題があります。
まあ、それは透析に関わらず、癌や他の難病も同じなのですが・・・。
参加医師は言います。「除水を余すのは、それはそれで、患者の体に影響がある訳だから、こちらはその旨をちゃんと患者に説明し、患者と相談しながら除水量を決めていく必要がある。」
看護師は言います。「例えばその除水量が5キロなら患者さんに全部引くと透析余命に影響しますよ・・・と伝え、それでも良いと患者さんが言えば引くのもあり、しかし、患者さんの現時点の体調にもよります。でも5キロ以上の除水ははっきり出来ませんと言うべき。」
では、透析施設の長が、そういった倫理的なものを無視し、「患者が増やしてきたんだから全部患者の責任!5キロでも6キロでも除水しなさい。」と言ったらどうなるだろうか?
悩みを抱えている看護師の務める病院は、まさにそういう現実があるのだ。

となると、これはもう病院の問題や透析施設の長の考え方の問題となってしまい、トークは白熱するものの結論が見いだせず、参加者は皆、一様に頭を抱えます。
もう一人の医師は言います。「透析医療はまだまだ発展の可能性があり、データも不十分です。年々、それまでの透析医療を覆すようなデータが発表されたりして、医療全体の考え方もまだまだ基礎が確定しておりません。古いデータのまま、それを信じて医療を行っている病院もある。最新医療が定着するのは10年から20年の時を要します。透析でも6時間透析がデータ的に推奨できますが、病院の体制上4時間透析しか出来ない施設が大半ですから。」
そうなのだ。癌だって最新医療を受けたければ、そういう医師の元で受診しなければ、10年以上前の古い治療を受けざるを得ないのだ。
患者は当然ながら医師を選ぶ権利がある。
しかし、こと透析となると、選べるほどの透析病院が地元に無いのだ。
透析は体力を奪われるため、通院的に近くの病院を選ばざるを得ない。
そういう面もある。

人工透析・・・。
まだまだ進歩途上の医療である。
医療従事者は日々、悩みながら透析と向き合っている。
我々患者がこれをどのように考えるのか・・・。
患者の意識向上が求められる時でもあるのだ。

(関係各位様、掲載許可頂き、誠に有難うございました。)



日がたつのが早すぎて涙を流す日々

人工透析中はあんなにも時間が長く感じるのに、どういう訳か日がたつのは早い!

何でだぁ~~~!

気が付いたら、中2日の週末が終わり、また透析の日々が始まる・・・。

正月も無しに働いてくれる透析スタッフがいてくれるおかげで生きて行けるので、愚痴は言いたくないけど・・・。

早い~~!

早過ぎるっ!

おい! 時間よ! お前はなんてせっかちなんだ!

もっと余裕をもってくれ!

絶好調すぎて腹も減るし、喉も乾くし、ううううぅ・・・最悪だ・・・。

僕は食べ過ぎたり飲み過ぎたりを避けるため、なるべく目の前から食べ物、飲み物を排除する。

まもなく家の中をあさり始めるだろう。

腹の減りが限界だ!

そして、食べ過ぎてしまうのである・・・。

時間経過は早いわ、腹は減るわで良い事無し!

食欲爆発寸前で自尊心が働き、涙が出る。

だって、節制が得意なら、透析になんかなって無いって!

苦手だからこんな体になったんだって!

・・・・・・・!!!

おおおっ!

2%のソウウツが出たかっ?

絶好調!とはしゃぎまくったあとに、この落ち込み!

とりあえず飯食おう!

考えるのはそれからだ!

人工透析の怖さを感じる日々10

人工透析を長く続けていくと、多くの頑張れない患者さんも見ていく事になります。
最初から全くやる気のない人、
最初は頑張っていたのに、だんだんとやる気がなくなっていく人、
様々です。

僕の場合、透析では、除水量と透析液温度は自分で決めています。
心臓が悪いので、最大で3.6kgまでしか除水しません。
この間、僕の透析データを見たら、いつの間にか血液流量が毎分280mlに設定されていました。
遡って見てみると、昨年12月からそうなってました。
(知らなかった・・・)
以前の病院では5時間透析だったので、毎分200mlでしたが、
今の病院では、送迎車の兼ね合いもあって4時間透析しか出来ませんので、血液流量を増やして透析効率を上げる作戦みたいです。
僕の血管は毎分280mlにも耐えられるんだ・・・。
これも知らなかった。

後は、DWも自分で調整したいですが、さすがにDWは主治医が決めるのが一般的です。
最初82kgからスタートしたDWも一時は66kgまで下がったものの、今は69kgになりました。

さて、除水量が10kgオーバーの人をたまに見かけます。
「俺はいつ死んでもいいから・・・」
そう言われてしまうと、かける言葉が見つかりません。

しかし、体に10kgも水が溜まっていたら、とっくに死んでいるはずで、実際はカロリー取りすぎで太っているのが明白、DWが狂っていると思います。
最近は結構頻繁にDWを変えてくれるので、中々10kgオーバーなんていう人は見かけなくなってきました。

というか、今僕がいる病院が優秀だから見かけなくなったのかも知れません。
体重を増やしてきても、あまり何も言われないです。
「すべて自己責任でやってくれ」という感じなんでしょうか?
何も言われない方がストレスを受けず、やる気になれるのかもしれませんね。

しかしながら「いつ死んでもいい!」と言ってた人は、すでにこの世にいません。
いつの間にか見かけなくなったので、おかしいな・・・と思っていたら案の定です。

でも、そんな人でも時々ボロボロになりながら生き延びてる人もいます。
中には、栄養指導のため入院させられたのに、病院抜け出して食べているのか、余計に太った人もいました。
今頃どうしてるでしょうか?

また、何を食べたらいけないのかを知らない人も多いです。
以前、青汁を毎朝飲んでる・・・なんて人がいてビックリしました。
その人も心臓にステントが入っていますね。
まあ当然でしょうか?

リンの多い食べ物が何なのか知らないまま透析を続けていて、ちょっと転んだだけで粉砕骨折した患者さんもいますね。
おかげでまだ若いのに歩行困難になってしまいました。

自分が透析患者なのに、まるで他人事のように何も知らない・・・、
なのに「生きたい、死にたくない・・・」と思っている・・・。
どういう心理なんでしょう?

まだ、「いつ死んでもいい!」と言ってる人のほうが意味分かりますが・・・。

そう言えば、透析患者なのに、「サウナ」とかに行ってる人がいました。
当然、脳梗塞になりました。
「サウナ」で汗かいて増え幅を抑えようと思っているのでしょうか?
そんな事すれば、血がドロドロになるのは明白なのに、その人は知らないんですよね。
水分制限していますので、「サウナ」は危険です。
普通の人でも「サウナ」の前後に「水を多めに飲む」のが正しい「サウナ」の利用方法なのに・・・。
増え幅を抑えるために「サウナ」を利用したら、前後の水分補給とかせず、血がドロドロになり脳梗塞を引き起こしやすくなる・・・なんて常識のような気がするんですが・・・。

夏場の土用の丑の日辺りで、うな丼を3日連続で食った・・・とか、
夏場にビールのあてにプロセスチーズを丸々6P食べましたとか、
また、スイカを半分食った・・・とか、
透析患者とは思えないミスを知らずに冒している人がいます。
なのに「生きたい・・・」って思ってる・・・。
おいおい!辻褄があってませんよ~!

何度も言いますが、「現状を知り」「対策を練り」「実行する」が成功の秘訣です。
どれが欠けても失敗します。
「現状を知り」は特に重要です。
何も知らなければ、対策も実行も出来ません。
現状をしっかり知っておきましょう。
周りに生きた手本(悪い手本も含めて)があります。
周りをよく見て、それを全て自分のために生かしましょう。


だって人工透析だもの!

まあ、朝起きて、「ああ!今日も透析かぁ!」ってなると、気分も滅入るよね。
病院へ行く途中、「ああ!このままどっか行こうかなぁ。」って思う事も時にはあるし。
天気良かったりしたら尚更!

それに比べて、血圧低下も無く終えた透析終了後の「やれやれ~😥」感ときたら・・・。
ほっ!

おおおおっ!
遊ぶでぇ~~~~!

絶好調~~~!

だって人工透析だもの!

今を楽しめ~~!

透析患者に落ち込んでるヒマは無い!

スタッフも人工透析との壮絶バトル!

前章の「透析スタッフも逆襲!」の最後で「エアー返血」の話に触れました。
既にその危険性から禁止されている「エアー返血」が2013年時点でまだ全体の4.3%の病院で行われていたと調査結果にありました。

僕も以前、臨床工学技士さんや先輩患者さんから「エアー返血」の話を聞いて驚いた事があります。

10年も透析をしていると色んな事に出くわします。
1度、透析中に2人の看護師さんがずっと僕のベッドの横でダイアライザー付近とにらめっこしていたことがあります。
その視線の先には管の中に大きな血の固まった塊みたいなものがあり、それが空気を呼び込んでいました。
血の塊みたいなのは、大きいので僕の体に入ってくることがなさそうでしたが、空気は入ってくるかもしれません。
30分くらいの看護師さんの奮闘で空気の層は抜けましたが、ちょっとしたピンチ状態であったと思います。
なんせ、2人がかりの上、MEさんまで来て指示を出していましたから。
僕もあの空気が入ったら死ぬくらいの量だな・・・と思い、いつもは寝てるのに怖くて寝られず、ずっと看護師さんたちの奮闘を見ていました。

生きた心地はしなかったですが、看護師さんたちも冷静は装っていましたが、内心はヒヤヒヤだったに違いありません。

しかしながら、「エアー返血」となるとこの比ではありません。
毎回返血の度、失敗が命取りという状態になります。

透析スタッフは色んな目標を持ってこの道に進んでくる人が多いです。
しかし、その透析病院の透析システムを知らずに入ってしまうと、とんでもない人間関係やとんでもない透析方針と出くわし、事故をおこしたりしてショックを受け、やめたり体調を壊したりするかもしれません。

「エアー返血」の映像を見た事があります。
空気の進むスピードは思いの他速く、結構怖いですよ。
あんな事をやらされる病院がまだあるとしたら・・・、
想像して下さい。
ちょっと油断したスキに、患者さんの体に一定量の空気を入れてしまった瞬間を・・・。

恐らく、交通事故で人を跳ね飛ばしてしまうのと同じぐらいの衝撃だと思いますよ。

2016年、もうさすがに「エアー返血」おこなっている透析病院は無いと信じたいですが、どうなんでしょう。

古くからのスタッフは、そんなプレッシャーの中で透析業務をこなしていたんですね。
凄いです。

お腹の調子が悪い

透析を続けていくと多くの方が胃腸の異変を感じます。
この時、市販の胃薬を飲みたくなりますが、市販の胃薬の多くは「腎臓病患者は飲まないで下さい」の但し書きがあります。
無視して飲むとどうなるか・・・、
多くの薬は、尿が出る事が条件となります。
尿量の少ない透析患者が飲むと、薬の成分が体内に残り脳などに溜まるなどの障害を起こすケースがあります。
特に常用は避けたいところです。

胃や腸に異変を感じたら、主治医に相談し、医師から薬を処方してもらうべきです。

透析患者の胃痛原因の1位は「ストレス」です。
透析は自分で思ってる数倍のストレスが心身にかかっています。
このストレスにより胃酸の分泌異常が起こり、食道や胃、十二指腸などに異変をもたらします。

異変があるのに治療せずほったらかすと、十二指腸潰瘍や胃癌に発展する可能性があります。
しかも確率は高めです。

医師に相談した場合の多くは「胃カメラ検査」を指示されると思います。
「胃カメラ」が嫌だからと言って、ほっとくのは危険です。

透析患者である以上、年1回程度の「胃カメラ検査」はセットだと思って検査する事をお勧めします。
胃酸分泌異常くらいの軽傷であれば、医師処方の胃薬で簡単に改善できます。

僕も十二指腸ポリープがありましたが、医師処方の薬で現在は改善しています。
以前は少し食べても胃がもたれて気分が悪くなる事が多かったですが、現在は胃の不安はほとんど感じなくなりました。

また、透析患者が服用する薬の中には、胃の調子が悪くなるような副作用を持つ薬がいくつかありますので、なおさら胃腸のチェックは必須です。

意外と知らずに大病まで発展させてしまう方が多いです。
ご注意下さい。

人工透析の怖さを感じる日々9

人工透析で最も多い質問は「透析導入後、何年くらい生きられる?」です。(トシヒーロー・インターネット調べ)
まあ当然ながら、透析導入までの経緯、腎不全以外の持病、透析導入後の食事内容、水分摂取量で大きく変わります。
ただ、一つの目安としては、平均寿命までの2分の1というのが、データとしては最新のようです。
日本人の平均寿命は男性80歳、女性86歳ですので、僕で例えるなら38歳透析導入ですから、
80-38=42、42÷2=21
で21年となります。
透析導入から21年というと、59歳で死亡という計算になります。

70歳女性で透析導入であれば、
86-70=16、16÷2=8
で8年となり、78歳で死亡という計算になります。
(あくまで目安です。)

透析患者の死因1位は心疾患、2位は感染症(肺炎など)、3位は悪性腫瘍(癌)、4位は脳血管障害です。

1位心疾患ですが、以前にも何度か透析患者は何もしなくても心臓に負担がかかっている話はしました。
一般に透析患者の推奨水分摂取量は「尿量+500ml」と言われていますが、それ以上に取ってしまうと、心臓に水が溜まるなどして、心臓の正常な動きを妨げてしまいます。
これを、長期に渡って継続してしまうと、心筋などの異常が起こり、血流ポンプの役割が保てなくなります。
これが心不全です。
ある日突然起こるケースもあります。
心電図検査や心エコー検査は透析病院で定期的に行われていますが、心臓に異常を感じている患者さんは、その都度検査技師さんに検査結果を聞いて自分の心臓状態の把握をしておくべきです。
僕の場合も、自分で心臓の異変に気付いてから、検査で異常が発見されるまでに1年かかるという事がありました。
心臓の異変を感じたら放置せず、積極的に検査を受け続けるべきです。
早めに発見しておかないと、大がかりな開胸手術をする羽目になったりで大変ですよ。

2位の感染症ですが、この時期は「インフルエンザ」「O-157」「ノロウイルス」など、怖い病気が蔓延しやすく注意が必要です。透析ではマスク着用を義務付けている透析病院も多いです。
マスクせず透析室に入ると、「近所のコンビニで買ってきて~!マスクしてくれるまで穿刺はしませんよ~!」なんていう病院もあるくらいです。
マスク着用(効果疑問の声もありますが、しないよりはしたほうがマシではあります。)くらいは透析患者なら当然です。
また、手洗い、うがいは日常から行って下さい。
感染症と透析は相性も悪いです。
透析は内臓や血管にかなりの負担をかけていますので、透析中に重症化してしまう可能性があります。
僕もこの10年、1度だけ「インフルエンザ」にかかりました。
その時は透析直前では熱は無かったのに、透析中に39.6度の高熱となってしまい帰れなくなりました。
歳が若かったので、数日で回復しましたが、この時を境に尿が出なくなってしまいました。(それまではまだ1日150ccくらい出てました。)

3位の悪性腫瘍(癌)ですが、やはり透析患者の癌1位は「腎臓癌」です。
我々透析患者は腎臓の機能が無くなってしまう病気ですので、腎臓内に腫瘍が出来る可能性は極めて高いです。
長年透析を続けられてる患者さん多くも、「腎臓癌」による「腎臓摘出」手術を受けていらっしゃいます。
僕も右腎摘出を行っていますが、入院は手術から約1週間ほどです。
内視鏡を使ってできますが、腎臓を摘出する為、開腹の必要(5センチ以上は)があります。
動けるようになるまで最低3日、手術から24時間は全く動けません。
また、手術から24時間経過後からは、リハビリでベッドから降りる練習をしますが、立つどころかあまりの痛さに叫びますよ。
また、手術では全身麻酔、呼吸器導入となります。
自発呼吸を止めての、機械による呼吸です。
これも怖いです。(ただ、手術台に乗ったらすぐ眠らされて、起きた時には手術が終わっています)
しかし、透析病院では年1回程度のCT検査をしますので、早期発見しやすい癌です。

女性透析患者さんは、「子宮癌」比率も高いようです。
異変を感じたら早めに申し出て下さい。
専門医師の診察が必要です。

前にも書きましたが、透析患者は「現実を知り」「対策を練り」「実行する」が鉄則です。
厳しい現実ですが、対処が早ければ治療もそれだけ楽になります。
現実を受け止めて、普段からしっかり自分の体に気を配りましょう。

お悩み相談

49歳、主婦。
私の主人は透析してもうすぐ7年になります。
透析して以来、明るく元気だった主人が、人が変わったようになりました。
無口かと思えば、怒鳴ってみたりです。
私も、色々人工透析の事を本で読んでみたりしましたが、どのようにすれば、主人が元のような明るさを取り戻せるのか、分かりません。


先ほどツイッターから、こういうメッセージが来ましたので、僕なりの意見を書きたいと思います。
こういう問題は、結構多くあります。
奥様も陰ながら努力し、また、ご主人の変化に対応していくのは大変だと思います。

僕は独身ですので、無責任な事は言えませんが、
ご主人は鬱の初期症状かと思います。
ただ、大多数の人はそうなります。
1番は自分で自分が鬱になってる事に気付いて、「何とかしよう」と思うのかどうかです。

これはケースバイケースですね。
細かい状況が分かりませんので、難しいです。

僕なら、優しく抱きしめてもらったら、簡単に鬱なんか吹っ飛ばせるんですけどね。
何かきっかけがあると、ガラリと我に帰れるんですが・・・。

僕の場合も、まだ少しは残っています。
100%鬱が解決できてるのかは分かりません。
自己診断では98%回復くらいなのかな・・・と思っております。

透析を長くしていくと、なかなかの面倒な事が次々に襲ってきますからね。
ご主人が変わってしまった事で、奥様のほうが神経をすり減らしてしまい、体調に響くのでは・・・と心配になります。
とにかく、「笑う」が1番です。
「笑う」事で鬱に対応できるという説は僕も有効でした。
また、透析と会社と自宅だけの毎日というのも、問題があります。
1泊で良いので旅行するとか、何かの変化が欲しいですね。
娘さんがいらっしゃるそうですから、
娘さんが彼氏を紹介するとか・・・(逆効果かも知れません)
せっかくの関東の方ですから、3人でディズニーランドでも行くとか、何か表に出ていく事で徐々に回復していけるかもしれませんね。
重症になってしまうと、こういう事も出来なくなると思いますので、また色々試してみられて状況をご相談いただければと思います。

精神科医に相談して「抗うつ剤」をもらえると良いのですが・・・。
これも本人が受診してくれないとどうにもなりません。

まあ、この程度の事は既にやってるのかもしれませんが・・・。
独身の一人暮らしの患者さんでも、鬱脱却した方はたくさんいらっしゃいます。
家族住まいなら絶対有利です。一つ一つクリアしていきましょう。

透析スタッフも逆襲!

いつも思う事ですが、看護婦さんって手の大きい人が多いです。
今の病院の婦長さんも大きいし、前の病院の師長さんも大きかったです。
手の大きい人は手相的に言うと、「よく気が付く面倒見のいい人」だそうです。

おおおぉ!
天職じゃないですか!
いつもお世話になっております。

以前、こんな事がありました。
透析患者は自分が思っている何倍かのストレスがかかっています。
ストレスのせいで、胃が悪くなる人が多いです。
市販の胃腸薬は透析患者は服用出来ないものがほとんどで、病院で処方してもらうには、胃カメラを受ける事になります。
僕も知らず知らずのうちに胃炎を起こしてしまい、胃カメラを3カ月に1度受けていました。(今は年1回)
その日も朝10時から胃カメラを受けるため病院に行きましたが、行った時には何人もの胃カメラを受ける透析患者さんが待っていました。
「あぁ、これは2時間待ちだなぁ。」と思い、僕はそんな時用のPSPをカバンから出し、マージャンゲームをして時間を潰していました。
1時間40分後、ようやく順番が来ました。
いつも胃カメラを担当してくれるの看護師さんは、透析でもお世話になってるゆるキャラ系のKさんか、美人可愛い系のOさんのどちらかでしたが、この日はOさんでした。
「ごめんね~。お待たせしすぎやなあ。」
「いやいや、大丈夫、大丈夫。こんな日もあるやろ。気にせんでもええよ。」
とちょっとカッコつけて大人な意見を言うと、Oさんは
「優しいなぁ。さっきまではクソミソやったぁ( ;∀;)」
と嘆いていました。
「透析患者は気が短いけんなあ。そんな人もおるわぁ。」

おいおい、どいつだ?短気起こして看護婦さんに八つ当たりしたのは・・・?
看護婦さんの責任ではなく、遅くなったのは医師のせいやん。(この時はそう)
医師には文句の一つも言えねえ奴が、若い看護婦にはいっちょ前の事を言ったんだろう。

結局、そのジジイは透析で会った時に、「親の顔が見たいわ!」と1周り以上年下の僕に罵られる事になるんだけど・・・(笑)

看護師さんは大変です。優秀な看護師さんは、
「患者さんの気持ちになって対処しましょう。」と言いますが、それは透析患者だって同じ。
まして、透析は大勢の患者さんが同時に治療してます。
自分さえ良ければそれで良い的な考えの人が1人いると、真面目に頑張っている患者さんには迷惑です。

しかも、看護師は今でこそ男性も増えてきましたが、依然女性社会です。
当然、人間関係の苦労も多い事かと・・・。

僕が生まれ変わっても絶対に透析看護師やMEにはなりたくないです。
失敗が患者さんの死につながってしまうし、自分一人で責任取れないし、人間関係や面倒ばっかり言う患者、
給料だってその労働時間を考えればねえ。
フルコミッションの営業やるほうがよっぽど稼げるよね。(僕がやってた時は月収50~70万くらい)

そんな中、頑張ってる透析スタッフは大勢います。
頭下がる思いです。
毎年、多くの方が新しく透析業務に付きます。
しかし、患者の僕から見ても、透析業務は大変です。
もちろん、僕は看護師もME経験も資格すら無いですから偉そうな事は言えませんが、軽い気持ちで入ってきても、職場と気難しい患者との軋轢で続かずやめてしまったり、配属替えを願い出たりする人も多いです。
ただ、頑張ってる人や透析業務が向いている人は、とにかく熱心で向上心に溢れています。

大病院では、外来の採血担当を半年以上させてから、透析室にまわすというやり方をしていたりします。
スキルアップしようと、透析看護認定看護師を目指す人も多いです。

好奇心の強い人は透析看護が向いていると思います。
ただ、職場は選んだ方が良いと思います。
未だに「エアー返血」とかやってる透析病院があるって聞きますから。(回収の際、空気圧で血を戻すやり方。失敗したら患者の体内に大量の空気が入って死にます。相当に高い技術と集中力が無いと扱えません。)
これって本当ですか?
教えて下さい。ホントなら怖いです。

透析看護の高い技術を持とうと頑張ってくれる看護師さんやMEさんがいてこそ、僕ら患者も安心して命を預けられます。
有り難い事でございます。

厳しい一言です。

全国の透析患者のみなさんに一言苦言を呈します。

先日インターネットを見ていたら、「私は透析15年、しっかり節制し元気です。週に2日はテニスをして汗を流しています。」という投稿を見つけました。

そんなに元気なら、全腎協に加入し、活動して下さい。活動もせず、節制とか能書きだけ言うのはやめましょう。

自分の事だけで精一杯と言うなら仕方ありませんが、テニスを週2回もできるなら、もっと他にやるべき事があるはずです。

全腎協の会長さんは62歳の高齢でありながら、地元熊本で6時間透析を受けながら日本中を飛び回っています。
そして、現在の透析医療費が、この後また個人負担額増の可能性のある事に頭を悩ませています。

全腎協、県腎協でも体力のある若手透析患者を必要としています。是非、元気な方は積極的に参加しましょう。

全腎協会長の今井さんの記事です。DORON'S BLOGのどろんさんに教えて頂きました。

「全腎協会長今井さんの記事」

透析患者の逆襲! その19 頑張れ!透析ブログ!

なぜなんですか~~?
透析ブログって何でこんなにも順位が低いでしょうか?
うぬぬぬぬぅ( ;∀;)

多くはにほんブログ村 人工透析ランキングからのアクセスなんですけど、親カテゴリーの病気ブログランキングでは「癌ブログ」に上位独占されています。(当ブログに投票したくない方はクリックしないでね)

透析ブログの中では、安善ぬこ之助さんの「猫いらずのうつうつ日記」が圧倒的ダントツトップなんですが、それでも病気ランキングでは60位なんですよ~。
当ブログに限っては、まだ歴史が浅いとはいえ122位ですし・・・。

まあ僕の事はおいといても、ぬこ乃助さんなどは記事も面白いし文面もうまいし歴史もあるのに「癌ブログ」に負けちゃうのは納得いかなくないですか?
最近はテンプレート変更もして、文字も大きくなってスゴク読みやすくなってて、60位なんて・・・。
過小評価過ぎませんか?

そりゃあ、「癌」は一般的な病ですよ。
患者数も多いでしょう。
でも、透析は治らない病気ですし・・・。
腎移植したとしても10年以内に透析逆戻りなんて当たり前ですし・・・。
それに僕だって「腎臓癌・右腎摘出」してますって!
「拡張型心筋症・ステント2個」だってあるし・・・。
ぬこ之助さんなんか病気の数は凄いですよ(すいません)

ぐぐぐぅ( ;∀;)
透析ブログはすご~く優秀なブログ多いですよ!
皆さん読んであげて下さい!
読めば分かります。
全然負けてませんから!
俺、透析してます‼ 」、「tosivoの元気になりたい」、「透析したって Bon appetit☆」、
okameのブログ」、「かねがねがちぶ」、「DORON'S BLOG」、
スゴイですよ~。
お願いします。
頑張れ! 透析ブログ!
僕もね(笑)


人工透析っていうのはまだまだ一般的では無いんでしょうか?
それとも、「癌」はなるかもしれないけど、
「透析」にはならないだろう・・・と思われてるのか?
癌患者=30%  透析患者=0.3%  この差がデカいのか・・・?100倍の差だもんね。
せめて病気ブログの30位までに3~4ブログ入っていけないのかな?
何が足りない?
しかも、皆さん最近よく更新してがんばってるし。
とにかく皆さん、応援よろしくお願いします。m(__)m

闘う人工透析患者になろう!11

この世に「バチがあたる」とかは無いんですか?
私は若い時、ちょっとヤンチャしてまして、今透析になっているのはバチがあたったような気がしています。

(匿名さん・61歳・透析7年)

「バチが当たる」、「天罰」、「因果応報」、
全て存在します。
どれも宗教的には「借銭済まし(しゃくせんすまし)」と言います。(宗派によって呼び方が違います。)

「闘う人工透析患者になろう!9」では、我々透析患者は、この肉体を選んで生まれてきた・・・と書きましたが、確かに中には、「天罰」や「因果応報」で透析になった人もいるのではないでしょうか?

透析になっても頑張れている人は、「みたま磨き」のためにこの肉体を選んで生まれた可能性が高いですが、頑張れない人の中には、「借銭済まし」の為、透析になった人がいるのかもしれないですね。

人は些細なことでも悪事をなせば「借銭済まし」が襲い掛かかってきます。
罪の重さに関しては、この世の刑法とは少し違っていて、肉体を傷つけるより心を傷つけるほうが、罪が重いかも知れません。
例えば「殺人」であれば殺したことよりも、被害者の家族や友人達に精神的ショックを与えた事のほうが、罪として大きくなります。

「借銭済まし」とは、生きている間に、悪事の借りを返す・・・といった意味合いがあります。
皆さんの心の中に神はいますので、何を思っているのかさえ神はすべて御見通しです。
そして、プロセスよりも結果のほうが大事です。
良かれと思ってやった事が悪い結果を生んでしまい、人の心を傷つけてもやはり「借銭」が溜まります。
風邪をひいても、高熱がでたりするのは、「借銭すまし」なのかも知れません。

むしろ我々が、生きている間に「借銭すまし」できるのは幸運です。
生きている間に悪事の借りを返し終わっておけば、死んでも1段下の世界に落とされる事はありません。
楽な世界で30年~100年の休息が与えられます。
人が、人生の最後に大きな病気をしてしんどい思いをするのは、ある意味仕方ありません。
心の神が、死んでしまう前に必死に「借銭」を返してしまおうとしてくれている証拠です。

問題なのは、生きている内に「借銭」が返しきれなかった場合です。
死んでしまった時、まだ「借銭」が残っていると、死後の世界ではその8倍の借銭を返さなければならなくなります。
1段下の世界で8倍ですから、透析なんて比べものにならない程、しんどい思いをさせられますよ。

心の中に神はいます。
何かある時は胸に手を当て、心の神を感じて下さい。
神は基本的に「試練」以外は与えませんが、時々気まぐれで「何がしかのヒント」を与えてくれる事があります。
「みたま」が磨けている人ほど、そのヒントに気付きやすくなります。

宗教的な話は取っ付きにくいという方もいるでしょうが、
「みたま磨き」、「借銭済まし」、「神は心の中にいる」
といった事を知っているだけでも、神の恩恵は受けられるんですよ\(^_^)/

闘う人工透析患者になろう!10

前章では、「みたま磨き」について書きました。
「みたま」は漢字では「身魂」、「御霊」、「御魂」と宗教によって字が違ったりしますので、便宜上「みたま」と表記しました。
僕自身は何教にも属しておりません。(家は浄土真宗です)
若かりし時に手塚治虫さんの「ブッダ」を読み、そこから宗教に興味を持ち、仏教、般若心経、親鸞、法然、浄土真宗、聖書、キリスト教、スウェーデンボルグ、日月神示、出口王仁三郎、出口直、陽気暮らし(天理教)、幸福の科学、創価学会、ユダヤ教と興味を持って本を読んだり、セミナーやイベントに参加したりしました。

まあ、知識だけのもので、日本人は無宗教である事(家の宗教はまた別として)が良い方にも出てますので、(宗教戦争とかが無い)僕自身も特にこだわりはありません。

「心の教え」としては、ほとんどがほぼ同じです。表現方法が違うだけです。
しかも、小難しい言葉のオンパレードで、いきなり本格的な事を言っても、現代人は理解しかねます。
般若心経やスウェーデンボルグを読んでみれば分かると思います。
初心者が読んでも何の事やらチンプンカンプンだと思います。

ですので、僕なりの表現方法でかなりかみ砕いています。
ご了承いただければと思います。

そもそも、最近問題のイスラム教にしたって(ちょっとしか読んでませんが・・・)、表現が違うだけで、言ってる事に大差ありません。
解釈が一部の人達に変な風に取られているだけです。
「目には目を歯には歯を」とか「右の頬を打たれたら左の頬を出せ」とかは宗教用語です。
こんな攻撃的な表現があるくらいですから、勘違いして「戦争大好き人間」になっても仕方ありません。
だって、宗教なら「右の頬を打たれたら、何で打たれたのか尋ねて、自分が悪いと感じたら謝りなさい」とか言いそうでしょ。
「左の頬」を出して、相手が手を出そうものなら、逮捕されて有罪になっちゃいますよ。
相手をおとしいれる気か!
「目には目を・・・」に関しては、「じゃあ、自分の家族が殺されたら、相手の家族をブチ殺してしまえ!」になっちゃうじゃないですか!
本来は、「目には目だけにしておきなさいよ」という初歩的教えに過ぎないんですが・・・。
要は、「倍返しだ!」は反則ですよ、という意味です。
とかく人はアダを受けたら、それ以上のアダで返しがちです。
それを戒める言葉に過ぎません。

ところで、神の中には「戦争の神」というのが存在します。
「神」と言っても、本来の神の意味ではなく、この「地球世界」に戦争や地域統一が必要な時、地獄から呼ばれてこの世に生まれてくる戦争の達人の事です。
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康、曹操、劉備、孫権、ナポレオンにヒトラーなどがそれに当たります。
総勢100人(100魂)はいるでしょうか。
人は生まれ変わります。
それを証明する方法が1つだけあります。
曹操⇒織田信長⇒ナポレオン⇒ヒトラーは同一の魂です。
違う国の人間でありながら、戦術、戦法が全く同じです。
それぞれの人物を徹底的に研究すると、よく分かります。
時代が違うので兵器の種類は違いますが、新しい兵器好きである事も同じです。
また、1つの失敗から多くを学ぶ事、人事は家柄よりも能力を優先する事、部下に歴史的人物級の大物が多く集まって来る事、古い文化を嫌い新しい文化を築く事、何を取っても同じです。
また、時代に合った画期的な政治手腕もあります。
そして、最後まで完遂できないのも同じです。(自信過剰で最後に失敗する)
この魂がある程度の道筋を作ったら死んで、後を引き継いだ者が世界に安寧を与えています。
これも同じです。

もしも、今の世に「織田信長」が生まれて来たら、10年もあれば世界統一を果たしてしまうでしょう。
逆に言えば、今の時代には「信長」は生まれてきていません。(たぶん)
これは、今の「地球世界」に戦争が不要だからです。

人は成長する生き物です。
今は過去の多くの戦争から多くを学び、調和していく時代に入っています。
つまり今の世なら、戦争なんかではなく、政治で世界統一が出来ると「神」が感じています。
まだ、力による統一が必要なら、とっくに「織田信長」が生まれているはずなのです。
地球連合国とでも言いましょうか・・・、その産みの苦しみの時期に来ています。

おおおぉ!
大きく話がそれてしまいました。(笑)
人は死んでも輪廻転生がある事を証明したかっただけです(笑)。
現在が地球連合への産みの苦しみという話は、他の本格的宗教ブログを読んで頂ければと思います。
必ずどの宗教でもそう匂わせる独特の表現で語っていると思いますよ。
(またいつか、このブログでも書くかもしれませんが・・・)

透析患者は「死」の恐怖をある程度克服しなければなりません。
あまりに「死」に恐れを抱くと、透析を長く続けるにはマイナスです。
透析を長く続けていくと、多くの仲間の「死」に直面します。
「次は自分の番かも・・・」と、徐々に悪くなっていく体調の中、不安がつのります。
そして、その不安が人間性を知らず知らずのうちに、偏重させるきっかけになるかも知れません。

10年以上透析を続けている実に8割の方が、透析10年前後に体調の大幅な異変を感じているそうです。
それまでは何もなく順調に透析を続けていたのに、10年過ぎた辺りから突然体調が悪くなり、透析が苦痛になったという話をよく聞きます。
これは、「虚血性心疾患」の影響が多分にあるかと思います。
透析3年の方100人からデータを取ったところ、61人に軽度の「虚血性心疾患」が見られたという話もあります。
しかも61人中59人には自覚症状が全く無かった・・・という事です。
10年も透析を続ければ、かなりの方が軽度の「虚血性心疾患」になってると思われます。

僕の知り合いの透析患者の方にも15年間は何事もなく、本人も
「透析なんて大した事無い!」と言っていたんですが、突然16年目に心臓が悪化して、開胸手術をし、そこから1年で亡くなられた先輩患者がいました。

あまりに順調に透析出来てしまうと、だんだん透析をナメてしまい、節制が甘くなったりするものです。
そして、1度歯車が狂うと、中々元に戻せなくなります。(正に僕の事ですか~?)

節制が甘くなり、「死」の恐怖があり、体調も10年過ぎて悪くなる・・・。
そんな時こそ心を強くして、透析と闘わなくてはなりません。
どんな人にも「限界」はあります。
透析はその限界を超えていく病気です。
「みたま」を磨き、心を強くし、立ち向かいましょう。
最後の時、「よく頑張った!」と自分で自分を褒められないような生き方では、死んだ後、大変な事になりますよ。

闘う人工透析患者になろう!9

このところ、重かったり、暗かったりする話題に触れてきたので、
今回はもっと前向きな話をしたいと思います。

「人は死んだらどうなるの?」
よく聞かれます。
しかし、死にかけた事はあっても、死んでしまった事は無いので分かりません。
ただ、宗教の勉強を若い頃にした経験がある僕は、宗教的な答えを持っています。

そもそも、死後の世界を理解するには、宇宙的な規模で考えないといけないんです。
神霊界は、11個の世界(宗教によって数が違います)からなります。
分かりやすくするためにタテに11世界が並んでると考えて下さい。(11段の階段のように考えると良い)
我々がよく聞く「天国」が上の8世界、地獄が下の3世界です。

そして、この我々が現存する「地球」世界は、なんと下から3番目なのです。
つまり地獄の最上階となります。
我々の世界は「地獄」なんです。

この世が地獄であるからこそ、しんどい事が多いのです。
1層上は苦しい事や辛い事、痛みとかも無い世界で、この世の楽しいと思える事だけの世界となります。

そして1層下は、この世から楽しい事や嬉しい事を差し引いた世界となります。
この世の苦しみや悲しみだけの世界です。

この11世界の存在を信じろと言っても、見た訳ではないので無理かもしれませんが、まあ、「仮説」の一つとして読んでいただければ・・・と思います。

「神」は人の心の中にいる・・・という話は前にもしました。
元来、人は「神の滴」から生まれます。
1滴から約10万人の魂が生まれます。
心の中の神はこの滴の事です。

この1つ1つの魂を「みたま」と言います。
「神」は1人1人がこの「みたま」を磨き、神霊界の最上階まで登って来る事を望んでいます。

我々の使命はこの「みたま磨き」なのです。
「自分の良心に従って生きる」事がその「みたま磨き」の第一段階でもあります。
「心の中の神に従いなさい」という事です。

人は死ぬと、この「みたま」がどれだけ磨けたか・・・が問われます。
その度合いに応じて、あなたが次にどの階層に進むかが決まります。
自殺した者は、また即座にこの世に生まれてきます。
しかも、前回より少し悪い境遇の元に生まれてしまいます。
「神」が「死」と認めてくれるのは、生をまっとうした者だけです。

そして、死んだあと、約30年~100年間は楽な世界で休息できます。
ただし、「みたま」が磨けなかった者は即座に1段下の世界に生まれます。
我々のいう「地獄行き」という事です。

休息後は、「神」に今度はどのような「みたま磨き」がしたいかのプランを提出し、認可がおりればまたこの世に生まれてきます。
実はあの世では、この「地球世界」は誰もが生まれたい世界の第1に挙げる人気の世界です。
楽しい事と苦しい事が混在する世界は、「みたま磨き」に最適だからです。
そのため、「みたま」をしっかり磨いて魂が大きくランクアップする人も出ますし、逆に大きくランクダウンし、最下層にまで転落してしまう人も出ます。
ハイリスクハイリターンです。
我々は、「みたま」のジャンプアップを狙って、この世に生まれて来ました。
全ては休息中に自分で選んでいます。
よく、「親は選べない!」などと言われますが、実はちゃっかり自分で選んでいるのです。
ちゃんと、自分で「誰から生まれるとみたまが磨きやすいか」を考えて生まれてきます。

大体の人は、自分の「ソウルメイト」から生まれようとします。
「神の滴」1滴から10万人の魂が生まれますが、同じ滴から誕生した10万の魂が「ソウルメイト」です。
家族間に妙な連帯感があるのは、「ソウルメイト」だからです。
ただ、時々、「みたま」のジャンプアップを狙いすぎて「ソウルメイト」以外の人から生まれようとする者もいます。
それが、最悪の事態になった場合、どんな事になるか・・・想像できますよね。

ちょっと説明がおおざっぱなので、ちゃんと理解してもらえたか心配ですが、我々透析患者は、実はそうなる事が分かった上で、この肉体を選んで生まれています。
間違いなく、魂のジャンプアップを狙ってこの肉体を選んで生まれてきたのです。

と言うのも、苦労の少ない人生では「みたま磨き」に不向きです。
人工透析を頑張って行っている人は、それを本能的に感じて、歯を食いしばって頑張っているということです。
すべて、自分で選んだ人生ですから・・・。
頑張れず、心を病んでしまう者は、長い人生の中で、そんなものはすっかり忘れてしまっているのでしょう。
せっかく、「みたま磨き」に向いた人生を選んでいながら、自分で台無しにするとは・・・。
そんな人はこの世で散々しんどい目にあって、死んだら1段下の世界にいくだけです。

これは、あくまで宗教的な話に基づきます。また、宗教宗派によって、解釈や考え方も違います。
あくまで筆者が多くの宗派を学び得た、「まとめ」的考え方ですので。

信じるか信じないかはあなた次第です。
(関さん、ごめんなさい。便利な言い回しなので、勝手に使わせていただきました)

透析患者の逆襲! その18 患者とスタッフの距離感4

前章のおかげか、質問等を頂いております。
紹介し、僕の意見を述べさせて頂きます。

「早く死にたい!」という患者さんがいます。
(透析患者さん ・ YUKIさん ・ matuさん ・ 栄養士Vさん)

そうですね。
僕の周りにも大勢います。
これは、半数以上は本気では無いのですが、半数近くの人は本気で言ってると思われます。

「もう、透析なんかやりたくない」と思っても、家族の手前やめられないとか、やめたら誰かに迷惑をかけてしまうのでは・・・、など、多くのしがらみから踏ん切りがつかないだけで、何かのキッカケでもう透析をやめてしまう可能性はあります。

実のところ、僕も何度か透析をやめようと思った事があります。
僕の場合は、親より先に死んだら、残った親があまりにもかわいそうだ・・・という思いがあり、その都度踏み止まりました。

正直、希望を見失ってしまった人は、生きる気力が湧いてきません。
やはり透析は、いくら頑張り続けても治らない・・・というのが問題なのです。
せめて10%ぐらいの確率でも、頑張ってたら治る可能性があるのなら、みんなもっと頑張れるんでしょうけど・・・。
透析を続けていくうちに、希望を見いだせなくなり、ドンドン深みにハマっていきます。

やはり透析患者は何か楽しみを作らなくてはいけません。
目標や目的が必要です。
我々はまだ生きてます。死んでませんよ~!
最後の時まで精一杯生き抜きましょう。


私は、不良患者の部類に入ると思います。
不満を院長に言ったら、「どこに行っても透析できないようにしてやる!」と言われました。
どうしたら良いでしょうか?

(木枯らしさん)

・・・・・・。
これは、事実であれば「脅迫・強要」に当たります。
覚悟を決めて刑事告訴するか、我慢して黙って透析を続けるか、選択しなければならないでしょう。
どちらにしても、転院した方が良いです。
どのようなやり取りだったのか分かりませんので、一概には言えませんが、医師の口から出る言葉とは思えません。
そのような病院で透析を続ける必要はありませんよ。
取りあえず、近隣の透析病院に受け入れ可能か聞いてみると良いでしょう。
ただし、我慢する方を選択した場合、我慢がストレスになりしんどいですよ。
かと言って、刑事告訴も大変です。

不当な理由で患者の転院を要求したり、居づらくさせて転院させようと画策したりすると、「強要罪」等に問われる事もあります。


私の勤める透析病院にも、問題のある患者さんがいて、その暴言や暴力にスタッフは苦しんでいます。
スタッフの一人は、体調を崩し、休職してしまいました。

(erikoさん)

・・・・・・。
これは、事実であれば「暴行、傷害罪」、また暴言の内容によっても「脅迫・強要」に当たります。
過去に同じようなケースで有罪になった事例もあります。
病院全体で協議し、警察に相談する方向で考える手もあります。

透析患者が執拗に暴言を繰り返したせいで、スタッフが体調を壊した場合、「傷害罪」に問われる事もあります。


私が通う透析病院では、スタッフが幅をきかせており、怖くてほとんどの患者が黙って小さくなって透析をしています。逆らった若い患者達は次々にいなくなり、後々伝わってきた話では、遠くの透析病院で透析しているらしいのです。その時にどういうやり取りがあったのか分かりませんが、そのせいで今では年寄りの患者ばかりが残り、みんな暗く、スタッフだけが大声でゲラゲラ笑っています。
(匿名希望さん)

・・・・・・。
透析患者の横暴はネット上でも数多く取り上げられています。
それを、間違った形で対処している典型的な例です。
これは単純に「パワーハラスメント」です。
事実であれば由々しき問題です。
このような病院が存在するとは信じがたいですが、筆者は「透析環境の充実」という活動を行っていますので、ごくたまにこういう話も耳にする事があります。

介護施設や養護施設の暴力事件もあるくらいですから、このような透析病院があっても不思議では無いのかも知れません。
それよりも、この病院では、そこからパワハラが酷くなっていくのでは・・・と心配です。
全腎協などに相談してみると解決策が見いだせるかも知れません。


う~ん・・・。
今回は僕にとってもしんどい話が多かったです。
警察だの刑事告訴だのっていう話になるのは、僕の目指すところではありません。

優秀な看護師がいる病院では、問題ある患者は出てきにくいですし、
また、優秀な患者が多いと、良い看護師が育ちやすいです。

医師もしっかりして下さい。
医師がだらしないと、透析環境はガタガタになりますよ。

透析患者の逆襲! その17 患者とスタッフの距離感3

透析看護師3年目のYUKIと申します。
トシヒーローさん、聞いて下さい。
うちの病院では、我が儘な患者さんが多く、とても苦労しています。
暴言を吐かれたりとかはしょっちゅうです。
大声でわめかれ、そういう患者さんに付きっ切りとなってしまうと、他の患者さんに、「こっちには何もしてくれないのか!」とわめかれたりしてしてまいます。
トシヒーローさんのブログに出会い、勇気づけられ、今日まで頑張ってきましたが、精神的に一杯一杯です。
何か良い方法はありませんか?
せっかく今日まで築き上げたスキルを、諦めてしまいたくありません。
(YUKIさん・20歳代・看護師)



うぅ~。
透析患者を代表し、まずはお詫び申し上げます。
申し訳ありません。

このYUKIさんからは、今年に入り、ツイッターのチャットで相談を受けておりました。
(僕に相談したい事がある場合、ツイッターのメッセージ機能を使って、呼びかけて頂けるとスムーズです。)
先に言っておきますが、上記の相談内容は筆者によってかなり弱められています。
すべてを書くと、刑事事件にまで発展しかねない内容です。
そこを考慮して読み進めて頂ければと思います。
(YUKIさんが勤める透析病院の主任さんをYUKIさんに紹介して頂き、電話にて事実確認をさせて頂いております。)

さて、僕は透析10年目です。
この10年、心の遍歴が色々あります。
僕も、最初の病院では、どちらかと言えば問題児だったかもしれません。
大声を出した事もあります。
その都度、優秀な看護師さん達が向き合ってくれて、今日の僕があります。

人工透析というのは、人の人格を変えてしまうような治療です。
治療自体は大した事ありませんが、治りもしない病気のために頑張る事に、人生そのものを失望してしまう感覚となります。
「何をやっても思い通りにならない」ような感覚です。
しかも、社会的に理解度は低いです。
見た目で障害者と判断出来ない為、理解してもらえない事が多いです。

徐々に気が短くなり始めます。
そして、大した事でも無い事で、声を荒げたり、イライラしたりします。
普通はこの辺りで、自分の異変に気付きますが、これをほっておくと、うつ病や精神分裂症となりかねません。

透析2~5年くらいの方は、軽度のうつ病比率が高いです。
僕も、自分の周りが全て敵に見える時期がありました。

大体の方は、この辺りで何かをきっかけにして、心を持ち直していけるものなんですが、当然個人差があります。
ここより先に進展し、ソウウツになるか頭がおかしくなるかです。

YUKIさんの勤める病院は、地域で抱えきれなくなった、他院を放り出された、問題のある透析患者を一手に引き受けている病院だそうです。
痴呆症や精神疾患患者が全体の半数近くいるそうです。
いわゆる、最後の砦とも言える透析病院です。

この病院で面倒見切れない患者がいると、もうこの地域では引受け先の透析病院が無いため、どのような患者さんでも、倫理上放り出すことはでjきません。

これは、我々透析患者にとっても大問題です。
頑張れてる透析患者にとっても、そんな面倒な患者と同じ病院で透析すれば、精神的にしんどいです。
僕も最初の病院では、ある我儘な患者さんとケンカ状態になった事があります。

以前から何度か、「患者とスタッフの距離感」に関して書きましたが、患者にとって透析環境の良い病院とは何か・・・という事を突き詰めていくと、スタッフの苦労が置き去りになってしまう気がします。

スタッフだって人間です。ましてやYUKIさんのように(数々のスキルを持つ優秀な看護師だそうです。その為、よく働くので矢面に立つ状況になり、YUKIさんが苦労する事になっているそうです。)厳しい環境で働いていると、とてつもなく大変です。

2014年6月、ショッキングなニュースが流れました。
とある透析病院で、医師が透析中に患者の透析機器を殺人目的でいじり、刑事事件となりました。
この医師とこの患者の間に、特別な軋轢はなく、結局はこの医師の精神状態の異常が引き起こした事件と言われています。

精神を病んでしまうのは、何も透析患者だけではありません。
そういう患者の面倒を見るスタッフだって、精神は一杯一杯になります。

僕がこのブログを立ち上げた最大のテーマでもあります。

透析患者は透析導入初期(0~5年間)に精神に異常が表れ、軽度のうつ状態になりやすいです。

この時、自分さえしっかりしてれば何とかなります。

しっかりしてくださいよ~~!全国の透析患者さんの皆さん~!
苦しみは分かります。
でも、いつまでもクヨクヨ、イライラしてたら、頭おかしくなっちゃいますよ~!

今、僕が通っている透析病院はとても優秀です。
約15床づつ、4つのフロアに分かれていますが、1フロアを担当するスタッフは2名です。
全自動の透析機器のなせる技ですが、それでも15患者を2人で面倒見るのは大変です。
とても忙しく立ち回っていますので、患者の方が気を使い、声はかけにくいです。
賛否はあると思いますが、おかげで患者とスタッフの距離感はかなり遠めです。
僕にとっては、透析に集中でき、またスタッフは仕事に集中でき、とても良い透析環境だと思います。

患者はスタッフとの距離感を遠ざけて下さい。
我々は、透析さえしっかりしてもらえば、それで良いのです。
距離感が近いと、妙な精神的軋轢が両者に生まれます。
世間話がしたければ、患者同士でしてください。
その代わり、自己管理は自分でしなくてはなりません。

スタッフさんも患者さんとの距離はできるだけ離して下さい。
医療上の話でも無い限り、自分から話題を振ってまで話する必要はありません。

話がそれてしまいましたが、YUKIさんとその主任さんには、チャットや電話で僕なりの対応策は伝えました。
ただ、地域の問題患者を一手に引き受けてくれている病院ですので、かなり難しい問題だと思います。

当ブログでは、これからも透析環境に起こる様々な問題を取り上げて行く予定です。
相談は、僕のツイッターからメッセージ機能を使って呼びかけて頂ければ、チャットで会話出来ます。

これからも良い透析環境を構築するべく、みんなで力を合わせて頑張って行きましょう。

透析って精神面が大変だ!5

「自分の良心に従って生きる」というのは、そんなに難しい気がしないんですが・・・(matuさん・千葉県44歳)

おおぉ。なるほど。
ちょっと僕の説明が不足してたようですね。
「自分の良心に従って生きる」事はメチャクチャに難しいです。

僕ら、日本人は、何がしかのグループに属して生きています。
学校や会社やコミュニティなどです。

例えば、僕は営業の仕事をした事があります。
「これは素晴らしい商品だ」と思う物を営業する事もありますが、
中には「こんな何の役にも立たないまがい物に金払わすんか?」と思うようなものを売らされる場合もあります。
自分が食っていくために、会社の言う事を心ならずもやる事は、すでに自分の良心に反しています。

このように、社会の中で生きていくには、「悪い」と分かっていても、場合によってはやらざるを得ない事が多々あります。
「これは、謝ったほうがいいな」と思っても、タイミングを逃し、謝れないままほったらかしになってる事はありませんか?
これも自分の良心に反しています。
立場上、謝りたくても謝れない場合もあるでしょうし。

「これは悪い事だ」と分かっていながら、みんなもやってるから「まあ、いいか」とやってしまった事は無いですか?
これも自分の良心に反していますよね。

だって仕方ないじゃないか!
と言いたくなりますが、このような事でさえ、良心に反すれば「神」はOUTと判断してきます。

どうですか?
「自分の良心に従って生きる」のは、とてつもなく難しいです。
そんな事をしたら、コミュニティからは仲間外れにされ、会社はクビになり、大変です。

人は自分の良心をごまかしながら生きています。

ところが、ごくまれに、自分の良心に従って生きている人がいます。
僕も人生の中で少なくとも2人出会いました。

そういう人は、同じ人間とは思えないような、独特の雰囲気があります。
安心感というか、「この人の言う事を聞いておけば間違いない!」と感じさせる何かがあります。
良心に背かないからこそ、心に宿る「神」がレベルアップしているのだと思います。
その人からは「負」の空気を感じません。
場がパッ!と明るくなり、また会いたい感覚になりますね。

別にどこかの高宗であるとか、超能力者であるとか、なんとか教の教祖とかいう人ではなく、普通の一般人です。
ただし、社会的信用や、人望の高さは2人とも相当な方です。

そういう人間の格の違いを感じさせる人と出会ってしまうと、自分のちっぽけさを思い知らされます。
ガックリになります。

そして、それが大切です。
己を知り、心の成長を促せます。

透析患者は心を蝕まれます。
頑張っても治らないというのがネックになっています。
2~3年頑張れば治るのなら、9割以上の人が頑張れるでしょう。
決して良くはならない病気の為に努力するのは、まっぴらだ!
と言うのも分かります。
バカバカしいですよね。
でも、お天道様が見ている訳ではありません。
「神」は心の中にいます。
すべて御見通しです。
この、苦しい環境の中で、あなたはどんな生き方を選択しますか?
僕はいつだって、心の大きい人間になりたいと思ってますよ。

(なかなかなれませんが・・・笑)

透析って精神面が大変だ!4

ブログって面白いものです。
ブログも50記事を超えてくると、書きたい事がスムーズに書けた時もあれば、思うように書けない時もあります。
後者に比べ、前者はアクセス数が格段に増えます。
いやあ、皆さん、目が肥えてる・・・。

「ブログ飯」の染谷さんが言ってた事が身に沁みます。
本気で必死に書かないと読者は減っていくぞ。
今日くらいはテキトーでいいや・・・みたいなブログは魅力無いからな。
逆に本物は必ず生き残る。

まさにその通りです。痛感してます。
だから、僕も気合い入ってますよ。(一応、プロブロガーを名乗ってますから笑)

さて、「透析って精神面が大変だ!」の章ははっきり言って不人気です。
まあ、当然でしょう。
わざわざ、透析ブログを読むような方は、前向きな方が多いみたいです。
精神面で多少の苦労があったとしても、そんなの苦労の内に入らない!っていう方ばかりなんでしょうね。

なので今回は一段高い精神面を書こうと思います。

前にも書きましたが、皆さんは「死ぬ」事が怖いですか?
全く怖くないって人は、ある意味とんでもない人かと思いますけどね。
まあ、ほとんどの人は「死ぬ」のは怖いと思います。

「死」を「逆襲!」の理念で言うと、
「死後の世界が初めて見れるぅ~。楽しみぃ~!」ですよね。

これならむしろ、「死」の恐怖どころか、早く死にたい・・・みたいになってしまいますが。
あくまで、「死」の恐怖を軽減するためのおまじないくらいに考えて下さい。

実は、同じ透析をしていても、
死ぬのが怖くて頑張っている人と、
やりたい事がまだまだあるから頑張っている人では、
根本的にレベルが違います。

何度も言いますが、透析は延命治療です。
本来なら、あなたはすでに死んでいます。

つまり「透析」という手段で、おまけの人生を生きているだけです。

このおまけの人生を無駄に過ごしてしまったら、
あなたは後悔しませんか?

また、やりたい事が、自分の欲望の為にっていう人と、
世の中の役に立ちたいっていう人では、
さらにレベルが一段違います。

そして、その目的を達成するために、まだまだ死にたくない!といって、透析も頑張ろう!というのは、素晴らしい事です。

あくまで僕の印象ですが・・・
善人は早死にし、悪人は長生きしてる傾向にあるような気がします。
また、善人でも、この世にまだまだ必要な人もなかなか死ねない傾向にあるような気がします。
また、長生きしてる悪人は、晩年にこっぴどい病気になり苦労してる気がします。(しかも、なかなか死ねずに)

宗教的に考えると、これは当然の事で、宗教上は「あの世」だとか「この世」だとかの線引きがありません。
人は死ねばまた次の人生を生きる・・・というのが宗教です。
今世で学ぶ事が何も無くなった人は、来世を生きるべく死に、
今世で学ぶ事がまだある人は、肉体がボロボロになってもなかなか死ねない。
という考え方なんです。

そして、悪人でありながら早死にしてしまうと、次の人生では最初からハンディキャップを背負う運命となります。
善人でありながら世に必要なために長生きしてしまうと、次の人生でアドバンテージを受けます。

そして、その善悪の判断基準は「自分の良心にしたがって生きてるかどうか?」です。

空を仰いでも、「神」はいません。
「神」は各々の、心の中にいます。
だから、何か悪い事をしたら、反省したり、落ち込んだりするのです。
心の中に「神」がいるからです。

悪い事をしても、なんとも思わない人は、心の中の「神」が死んでしまってます。

「神」に何かお願いをしても無駄です。
「神」が人に望んでいるのは、人の「心の成長」の1点です。
人が順調に「心の成長」をするために、「試練」を与える事はありますが、望みを聞いてくれる事はありません。

(筆者がこれまでに多くの宗教を学んできた主観です。あくまで特定の宗教に準じた教えではありません。)

とは言え、透析になってみて、愚痴をこぼし、食べたいだけ食べ、飲みたいだけ飲み、ボロボロになっていく人の気持ちが分からない訳ではありません。
人の心の強さは、100メートル走のタイムと同じ様に個人差があります。100メートルを9秒台で走れる人もいれば、どんなに訓練を積んでも13秒を切れない人もいます。
13秒の人に9秒台で走れと言っても土台無理なように、心の強さも強くなれない人もいます。
理解はできます。

でも、あなたはそれで良いのですか?

言っておきます。
あなたが透析にならない人生だったとしても、「試練」は次々に襲ってきますよ。
人が生きるという事は、大変な事ばっかりです。
もしも、「大変じゃ無い!」っていう人がいるとしたら、それは何もしてないからです。
人が何かを成そうと思ったら、面倒な事が次々に襲ってきます。

皆さんも健康だった時は、「試練」を一つ一つ乗り越えてきたはずです。
「透析」だって、その「試練」の一つに過ぎませんよ。

我々は、今、試されている最中なのです。
そして、「透析」をしている以上、すでにあなたは戦場のど真ん中にいるのです。

人工透析の怖さを感じる日々8

このところ、沢山のコメント、メッセージを頂いております。
有難うございます。
黄色いひよこさん、透析患者さん、ドリフトさん、matuさん、非常に前向きなご意見を伺い、僕も勇気100倍です。
お互い頑張って、元気に透析に立ち向かって行きましょう。

とは言え、今回は「人工透析の怖さを感じる日々」の章です。
しかも、今回はかなり重いテーマについて書きます。
心の強さに自信無い方は読まないほうが良いかも知れません。

まあ、このブログにたどり着いている皆さんは、インターネットもお手の物かと思いますので、すでに知っているかもしれません。
「透析終了」についての事です。
「透析終了」とは、透析が不能になる事、つまり、透析をするほうが命の危険が高いため、透析が出来なくなる事を指します。また、全身の血管が使えなくなり、針が刺せない場合も「透析終了」になります。

実は最近まで、僕は「透析終了」なんてものがあるとは知りませんでした。
というのも、僕の周りではそんな事がなかったからです。
もしかしたら、人知れずそういう事もあったのかも知れませんが・・・。

昨年12月に、ある方から相談を受けました。
お亡くなりになった患者さんの遺族の方からでした。

ある日、透析中に心停止を起こし、それ以降、頻繁に透析中の心停止があったそうです。
その都度、蘇生に成功したものの、家族が呼ばれ、これ以上の透析に心臓が耐えられない・・・と主治医から告げられたそうです。
この方は透析19年、11年目にステント造設、16年目に開胸手術をしていたそうです。
長年の透析で心臓が限界に達したと思われます。

遺族の方は「医療放棄ではないのか?」という事をおっしゃってますが、これは違うかと思います。

人工透析はあくまで延命治療です。
医学博士によれば「透析はスポーツをするくらいの身体的負担があります。その為、体力や心臓がその負担に耐えられなければ、透析治療は出来ません。」とあります。
シャントを作ると心臓に負担がかかります。
また、透析もその除水量に応じて心臓に負担をかけています。
更に、体内に水が余っている状態も心臓に負担をかけています。
果物や野菜を食べすぎて、カリウム過多になっても心臓に負担がかかります。

透析患者は何もしなくても心臓に負担がかかっているのです。
心臓の強さは個人差もありますし、透析までの経緯も人それぞれですので、一概に言い切れる事ではありませんが、僕の知る限りでは「透析終了」は極々一部の事です。
ただ、実際、全国で起こっている事でもあります。

透析中に心停止する現場は、僕もこれまでに3回見ました。
ただ、頻繁に心停止が起こるというのは、とんでもなく異常状態です。
もう1回透析したら、今度は助からないかも知れません。
当然、循環器科で心臓の状態を十分検査して、主治医が判断しております。

僕の中でこの「透析終了」は衝撃的な出来事です。
インターネット上でも、時々見受けられる話です。
透析スタッフさんも、ショックを受けておられる方が多いです。

この患者さんは、「これで透析から解放された!」と喜び、好きな食べ物を腹一杯食べ、水をゴクゴクと2リットルも飲んだそうです。そして、透析終了から9日目に息をひきとりました。
それがせめてもの慰めになったのでしょうか?
現在は遺族の方も主治医の話を聞き、納得しておられるようです。

これを読んで、透析が怖くなった方もいるでしょうか?
でも、30年、40年、透析をして、未だ元気な方も大勢います。
そんな方々は「昔はDWなんかちっとも変えてもらえなかったんだぞ。」とか
「昔は透析機器が手動で、回収の時、スタッフのミスで空気が体内に大量に入り、死んだりしてたんだぞ。」とか言って、昔話を面白おかしくしてくれます。

そう言えば、今僕の通っている透析病院の透析機器は全自動だったりします。
初めて透析した病院では、手動の機器を使ってました。

僕の地元でも40年近く透析していながら、未だに元気に農作業して毎年米を作っている方もいますよ。

前にも書きましたが、あなたの周りの透析患者さんを見て下さい。
完全に2グループに分かれてませんか?
元気に頑張っている集団と、ブツブツ文句や愚痴ばっかりでどんどんボロボロになっていってるグループに。
現状は確かに目をそむけたくなる事実がたくさんあります。
でも、現状を知り、対策を練り、実行する。
これが成功の秘訣です。
どれが欠けてもうまくいきませんよ。
元気に頑張れている集団は皆、人生の中でこの秘訣を体感し、無意識でも実行できる集団です。
皆さんも、こちら側の集団で頑張って透析に立ち向かって行きましょう。

人工透析なんて楽勝だ!4

いやあ、今日は嬉しいですねぇ。
右サイドバーの「最新コメント」でもご覧頂けますが、「透析患者」さんより、貴重な意見を頂きました。

おおおぉ。
何で嬉しいのか?
実は、この「人工透析なんて楽勝だ!」の章は、結構非難も多いです。
「糖尿病性腎症」からの透析は「楽勝」な訳ないだろう!というお叱り、
透析に至る経緯は人それぞれなんだから、「楽勝」は言い過ぎだ!というお叱りも多いです。

僕と同じ様に、透析に対して普通に頑張れている方のご意見は少ない現状があります。
「透析患者」さんは、ご自分で色々工夫しながら、透析の負担を少しでも軽減できるよう、頑張っている方の意見です。

これは、嬉しいですよ。
まあ、ご自分で対応できる方なので、このブログが対して参考になれないのは残念ですが、こういう患者さんがもっともっと増えてくれる事を望みます。

そうなんです。
考え方一つなんです。

確かに、透析に至るまでの経緯は人それぞれですし、僕のように単なる「慢性腎炎」からの透析患者とは訳が違うという方は多いです。
そのせいで、たびたび手術したり、身動きができなくなったり、という患者さんもいます。

僕と同年代の患者さんで「糖尿病性腎症」の子がいますが、すでに両目失明、両足切断となっている子もいます。
僕もさすがに、この子に「楽勝!」とは言えません。

でも、そんな苦しい環境であっても負けてほしくはありません。
僕の周りにいる患者さんは、僕が直接応援できますが、全国32万人の患者さんには、このブログで呼びかけるしかありません。

そして、このブログのおかげで間接的にメールなどで仲良くなった患者さんも大勢います。100人近くになりました。皆、それぞれの境遇の中、頑張って透析を続けています。
中には、心が折れかかっている人もいますが、それでも歯を食いしばって透析しています。

だから、僕は非難されても言い続けますよ。
「人工透析なんて楽勝だ!」
何度でも言います。
泣きながらでも言います。
「人工透析なんて楽勝だ!」

そんなに前向きで透析できる訳ない!4

トシヒーローさんのブログを毎朝出勤前に読んでいます。朝は時間が無いので、出来ればもう少し早い時間にアップして頂けるとありがたいです。(大阪府 看護師)

有難うございます。分かりました。でき得る限り、朝5時に予約投稿しておきますね。
これからもよろしくお願いします。

さて、僕も透析10年になりますので、たくさんの透析患者さんと知り合いました。
その中には、何人か気になる人がいます。

透析の重圧に耐えかねて、ボロボロになってしまった方もいます。
仮にAさんとしましょう。

Aさんは、最初はとても気の利く優しい女性でした。
透析を始めた当初も、しっかり節制し、順調に透析を続けていました。

透析を始めて2年後くらいでしょうか。
ご主人がくも膜下出血のため、寝たきりになり、その辺りから歯車が狂っていったと思われます。
徐々に誰とも話さなくなり、素人目に見ても、明らかに「うつ病」の初期症状ぽくなっていきます。

僕は精神科を受診するよう勧めました。
「抗うつ剤」を飲めばまだまだ改善の余地があると思いましたので。

まあ、精神科を勧めて、「はい、そうですか。」と行く人もいないと思いますが・・・

Aさんは結局精神科を受診する事なく、とうとう自力で透析に通う事が出来なくなりました。
娘さんがいらしゃいましたが、嫁に行ってますので、毎日ずっとは面倒見れませんし。

そこから1年が過ぎ、とうとうご主人さんがお亡くなりになってしまいました。
これがトドメとなってしまったのか、完全にうつ状態になってしまいました。

娘さんが頑張ってなんとか透析には通っているらしいですが、以前とは顔つきが別人みたいになってるそうです。
現在入院中ですが、体は動かせる状態なのに、全然自分からは動かなくなってしまっている・・・。
そう聞いてます。

僕ら透析患者は透析だけでも大変です。
僕も父の脳梗塞を経験しているので、Aさんがいかに大変だったか、想像は出来ます。

老齢になっての透析患者さんも大勢います。
一人暮らしの透析患者さんも大勢います。


それでも、僕は皆さんに「頑張れ!」と言います。
苦しい環境は心を強くする絶好のチャンスです。
苦しい時に「苦しい、苦しい」と愚痴をこぼしていたら、もっと苦しい出来事が次々に襲ってきます。

誰も心の奥に「闘う力」は持っています。
歯をくいしばり、泣きながら試練に立ち向かっていきましょう。

透析患者の逆襲! その16 地震発生!

では、皆さんが透析中に、巨大地震が起きたらどうするのか・・・
透析患者、透析スタッフ両面から考えてみましょう。

各透析病院では、それぞれ災害の際の避難マニュアルはあると思いますが、とにかくそういう時は、リーダーシップをとる人物の能力が要求されます。
リーダーが迷いながらやっていてはいけません。
リーダーは全て即断即決じゃないと、他の方のまとまりに影響します。
リーダーの能力次第でどれだけの人が助かるかが決まります。

各病院でスタッフ、患者から3人ずつくらい、決断の早い人(年齢やキャリアに関係なく)を選出し、優先順位を決めておくと良いでしょう。

そして、リーダー以外の人は、リーダーの言う事が絶対です。
つまらぬ反論などをしていると、避難スピードが遅くなり、助かる命も助かりません。
他の方は、リーダーの指示に必ずしたがって下さい。

普段から、リーダーと、それ以外は全てリーダーの指示を黙って遂行する・・・と取り決め、伝えておくと良いかと思います。
この2点さえ伝わっていれば、あとはリーダーの能力次第でどうにでもできます。

地震発生!
この時、震度4以下か、震度5以上かを判断します。
震度5以上なら状況によって避難の必要性が出てきます。

揺れている最中は、行動を起こすと危険ですので、何もできません。
しかし患者は、透析機器につながれていますので、不安です。
スタッフさんは直ちに「落ち着いて下さい!これから避難しますので、○○さんの指示に従ってください!」と声をかけて下さい。

地震が膠着したらすぐにスタッフは針を抜いていきます。
患者はそれをタオルなどを使って、自分で押さえて避難します。

スタッフ数名が各所に立って、避難誘導して下さい。
エレベーターは使えません。階段を使います。

患者さんも協力する必要があります。
元気な方は、避難誘導に加わったり、歩けない患者さんをおぶって避難する必要があります。

ですので、針を抜いていく順番は元気な患者さんからです。
針を抜いてもらった元気な患者さんは、リーダーの指示にしたがって下さい。
リーダーはすぐ指示を与えて下さい。
(病院の規模、患者数、スタッフ人数により、やり方は変わります。各病院で検討して下さい。)

注意事項は、避難誘導です。
これがしっかりしてないと、患者はどこへ逃げてよいのか分からず、リーダーの指示が伝わりにくくなり、パニックになりますよ。
避難経路に人員を配置しての誘導をしっかりやって下さい。
患者さんも元気な方がこれに加わり、他の患者さんを誘導する側にまわって下さい。

体力に自信のある患者さんは、歩けない患者さんをおぶって避難します。
一人が一人を運べば十分です。
運んだあと、また透析室に戻って運ぶ必要はありません。
避難経路が渋滞したりして危険です。
一人運んだあとは避難誘導に参加するか、避難先での各ケアなどを行って下さい。

体力のあるスタッフは何往復してでも、歩けない患者さんをおぶって逃げる必要があります。

最後の一人を運んだら、リーダーは「避難完了」と声を出し、避難誘導で残ってる方と共に、避難先へ逃げます。
避難先では、スタッフさんは、患者さんの穿刺部分のケアをして下さい。

これで大まかな避難の流れは分かったと思います。
スタッフさんも患者さんも、自分がどの立ち位置なのか、普段から認識しておいて下さい。

地震大国日本・・・。
いつこんな目に遭うのか・・・、
絶対ないとは言い切れませんよ。

人工透析の怖さを感じる日々7

地震大国日本・・・。
阪神淡路大地震や東北三陸沖巨大地震など、まだまだ記憶に新しいところです。

当然、それぞれの地域には透析患者だっていました。

そういう人達がどうなったのかは、ほとんど報道されておらず、分からない事だらけです。

報道であったのは、三陸沖の時は、いち早く透析の準備が行われ、地震から3日めには医師と看護師、透析機が現地に到着。
しかし、水を積んだトレーラーが破壊された道のせいで到着が遅れ、透析のスタートは地震から5日目以降でした。
人工透析をやるには、医師、看護師、透析機器、大量の水の4つが必要です。
5日間生き延びれば透析が順次可能になる、ということになります。

三陸沖の時、あれだけ準備が早めに進行できたのは、阪神淡路の経験があったからだと思います。

僕も地元の透析仲間とよく地震の話をします。
「もう、死ぬのであれば、一撃で死んでおかんと、下手に生き延びたら大変な事になるなあ。」

結局、そんな風に話が決着してしまいます。

前回、今回と、正月から重いテーマですが、やはり透析は平和な環境の元でないと、受けられない治療なんです。
戦争や地震、災害など、何が僕らの闘う意思を奪い去ってしまうか分かりません。

敵は自分自身であり、病気であり、災害であり、戦争であり、経済です。
そして、多くの透析患者がそれらに敗れ、ズタズタになっています。

闘う人工透析患者になろう!8

新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。



皆さんは考えた事がありますか?

もしもこの日本が、中東諸国のように戦場だったとしたら・・・。

とても人工透析どころではありません。
逃げまどい、食べ物にも困り、爆撃に怯え、そんな中で透析なんてできる訳ありません。

人工透析という延命治療は、国が平和で、国の医療システムがある程度確立していなければできません。
同じ地球人でありながら、未だ人工透析を受けられない民族は存在します。

透析をしていると家と病院の往復だけで、視野が狭くなりがちですが、丁度新年を迎えました。
この機にちょっと視野を広げてみましょう。

日本にしたって、この先絶対に戦場にならない保障はあるでしょうか?
まあ、そんな確率はかなり低いですが、それでも「絶対」とまでは言い切れないでしょう。
中国や北朝鮮との軋轢もありますし。

今、我々がこうして透析し、生きながらえている事は、とても幸せな事です。
しんどいし、面白い事なんてちっともなくても・・・です。

僕の知り合いの透析患者さんの中には、生きるのが嫌になって、透析に来なくなった人もいました。
透析に行く以上は、生きる意志があるという事です。

皆さんはどうですか?
透析をするようになって、人間の「生死」について考えさせられませんか?
僕はずいぶんと考えさせられました。

僕は若い時、宗教の勉強をした事があります。
手塚治虫さんの「ブッダ」を読んだ事が始まりです。
そういうバックボーンがあって、「逆襲!」の理念などという話にもなってしまうんですが・・・

「生きる」という事は大変です。
その上、透析をしながら「生きる」のはとてつもなく大変です。
以前、中島みゆきさんの「ファイト」を紹介しました。
皆さんはお聴きになられたでしょうか?

あの歌詞の中に「私の敵は私です」というフレーズがあります。
人工透析との闘いは「自分の心との闘い」でもあります。
自分の心を見つめ直す能力が要求されます。
そしてその闘いは涙が出るほど厳しいものです。

だからこそ、この歌を紹介し皆さんに聴いて欲しいと思います。

ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ
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  • 「透析患者の逆襲!」2年間の歴史に幕
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  • なんか1日で結構進展した気になってますが(-_-;)
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高校卒業後、専門学校を経て東京で就職。28歳の時にブラック企業で働き過ぎ、意識不明となり帰郷。その後、入退院を繰り返し、38歳で人工透析に。一気の無職への転落、無為地獄、襲いかかって来る合併症で心臓にステント2個、腎臓ガンで右腎摘出!2015年11月、父の他界を契機にパソコン1個で食っていくと覚悟を決めた50歳のおっさんのブログです(*'▽')

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