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今日、色々話してて思ったんですけど、透析患者の寿命ってデータでは計り知れないところがあるんですよね。

一般には、(平均寿命年齢ー導入年齢)÷2というのがあります。(平均寿命2016年 約男性81歳、女性87歳)

つまり僕ですと、38歳からの透析導入ですから
(81-38)÷2=21.5
つまり、透析21.5年、59歳半まで生きれる事になります。
日本透析医会の生存率データ

ただ、この数値の出し方は色々問題が多いですな。
というのは、透析導入までの原因疾患にも大きく左右されるのが透析寿命です。
また、導入後の生活でも左右されますし。(食生活やその他の病気など)
他にも透析量など、寿命を大きく変えられる要素は多分にあります。

日本透析医会のデータを元にして話してみますと、
透析導入から3年での生存率はおおよそ75%
10年でおおよそ40%
20年でおおよそ15%
30年でおおよそ10%となってます。

まあ、これは前にも書いたんですが、これが多いと考えるか少ないと考えるかは、人によって色々あるでしょう。
僕自身は思った以上に生きられてると感じます。
大体、1年間に透析導入される人の数は3~4万人です。
仮に3万人の人が今年透析導入したとして、3年後2万2千5百人、10年後1万2千人、20年後4千5百人、30年後3千人が生き残ります。

いや、そんなに?
そんなに周りに30年以上の人って多くないような・・・という感じが僕はしてますね。

しかし、実際にそのくらいいるようです。
それもですな、今は透析環境も透析水準もシステムも以前よりは進歩してます。
時間経過と共に、先ほどのパーセンテージが伸びていく可能性はありますね。
つまり今30年超えの患者さんは、30年前の水準の透析を当時に受けています。
それで、これだけの生存率がある訳ですな。

ここに原因疾患や透析量などが加わって来るという事です。

DSCN1406


透析量での誤差はどれくらい

透析量がどのくらい死亡率に関わってくるかですけども、これは透析医の先生によってかなり言ってる事に差があります。
ですので、ある透析医の先生の発言だけを取ります。
誤差があり過ぎますので。
その先生曰く、4時間透析から5時間透析に変更した場合では5年生存率が20%アップするというデータを持っておられますな。
その病院ではこういうデータが出てるんでしょうな。
他の先生でも、4時間から5時間に増やした場合は、15%~生存率がアップしてるようです。
(データは各先生によって多少の違いがあります。ご了承ください。)

これですと、1時間透析時間を延ばして生存率20%しか上がらないの? ということも言えそうですが、1時間延ばしただけですからね。
確実に生存率が上がるというデータがあるだけでも大したもんかと。
だって、僕が4時間透析したのと5時間透析したのと、両方のデータを併せ持つ事は出来ない訳ですな。
どっちかしか出来ませんから。
もう片方のデータが出せません。
なので、ここら辺のデータは精度に欠けるのではないかと思ってます。

あくまで似たような年齢、原因疾患、体型の人同士で比べ合ったというだけですからね。
それですと精度は落ちますから。

一方、コレも何度か書きましたが、食事はやや増えが多いくらいの中2日時増え体重の4~6%の人が最も長生きしてる関係から、どちらかと言えば、食が細くなってしまったような患者さんのほうが死亡率が上がってしまいますな。
当然、増えが多過ぎるパターンも危険ですけどね。(そんな患者さんは少ないですからデータ数も少ない)
なんでも程々、摂生も程々というのが良さそうです。

しかし科学や医学では割り切れない何かもある

あくまでデータ上ですとこうなるんですけどね。

しかし、現代でも医学や科学では割り切れない事が山ほどあるんですな。

そこを大事に考えて行くと、かなり違って来る。

科学的データがある訳ではないですが、「何としても生き延びたい人」と「別に生死などどうでも良い」と考える人では、おのずと寿命も変わってしまいますな。

やりたい何かがある人と無い人でも違ってしまう。
そうした目に見えない何かもこの世にはあるんですよね。

気持ちとか、気迫とか。
まあ、そんな事を言うと単なる精神論になってしまうんですが、もうダメだと諦めた人と、諦めない人ではやはり多少の差が出る。
体内や脳から色んな物質が出て体を機能させてくれたりするんですよね。

まあ、一種の免疫力とも言えますよ。

透析だからと言って、生きるのを諦めると、そりゃ、死期は早まってしまいますな。

自分の命って言うのは、自分の為だけにある訳では無いんですな。
必ず自分自身が生きる事で誰かのためになってる事が多い訳です。
しんどいのに親とかの介護をやる事もあります。
子供たちのために動かぬ体に鞭打って働く事もありますよ。
誰かを励ましたり、誰かにモノを教えたり。
人が生きるという事は、何らかの力になってる事が多いですな。

そういうのも大事な要素なんですよね。
今はまだ死ねないという思いは、絶対に寿命も健康寿命も引き延ばせますな。

結局、何が言いたいかと言えば、データに踊らされるなという事です。
自分自身の意志で多少は差がつくんですよね。

そういうモチベーションも大事だという事です。

とりあえず眠いので今日は寝ます

透析してますと、精神的にかなり色々ありますし、また年齢を重ねる事などで、不眠症になりやすいですな。
知り合いの中にも「眠剤」を処方してもらってる患者さんは多いです。

睡眠は色んな要素もありますが、ストレスや体力なども関わって来るので、精神面や肉体面の充実が大事なんですが、透析してれば難しいですな。
しかし、そもそも免疫力を落としがちな透析患者だけに、良質の睡眠がとれない生活が続きますと、それだけで免疫や寿命にダイレクトに響きます。

ん~(-_-;)
まあ、生きていく上で避けられぬストレスなどもありますからな。
ここら辺は難しいかも知れませんが、上手に睡眠をとっていく事も重要ですな。

意外と軽視しがちな部分です。
しかし、人間は睡眠によって体内や脳のコントロールが行われていますので、ここがもう1歩ですと、他に影響を及ぼしてしまう。

良質な睡眠というのは、健康な人でも重要ですからな。
僕もそうですが、透析患者さんは睡眠時無呼吸症候群の人も多いです。
そういった観点から、人によって適切な睡眠時間は多少の誤差もあります。
良質かどうかの差がありますからね。

こういうのも大事に考えると他の事も違って来るかも。

いや、僕なんか昔は、摂生でお腹が減るので良く寝てました。
とりあえず、寝てごまかせ的な(^◇^)
そういう性格なので、何とか今日まで元気で来られたのかも知れませんね。

やはり、睡眠や精神面で色々あった頃は、心臓や十二指腸などに疾患が出来てしまいましたよ。

その辺をどう考えるかですな。



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