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なるほどな~(-_-;)
学会を拝聴してみて、色々思う所がありました。

まあ、実際僕もこのブログでは病院の問題点などにも触れてきました。
しかし、本当の問題はそこじゃないな。

こっちにも色々あるし、全体の透析医療の進歩躍進を歯止めしてるのは患者にあるんじゃないかと。
そこに気付けただけでも良かったかも知れません。
透析医療の進歩を妨げてるのは患者自身だった

僕自身は、何が何でも長時間透析という訳ではないんですよね。
目指しているのは5時間QB300の透析ですし。

今現在、4時間QB280の透析です。(送迎の関係で4時間しか出来ません。)

しかしですな、異所性石灰化が進行してる患者さんに、(6時間×3)+(4時間×1)の週4回頻回透析を実施すると、異所性石灰化が軽減したという報告もあった訳ですな。(レントゲン写真で明らかに良くなってました。北海道の千葉先生・岩見沢クリニック

おお!
いや、今現在、僕も首と肩に異所性石灰化がある訳です。

軽減できるのですな。

まあ、こうしてね、医療者さんでも今回の学会に参加してるような先生やスタッフさんですと、透析医療に真摯に取り組んで下さってる訳です。

が、いかんせん、需要がない(-_-;)
せっかく、良い透析がそこにはあるのに、やりたがらない患者さんが物凄く多いですな(*´Д`)

これが実は透析界の大問題な訳です。

いや、4時間透析にしたって、そういう真摯な病院ですと、手替え品替え色々工夫して下さってるんですな。
ところが、患者側がそれを活かしきれていないという現状がある。

実際、透析知識が皆無に等しい患者さんだっていますからな。
いや、このブログを読んで下さってるような患者さんは全く問題無い訳です。
知識も僕なんかより遥かにある人も多いです。

が、問題はネットや患者会などに入って透析の事を知ろうとしない人も多いです。

こういう患者さんが余りに多く、透析医療の進歩を妨げてるんじゃないかと思いますね。

DSCN2710


優秀な患者がいなければ、透析医療が伸びていく訳が無い

いや、そこに情熱的な医師やスタッフさんがいたとしても、患者がやる気が無ければその情熱も萎えてしまいますからな。(やる気のある患者さんを潰してる医師も見かけますけどね)

患者さんはそれぞれQOLが違ってきますし、別に長時間透析だけに偏った話ではありません。

例えば、透析医療では様々な療法がありますな。
HDやオンラインHDFもそうですし、高血流か、低血流か、はたまた透析液の問題もあります。

しかし、どの療法にもメリット・デメリットは存在します。

例えば今回、神戸の下門先生(しもかどクリニック)は、長時間透析の問題点の1つとして「アミノ酸ロス」の話をされました。
まあ、透析というヤツは、アミノ酸を除去してしまいますからな。
透析時間を延ばせば、その除去量も増えてしまう訳です。

当然、そこに対策が必要になってくる訳ですな。

で、優秀な先生ですと、そうした問題点を改善すべく、色々工夫を加えてくれる訳ですな。

問題点の損失を最小限に抑えつつ、より良い透析を行う。
しかし、患者側にその理解が無いと、「なぜ先生はそう言うのか?」という意味も分かりませんから、患者が実践しきれないという弊害が起きますよね。

簡単なところで言いますと、長時間透析では、
「しっかり食べ、しっかり運動」とよく言われます。

透析で栄養成分が失われますので、しっかり食べて補う。
透析で筋肉量が低下するので、しっかり運動して筋肉量を落とさない。

まあ、こういう風な話です。
この意味を知らずにいると、おろそかになってしまう事もありますわな。

そして、おろそかになれば、せっかくの良い透析も意味をなさなくなる。
体が弱る一方になってしまいますな。

ただ、そういう状況でも、熱心な医療者であれば、更なる工夫を加えてくれます。
食事量の少ない患者さんですと、透析膜や血液流量を下げるなどの処置をしてくれるでしょう。

そういう1つ1つの療法の意味をある程度知り、実際に患者が実践していく事で優良なデータが集まり良い透析が更に躍進して行く訳です。

やはり、透析環境が伸びてる病院というのは、実際に優秀な患者さんを何人も抱え込んでる感じがしますね。(抱え込んでるというのは言い方が悪いですが、実際に良い先生の元には前向きな患者さんが集まりやすいです)
そういう患者さんから優良なデータが数多く集まり、透析医療が発展していく訳ですな。

坂井瑠実先生はやはり凄かった(^◇^)

僕の個人的意見ですが、優秀な患者さんというのは何も透析時間を延ばす患者さんを指してる訳ではありません。
精神的な成熟度や、仕事などへの取り組みなど、一般社会でも当たり前にいる優秀な人材を指してます。

がん医療が発展してる影には、がんを治そうという強い思いで戦って来た多くの患者さんがいたからとも言えます。

透析医療ではどうだろうか?
もちろん、近年、飛躍的に進歩してきているとは思いますが、透析医療格差は僕も何度も取り上げているようにかなりの差があります。

優秀な患者さんも多いですが、まだまだ優良なデータをバシバシとれるほど、たくさんいる訳ではないようです。

ここら辺が進歩を妨げてると感じます。

患者セッションで神戸のSご夫妻の話が面白かったですな(*'▽')
僕も後でちょこっとだけ挨拶できました。

なんとご主人さんのほうは週に32時間も透析してる訳ですな。(在宅透析ではなく、外来透析で)
オーバーナイト9時間と日曜日にも5時間。
そんな患者さんは一体どこでそんな物凄い透析をやってるんだろう? と思ったら・・・やはり。
神戸の坂井瑠実クリニックでした(^◇^)
ですよね~(*'▽')

まあ、僕の知り合いの週6で透析してる在宅透析患者さんが舌を巻くような血液データを出してる病院ですからね。

この坂井瑠実クリニックですと、在宅透析患者さんでも、毎日透析した方が調子が良いので、仕事の都合などで出来ない日以外は、テレビ見る暇があったら透析するんだとか(-_-;)

瑠実先生にもバンザイさんに紹介してもらって少しだけ挨拶できましたが、気さくな先生でした。

まあ、
「文句を言わないのが良い患者ではなく、自分の透析は自分で考えるものというのが実践できる自覚が大事」という事をおっしゃる先生ですからな。
ファンが多いです(*'▽')
瑠実先生が通りかかると、アチコチから声がかかります。
「瑠実せんせ~(*'▽')」

なんか、ああいう患者の透析意識が高い(とてつもなく)病院に興味が湧きましたね(^◇^)

という事で、患者が変われば、透析医療も変わるのではないかと感じますな。
まだまだ少数の意識の高い患者たち。
そういう患者が増えれば増えるほど、透析医療の未来が明るくなって行くのではないでしょうか(*´Д`)



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