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今回の長時間透析研究会で得たモノは案外多かったと感じますね。

まあ、初めて学会を拝聴出来た事も大きいですが。

とりあえずですな、こういう学会発表してるような病院では、割と弱点対応してる訳ですな。
今の所、全患者にこれが正解と言える透析は無いとも言えますし、どの療法もメリット・デメリットは混在してる訳です。
つまり、1人1人の患者に合わせていったり、デメリットを最小限に抑えるというやり方がメインになって行くという事ですな。

システムのメリットを最大限に発揮できてるか?

菅沼先生(腎内科クリニック世田谷)が気さくに話しかけてくれたおかげで、ちょっとヒントを得ましたな(*'▽')

福岡の松尾先生が(ひがしだクリニック)病院内のエコシステムの演題も出されてました。

要はですな、透析病院の造りの問題が立ちはだかるんですな。

病院を建設する際や、立て直す際に、どういう透析機器を導入するか、透析液はどうするのかなどの細部にわたるまで考えて建設しておかないと、後で困る事になる訳です。
配管の問題など、透析医療では色々ありますからな。

今まであった普通の病棟に、ポンとコンソールとベッドを置いて、
「はい、透析医療に参入しましょう!」なんて事をやっても良い透析には程遠くなる訳です。

どんなに良い機械を導入しても、そのポテンシャルを100%に近いレベルで発揮させるのは、そう簡単では無いのですな。
同じように、古くから透析参入してる病院なんかでも、新しい機械が出て来たからと言って、機械だけ変えてもポテンシャルを最大限に発揮できるとは限らない可能性もある訳です。

そう言えば、今僕が通ってる病院でもひと月前位から内部工事をやってますな。
何かと、透析では配管やら何やら度々作り直したりする事も多い訳です。

どういう療法にしろ、メリット・デメリットはあるんですが、デメリットの克服だけではダメなんですよね。
メリットが100%に近いレベルで発揮できるか否か、というのも大事ですし、医師や病院の実力次第ではメリットを120%発揮するようなスタイルを確立してる場合もありますよ(*'▽')

一方で、ただ漠然と透析医療に従事し、せっかくのオンラインHDFのポテンシャルがHDにも劣ってしまうような使い方しかできていない病院もあると聞きます。
それじゃあ、何のためのオンラインHDFなのか分かりませんな(-_-;)

もちろん、人工透析は患者の食生活や運動量などに負う部分も多い訳ですが、それ以前に各システムの長所を最大限に発揮してもらって無ければ、中身が無いという事になってしまいますからな。

目先の機械や技術だけに関わらず、病院の作り自体も影響してるという訳です。
いや、もちろん技術や知識も重要です。

以前、僕の過去の血液データで、5時間透析をしてる時代と今の病院で4時間透析になってからでは、今の病院の4時間透析のほうが良い数値が出てる事を発表しました。

普通は5時間透析のほうが数値は良くなくてはならないんですが・・・(この場合の数値とは単純に透析後BUN値と透析後クレアチニン値のみの比較です)

まあ、なぜこういう事になってしまうかと言うと、原因は既に色々聞いてみて分かりました。

現在はQB280での4時間透析ですが、5時間時代の病院では穿刺技術が低くQBが場合によっては140~180というところまで引き下げられてる事が多かったからです。
ブザーを鳴らせたくないという事で、必然的にQBを下げられてた訳です。

この差が、おかしな血液データを引き起こした可能性があるという事ですな。
いかに以前の病院がアバウトだったか分かるエピソードです。

5時間透析を受けてた病院では透析の針が17Gしか無かったというね(-_-;)
もうね、そこからおかしい訳ですよ。
今の病院ですと、僕は16Gの針を使ってくれてますが、15Gを使ってる患者さんもいるし、17Gの患者さんもいます。
1人、1人違うんです。
1つの針しか導入していないという事は、経費削減などで起こる事ですな。
大量に同じものを購入した方が価格を下げてもらいやすいですから。

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スーツ姿の営業さんを病院でよく見かける

えっ(-_-;)
透析病院の作りとか、患者にどうしようもできないじゃないですか(*´Д`)
そうなんですよね。

でもですな、そういう所が分かって来ると、その病院の考え方がよく分かる訳です。
僕も一応ですな、出世した過去がある訳ですよ。
広告代理店の営業さんが、東京ドームのチケット持って営業に来るわけですな(*'▽')

今は病院でも製薬会社やメーカーからの営業で、それほど役得な事も無くなった時代だとは思いますけどね。
昔はすごかったですからな~。

で、そういう役得からどこか1つの業者の製品だけ優遇してるんでは無いか? と思うようなケースもあります。
ん~(-_-;)
そう言えば、病院内でスーツ姿の方が病室付近をウロウロしてる事も見かけますよね。

ああ、営業さんだ(*'▽')
なんか、昔のクセで、
「にぎにぎのサンプルくれ~(*'▽')」って言いそうにはなりますけどね。

今は昔みたいな接待とかは無いんでしょうね。
時代が随分変わりましたからな。

僕も営業の経験はあるのでね。
接待する側もされる側も両方経験してる訳ですな。
そうすると、ああいうスーツ姿の営業さんを見かけると、そこでどういう事が起きてるかは大体想像は付く訳です。

病院関係の営業さんだと、かなり何度も足を運ぶんでしょうな。
1回説明しただけで、ポンッと製品を買ってくれる訳がありませんからな。
信頼と人間関係構築で、必死なんだと思います。

そこで、人情とかもあるんで、サンプルなどももらいながら、その製品を使うか否か決めていくんでしょうけどね。

そう言えば、止血に使うテープがコロコロ変わる病院が前にありましたな。
そんなものまで営業するんでしょうな。

血圧手帳とかに製薬会社名が入ってるのもよくあります(*'▽')

それぞれの連動性

前に同じメーカーの同じタイプのダイアライザーだけを使ってる病院がありましたからな。
同じタイプで膜面積だけ違うというね。

全員一緒(*'▽')

こりゃ、そのメーカーから来てる営業さんが相当頑張ってるんだろう、と僕は見えてくる訳ですよ。
で、どの営業さんか気にしてると、段々分かって来る。
ああ、この営業さんはデキそうだ。

そういうのを見てると面白いんですが、患者にして見れば笑えなかったりしますな。
なんで、全員同じメーカーの同じタイプのダイアライザーやねん(-_-;)

今ならそう思えますが、当時はダイアライザーにそんなたくさん種類があって、効果が色々違ってくるというのを知りませんでしたからな~(*´Д`)

なので、過ぎ去ってしまった過去ですな。
今さらどうしようもありません。

しかし、大事な問題です。

まあ、言ってみれば、例えば僕は家でプレステ3を使って遊ぶので、地デジ化でテレビを買う時にテレビもSONYにしたんですよね。

光回線の時も、「らくらく無線ラン設定」ができるパソコンと無線ランを選びました。

何かとそうやって連動性とかも考えますよね。
そっちのほうがより良くなると思うからです。

透析も同じだと思うんですよね。
まあ、同じメーカーにしようって事ではなく、それぞれのシステムの連動性が低くなってしまうと、ポテンシャルを100%発揮できない訳ですからな。
例えば、あり得ない話ではありますが、オンラインHDFをやるのに、オンラインHDFに向いてないダイアライザーを使う事は無いと思います。
必ず有意なダイアライザーを使う訳ですな。

単純に言えばそういう事です。

まあ、こんな事を患者側が突き詰められるもんでもないでしょうけどね。
万一、自分自身が受けてる透析がポテンシャルを十分発揮できていないスタイルだったら・・・と考えますとね。

デメリットも必ず存在してる訳ですからな。
デメリットも改善できずそのまま、メリットに至っては十分発揮できていないという透析もあり得る話です。

あはは(^◇^)
まあ、透析は色々考えさせられますな。
でも、そういった部分を考えると奥が深くて研究熱心な透析医の先生の気持ちがちょっとだけ分かる気がしますよ(-ω-)/



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