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11月26日(日)の長時間透析研究会では患者さんは拝聴出来ない講演もいくつかありました。

まあ、専門的な演題もあるという事ですな(*'▽')
ですが、プログラムには概要が書かれてあり、ある程度どういうテーマの演題だったかは分かる訳です。

今回は、そこで得た知識を書きたいと思います。
体内の全ての毒素が抜ける訳ではないようだ

(参考:長時間透析の向き不向き 東京女子医大 花房規男先生の演題概要より)

透析3年目くらいだったかな?
僕はリンが10とかになった事があります(-_-;)
これはバニラのアイスクリームをたくさん食べてしまったのが原因と思われます。
乳成分の濃いバニラアイスでしたのでね。

まさか、アイスくらいでリン吸着薬は使いませんし。

これで看護師さんから注意されまして、しっかりリンの少ない食事を心がけると、2週間後の血液検査では確かリンが7くらいまで下がって来てました。

ん?
まあ、下がるには下がったけど、頑張ってリンの少ない食事を心がけた割に減ってませんよね。
7もアウトですからな。

ぬな(-_-;)
ここですな。

透析で引きたい悪い物質は、血液中だけにいる訳じゃないんですよね。
体内全体にいる。
というか、骨格筋や筋肉にもいます。

で、透析で血液中から悪い物質を抜く訳ですが、血液中は綺麗になっても、時間が経てば体内全体にいたヤツが血液に入って来るという仕組みもある訳です。

つまり、良い成分も悪い物質も、溜め込むようにできてるのが人間なのですな。
血だけ綺麗にしても駄目な訳でして。
体内全体にまだまだたくさん抜きたい悪い物質はいる訳です。

これは水分除去におけるプラズマリフィリング(plasma refilling)と似たような感じだと思ってもらえると分かりやすいですな。
透析で血液中の水分も引きますが、体内の水分は血液中だけにいる訳でなく、間質など3か所にいます。
ですので、水分が多いと体がむくむ訳ですな。
あのむくみも水分ですからな。
それぞれの水分量が均衡するようになってる訳です。

だから、透析で急激な除水をすると、血液中の水分だけが一気に喪失し、他から血液中に入って来る水分のスピードが追いつかなくなる。
体内に他にもたくさん水が余ってるのに、血液中の過剰水分だけが除去される訳です(あくまで急激な除水をした場合)。
こういう時は血圧が急低下しやすいですな。
10分くらい除水を止めてもらうと血圧が上がる場合もありますが、それはその10分で他から血液中に過剰水分が入って来たからですな。

「緩く長く透析をした方が良い」というのを聞いた事があると思います。
これはこういうプラズマリフィリングを考えての事ですね。
ゆっくり引けば、血液中に体内全体から過剰水分が入ってきますので、全体的な過剰水分を抜きやすい訳です。
(除水速度は速いと、他から血液に入って来るスピードが追いつかなくなる訳ですな)

DSCN1628


リンは血液中以外にたくさん溜め込んでいるらしい

これがリンでも似たような現象が起きるんです。
リンも体内に溜め込んでいて、血液中のリンが減ると溜め込んでいたヤツが血管内にゆっくり入って来る。

つまり、僕はリンが10になってた時は(透析前の血液データ)透析をする事により血液中のリンはある程度引けてますが、まだまだ体内にリンを溜め込んでいたはずなんです。
ですので、その日の透析を終えて家に帰った頃には、徐々に溜め込んでたリンが血液に入ってきますわな。

だから、2週間後、しっかりリンの摂取を下げていたにも関わらず、まだリンが7もあったという事なのかも知れません。

ぬな(-_-;)

本来、健康な人であれば、腎臓が24時間ずっと働いてくれてますので、悪い物質は安定して尿となっていってくれて低値で安定してくれると思うんですが、透析患者さんは透析をしない限り悪い物質を抜けません。
なので、透析の時間や回数が元気に直結してしまう訳です。

もちろん、悪い物質が血液中に入って来るスピードは個人差もあります。
溜め込める量も個人差は大きいです。

骨格筋や、筋肉量が多ければ、悪い物質(良い物質も)を溜め込める量が増えますし、少なければ減ります。(一概に言い切れませんが、たくさん溜め込めるほうが強い体と言えます。)

これがね、その物質によって、血液中に流れ込んでくるスピードの速いヤツと遅いヤツがいるらしいのですな。

透析時間を延ばす事で悪い物質がたくさん引ける

こうした体内の物質移動があるという事で、普段は血液データしか見てませんからな。
一瞬、血液データが良いと「万全」に見えてしまいがちですが、血液中以外に存在してる物質量が計られていませんので、(透析6時間後とか12時間後とかも採血した方が良いかも)微妙ですな。

在宅透析や頻回透析の患者さんの場合はドンドン引けますので、段々と悪い物質が低値安定になっていきやすいと思いますが、僕のような週3回、1回4時間透析では、実質その時の血液だけキレイにしてるだけで、実際はさほどたくさんの悪い物質を引けてないのかも知れませんな(-_-;)

要は、物質の血液中への移動速度と、透析量(特に時間と回数)がかなり透析では影響しているという事ですな。

一方で、葉酸、アミノ酸、ビタミンB6なども除去しているらしいので、今度は透析量が増える事でそういった良い物質も減ってしまうという問題が出て来ます。

これらは口から取る事になりますな。
その際に、リンやカリウムなど悪い(透析患者には)物質も入ってしまうんですが・・・(-_-;)

ん~。
何かと難しい要素は多いですな。

しかし、こうした観点から、透析時間を延ばす、そしてしっかり食べてしっかり運動し、「栄養をたくさん取る&たくさん溜め込める体を作る&悪い物質は十分引く長い時間の透析」というのが三位一体である事が分かりますな。

逆に僕のような週3回4時間透析では、「栄養を取りにくい&溜め込める体はどうなの?」みたいになっちゃう感じがしてちょっと怖くなりました。


*透析で全ての悪い物質が引ける訳ではありません。透析膜の種類でも誤差があります。


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