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人口減、超高齢化社会(2025年問題)、そして医療費削減、こういった事が叫ばれる中、今後透析医療がこの先10年、どうなっていくかを予想して行くんでけどね。

今後、透析医療の診療報酬が引き下げられていく訳です。(すでに数年前から始まっていますが)
こうした事で何が起きていくか? と言う事ですな。
いくつかのポイントがあると思います。

と言うのは、医療費の患者負担額を増やすというやり方では大した削減は出来ないという事です。
もちろん、多少は負担額も増えるでしょうけれども、それで全てが解決できるほどの徴収は困難です。
透析患者の高齢化による弊害もありますからね。(どう考えてもそこからは数百億円程度しか徴収は不可能です)
1兆5千億から1兆8千億円かかっていると言われている透析医療費ですからな。

2021年に34万9千人をピークに透析患者数が減り始めると予測されています。

そこに国の人口減が重なります。(国の税収が減ります)

透析医療への医療費削減が年々激しくなって行きます。

こうなっていく事で一体何が起きるかですな。

オンラインHDFが主流になるのは、やはり間違いなさそうだ

いまだにオンラインHDF機器が1台も無い透析病院も結構あります。
あっても全台の20%以下の病院もありますが、これはもう今後はあり得ない話ですな。

と言いますのも、今後は粗悪な透析医療にはかなりのメスが入る可能性が高いです。
なぜなら、透析医療自体よりも、患者の合併症の多さを軽減できる方式がたくさん生み出されてきてますので、他の疾患などで使われる透析患者の医療費をなるべくかからないようにしたいという流れが出て来ておりますな。

当然、処方量が減るのも国にとっては有難い事です。

ですから、よりその方向に近づけるオンラインHDFや1回5時間以上の透析というスタイルへの移行はかなり明確化してくるのではないでしょうか?

従来通りの1回4時間QB200という透析医療への診療報酬が今後下がっていく可能性があるという事ですな。

心不全、脳梗塞、がん、各種石灰化などをいかに引き起こさずに透析医療をやれるかに焦点が当たると思います。
それにより処方量も減りますからな。

バカバカ合併症患者が続出し、処方量が増えまくる透析病院は厳しい状況に追い込まれるでしょうね。

オンラインHDFは病院側のコストが増えます。
配管の問題や使う水の量の事もあります。
そういう事も踏まえて、水の量が10分の1程度でも出来る「I-HDF」も普及する可能性はありますね。

より合併症の少ない透析医療が求められるのでしょうな。
患者予後が安定する事が医療費削減になるという事です。

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人件費削減のより患者が考えなくてはならない事

診療報酬が下がれば、病院は儲けが出なくなっていく訳ですから、当然のようにコストカットしなければやっていけなくなるんですが、その中でも人件費削減はどうしても起きてしまうでしょう。

スタッフさんたちの少数精鋭化が求められるのでしょうな。

それに伴い、患者側も色々考えて行かなくてはならなくなりますな。
まあ、自己穿刺や自己回収までは言いませんが、
*透析前の回路組み立て(ダイアライザーの設置など)
*プライミング
*透析回収後のダイアライザーなどの廃棄
*透析機器周辺の消毒など(ベッドメイキングなども含む)
こういう事は患者が自らやって、人件費削減に協力しないといけなくなるでしょう。

後は、自ら透析時間を短くするなどの行為(医師の指示でない場合)に関するペナルティも考えられますね。
そういうやり方をして合併症を起こし手術などを受けた場合の医療費は3割負担となる可能性はありますね。

透析患者さんがかかる他の疾患に対する医療助成もある程度は担保されるとは思いますが、全て何でもかんでもは担保されないでしょうからね。

線引きが可能な部分に対して医療費削減のメスが入る可能性はありますから。

人工透析が古い医療になっていく

患者数が減り始めると、透析病院は医療費の締め付けなども重なって、儲からない医療になって行きます。
そういう医療に病院は投資できなくなっていきますね。

それまでにオンラインHDF機などを導入できないような病院は自然淘汰されていく事になるでしょう。

在宅透析支援は各病院に必須になる可能性もあります。
(在宅透析移行への支援や助成が増えていく可能性は高いですね)

より医療費がかからない方向へシフトして行く可能性が高い訳ですからな。

地域によっては、透析病院がなくなってしまうところも出てしまいそうです。
その場合、遠くの病院で透析を受けるか、在宅支援を受けるかの2択になりそうですね。

僕のような田舎住みの患者さんは苦労が多そうです。

一方で、期待できるのは再生医療だけで、腎移植のほうは伸び悩むでしょうな。
やはり、日本人の倫理観の問題や、人口減も響いてくるでしょうから。

しかし、在宅透析が伸びて行けば、そこに新たな展開が起こりそうです。
透析機器の小型化や、より性能の高い在宅透析のシステムが生み出されていく可能性はありますね。

現在はまだ数千人までの在宅透析患者数ですが、徐々に増えて全体の4分の1以上になるかも知れませんね。
長時間透析は在宅透析に組み込まれていくのではないかと僕は思ってしまうんですけどどうなんでしょうか?
外来透析の回数制限やオーバーナイト透析を政府官僚たちがどう考えて行くか? ここによっては大きな変動が起きて行くかも知れませんね。



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