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あれからもう30年になる。
僕は高校を出たあと、上京し、コピーライターの専門学校へ進んだ。

別にコピーライターになりたかった訳ではなくて、作詞家になりたかったのだ。
当時、コピーライター出身の作詞家が多く活躍してた時代だった。

北新宿の4畳半のトイレ共同の小さなアパートに住んでいた。
ちょうどその日は、ドラゴンクエスト2の発売日だった。
僕はアパートを出て、新宿の家電量販店に向かった。
アパートから歩いて15分だった。

朝の10時頃だ。
すると、もうすでに700~800人の長蛇の列が出来ていた。

おおお!
これは無理だな。
整理している職員さんに聞くと、「入荷は600本です。」と言った。

次回の入荷日を確認し、僕はアパートへ戻った。
テレビでは、この行列をニュースで報じていた。
ドラクエで人が並ぶ、1番最初の時に僕もそこにいたのだ。

3週間が過ぎ、再び家電量販店に行くと、ゲームソフト売り場に「ドラクエは4階で販売します」との張り紙があった。
僕はすかさず4階へ向かった。

4階のおもちゃ売り場のレジの横にドラクエ2のソフトが無造作に20本ほど積み上げられていた。
店員が「ドラクエはもうこれだけですよね?」と話をしていた。

僕は迷わず手を伸ばした。
と同時に、何十本もの手が僕の後ろから伸びてきた。
最初に手を伸ばした僕は簡単にゲット出来たが、もみ合いになったので、すばやく一端その場を離れ、レジに出してドラクエ2を買った。


というか、意外とゲームオタクなんです~。
RPGの登場は、驚きましたぁ~(*'▽')
今でこそRPGなんて普通にみんなプレイしてるかも知れませんが、まだファミコン時代の話です。
まだスーパーファミコンすら無い時代です。

RPG(ロールプレイングゲーム)を1番最初にやったのは、高校の頃のドラクエが初めて。
衝撃を受けましたねぇ~。
姉のご主人が持ってて、もう夢中でやりました。

人生ってやつも、考えようによってはRPGみたいなもんです。
学校で自分をレベルアップさせて、社会で戦うみたいな。(笑)
スキルが「剣や防具」と言えますよね。

まさか、そこに、内から人工透析という悪魔に襲われるとはね。
RPGのストーリーとしては、意外性があって、盛り上がるところです。
ここから、どうやってハッピーエンドに持ち込むか?

キメラやギガンデスに襲われるのではなく、敵は「脳梗塞や心筋梗塞、血圧低下」です。
敵は常に会心の一撃を放ってきます。
人工透析によって、防具の防御力が0にされています。

攻める事はほとんど出来ず、必至で防御するばかり。
痛恨の一撃を喰らい、主治医にべホイミをかけてもらいます。
たまに看護師もホイミくらいはかけてくれます。

しかし、人工透析により、ベホマはかかりません。
戦いは防戦一方。
次第に悪魔軍は強硬攻撃の連発になってきます。

痛恨の一撃を立て続けに受けてしまいます。
主治医のべホイミも時すでに遅し。
・・・・・・・・、
・・・・・・・・、
トシヒーローたちは全滅しました・・・。


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