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(この詩・物語はフィクションです)

今日私は首を吊るかも知れない
私の骸(むくろ)を見て奴らは
きっとあざ笑うのだろう

16歳の私は我がまま放題で
いつも楽しい事だけ追いかけた
親の言う事なんて何も聞かず
毎晩夜の繁華街を遊び歩いていた
いつしか誰の子か分からぬ子をお腹に宿し
家族にも見放され
私と寝た男達は私の元を去って行った

今日私は首を吊るかも知れない
私の骸を見て奴らは
きっとあざ笑うのだろう

24歳の私は顔に傷のある奴らに
客を取らされていた
薬を打たれ逃げ出す勇気も無く
休む時間も与えられず働かされた
そんな時私を好きだと言う客が現れた
彼は私に会うために昼夜なく働き
週に2回は客としてやってきた
そして私を自由にする為に
奴らを刺し刑務所に入った

今日私は首を吊るかも知れない
私の骸を見て奴らは
きっとあざ笑うのだろう

29歳の私はラブホテル清掃の仕事をしていた
事件のうやむやで
奴らの元からは逃げ出せた
そして私の為に刑務所に入った
彼の出所をずっと待つ日々が続いた
やがて出てきた彼は
お前のせいでこんな目にあったと
ひと言残して私の元を去って行った

今日私は首を吊るかも知れない
私の骸を見て奴らは
きっとあざ笑うのだろう

44歳の私は相変わらず清掃の仕事をしていた
ある日の出勤途中私は突然倒れ
救急車で運ばれて医者は脳梗塞と診断した
右側に後遺症が残り
懸命にリハビリを続ける中
ひとりの看護婦さんが現れた
彼女は16の時一緒に遊んでた仲間だったのに
その後更生し看護婦になっていた
退院後彼女は彼女の家に私を住まわせた
彼女は未だ未婚で私の面倒を見た
おかげで私も職業訓練を受け
パソコン入力の仕事を得た
時が立ち彼女に彼氏ができ
結婚する事になった
私はこれまでの恩をどうやって
彼女に返そうかとそればかり考えていた

今日私が首を吊る事は決して無い
奴らの姿はもう
思い浮かばなくなっていた


*この詩の本当のタイトルは「今日私は首を吊るかも知れない」ですが誤解を招く表現の為、変更させて頂きました。あくまでこの詩はフィクションです。


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