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その日は、バレンタインデーだった。

小学6年生だった僕は、少し緊張しながら、でもそれを人に悟られないように自然にふるまっていた。

あはは(^◇^)
まあ、男はみんなそんなもんだよね。
この日は。
「あっ!今日、バレンタインだったんだ!」
義理チョコもらった時とかに言いそうなセリフだよね(実はドギマギしてるもんだ)
仲の良い友達は「賞を取れずに半べそ( ;∀;)」でも書いた3人。
(今でも仲良しです)

Y君:クラスのリーダー、イケメン、モテモテ。
M君:四国一の俊足、スポーツ万能、モテモテ。
K君:ガキ大将的存在、人望抜群!

当然、Y君とM君はそれぞれ、女子たちにモテモテで、バレンタインともなると、どっさりチョコをもらってた。
ただ、僕とK君は、まあ1個もらえたら御の字くらいのレベルだったね。

その日も、Y君とM君は当然のようにランドセルに入りきらなくて手提げ袋を下げるほどのチョコを抱えていた。

でもまあ、この2人には敵わないからね。
それは仕方ない。

学校の帰り道、タターッ!と女の子が走り寄ってきたので、
僕とK君は、
「ああ、またYかMにチョコを持ってきた女の子だろう!」
と、思っていたんだけどね。

なんと、チョコを渡されたのはKだった。

んなぁ( ;∀;)

という事で、小学6年のバレンタインで、仲良し4人組の中でチョコをもらえなかったのは僕だけとなった。

悲しい面持ちで家に帰り、玄関先で半べそをかいていた。
まあ、自分だけもらえなかったのが何気に悔しくもあり、悲しくもあったのだ。

そんな時、家の玄関の引き戸がガラガラーッと開くと、一人の女の子がパタパタと入ってきて、僕の目の前にポンっとリボンの付いた小さな包みを置いて、無言で足早に去っていった。

あはは(^◇^)
1個ゲット!

半べそかいて損した!

近所の年下の女の子だった。
いつも一緒にカラオケ大会に出てる女の子でM美ちゃんだ。

僕は一気に気分が晴れたのだった。

DSCN1052


時が過ぎ、僕らは中学2年となっていた。

学校の帰り道でYが、
「好きな子が出来た!」
と僕に相談して来た!

Yはこれまでモテモテだったが、自分から誰かを好きになるって事は無かった。
そんなYが真剣な面持ちで言うので、僕としては相手の女の子がどんな子か?当然気になる。

Yは2組で、僕は6組だったので、当然2組の女子なんかは知らない子ばかりだからだ。

で、聞いてみると、Aちゃんという子らしい。
しかし、そんな子は僕は知らなかった。

しかし、そのAちゃんがソフトボール部だと言うので、
ああ、ソフト部には仲の良い女子が何人かいるので聞いてみよう!

で、仲の良い女子に聞いておいたら、
ある時、部活に行く前に、ソフト部の女の子たちと出くわした。

そしたら、仲の良い女子たちが、
「この子がAちゃんだよ!」
と紹介してくれた!

おお!
なるほど。
同学年にこんな可愛い子がいるとは思わなかった。

薬師丸ひろ子似のAちゃんは、ツカツカ~っと寄ってきて、
「こんにちは!」
と声をかけてきた。

なんか、相当気さくな感じの子だった。

そこで、僕は仲の良いソフト部の女子たちに、それとなくYが好きだという事をAちゃんに伝えてもらっておく事にした。

数日がたち、土曜日の帰り道、僕はYより少し早く学校を出て、一人で帰った。

帰り道のYが通りかかるであろう道にある、公衆電話の前にいた。
そこから、Aちゃんの家に電話をかけ、話をしていた。

作戦通り、5分もしないうちにYが通りかかった。

「Y!ちょっと、電話に出てくれ!」

Yは怪訝そうな面持ちで、ダレ?何事か?と言いながら受話器を取った。

相手がAちゃんと知ると、一瞬ビックリして焦っていたが、僕が背中をボンっと叩くと、Yは、

「気持ちはトシから聞いたと思う、その通りだ!付き合ってほしい!」

と、男らしく告白した。

おお!
やるじゃん!

Yに彼女が出来た!
モテモテながら、ちょっと固いところがあって、それまではあんまり誰かと付き合ったりはしてこなかったYだった。


あれから34年くらいになるのかな?

YとAちゃんの間に生まれた子供たちは無事成人している。

あはは(^◇^)
運命の二人だったんだね。



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この「バレンタインの思い出と運命の二人!」の続編は、
つぶやき裏ブログで紹介しています!

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