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前章でも述べたように、患者とスタッフの距離感はとてつもなく難しいものがあります。
僕が前にいた透析病院では、田舎の病院でもあり、距離感はかなり近かったように思います。
何しろ、地元のスタッフさんが大半ですし、僕にしても同級生のスタッフさんがいたり、友人と知り合いのスタッフさんがいたり、やはりどうしても距離感が近くなってしまいます。

円満にいっていれば、それがプラスに働きますが、円満じゃなくなると、それが苦痛にもなる・・・
微妙な状態です。

では、距離感が遠いとどうでしょうか。
患者さんは透析だけしてもらえて、余計な事を言われずに済みますので、ストレスは受けにくく一見よさそうにも思えます。

しかし、それだとほとんど患者さん任せで、自己管理の不十分な患者さんは病状を悪化させてしまうかも知れません。

と言うことは・・・
自己管理がしっかりできる人は距離感の遠い病院、
自己管理ができない人は距離感の近い病院がベストという事になります。

ただ、多くの患者さんは生涯、一か所の透析病院で治療しています。
僕は今の透析病院が3つ目なので言える事ですが、
この人はあっちの病院のほうが合ってるな、あの人はこっちの病院のほうが合ってるな・・・
そう思う事があります。

透析病院にはそれぞれ様々な事情もあります。
例えば、泌尿器科医が常駐している病院と、いたりいなかったりする病院では大きな違いがあります。

泌尿器科医が常駐していない病院では、透析中に患者さんにトラブルがあった時、診る先生がいなくて近くの大病院に搬送する・・・というような事も起こります。もしも、搬送途中で患者さんが重篤な状態になってしまったら大変です。
ですから、どうしてもスタッフさんは患者さんとの距離を縮め、細かいところまで入り込んで指導していく必要があります。
トラブルを未然に防ぐやり方にならざるを得ません。

一方、泌尿器科医が常駐している病院では、トラブルが起きた際にもただちに対処できます。
患者さんとの距離が遠くても問題がありません。
細かい事を言わなくても、何かあった時に対処する環境がありますから。

こういう様々な事情で、病院の方針が決まります。
僕が今いる透析病院も、経験十分の美人院長先生が透析を担当しており、安心度が高いです。

患者さんにとってもこの距離感というのは大変な問題なのですが、スタッフの皆さんにとっても試行錯誤せざるを得ない大問題でしょう。

一番良いのは、やはり患者さんがしっかり自己管理する事です。
自己管理の十分な患者さんには、スタッフさんも深く入り込む必要がありませんし、とやかく言う事もありません。
結局最後は患者さん次第。
僕らの意識が透析環境を左右してしまいます。



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