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今後の透析医療に関して話し合われる中で、時々出てくる話題があります。
医師や政治家まで交えてしまった場合は激論になる事もあるそうです。
それは、「認知症患者さんの透析導入をどうするか?」
という問題ですな。
これは大変シビアでセンシティブな問題です。
医師や政治家まで交えてしまった場合は激論になる事もあるそうです。
それは、「認知症患者さんの透析導入をどうするか?」
という問題ですな。
これは大変シビアでセンシティブな問題です。
実は九州地区で、昔「認知症患者」さんを透析拒否した病院が、訴訟に持ち込まれ敗訴した実績があります。
要は、日本は自由、平等であり、その概念から、「認知症」が透析拒否に出来る理由とはならないのです。
僕自身も、これまで多くの認知症透析患者さんを見てきました。
実際の所、大声を出し続けたり、暴れたり、また暴れる患者さんを針が抜けないように手を縛ってたら、今度は、
「警察呼んで~!」と連呼していたおばあちゃんもいましたね。
んん・・・(-_-;)
一瞬、虐待のように見えてしまうかも知れませんが、透析は刺してる針が太いですのでね。
針が透析中に抜けてしまうと、
「ピューッ!」って血が噴き出しちゃうんですよ。
その飛び出す血液量から、5分も立てば失血死してしまうほどの量が出ます。
そういう危険を避けるためには、手を縛るしかなくなる訳ですね。
どうしても、そういうタイプの認知症患者さんがいた場合は、スタッフさんが一人付きっ切りとなり、業務的にも問題が出てしまいます。
僕が以前いた病院ではSさんというとても面倒見の良い看護婦さんがいて、先の「警察呼んで~!」のばあちゃんに一人で対応していました。
しかし、どこの透析施設でもSさんのような看護婦さんがいる訳ではないでしょうし、いたとしてもその人が付きっ切りになる訳ですからね。
当時はその状況の中で、
「おい!こっちは誰も面倒見てくれんのか!」
と、怒鳴ってたじいさんもいました。
(-_-;)
いや、あんたは認知症じゃないだろ。
ダダこねる子供か!
看護婦さんが他の患者さんに付きっ切りになると、ひがむ人も出ちゃうんですか・・・。
閉鎖された透析室という空間ではこういう事も起きています。
こういう「認知症患者」さんに透析導入の必要性があるのか?
という話になると、シビアになるのはここですな。
透析では、どの患者さんもできるだけスタッフさんに手をかけないように心掛けていると思います。
もちろん、仕方なく手をかけてしまう事はありますが、その気遣いが大きい人では、
「血圧が下がっているのに言い出さず、」失神してしまうという、気の小さい人もいるくらいです。
なぜ、そうなるかというと、透析施設内にいるスタッフさんの人数が業務のギリギリだからです。
実質、透析業務で忙しくなるのは穿刺と回収(最初と最後)がメインです。
穿刺してしまえば、後は落ち着くので、交代で「お茶の時間」を設けている病院もあるくらいです。
しかし、患者さんに異変が多く出てしまうと、途端に忙しくなる。
まあ、飲食店などで働いた事がある人なら想像がつくと思います。
そういう業務ですな。
しかし、面倒なのは、そういった認知症患者さんや、知的障がい者さん、精神的な障がいを受けてる患者さんなどの中に、とても手のかかる患者さんがいる事です。
その看護に追われている事が多いですな。
で、それに追われてると、さっきのダダをこねる怒鳴るじいさんなんかがいたりして、余計に仕事が増える訳です。
マンパワーの弱い病院が、そういった患者さんを引き取りたくない、というのも頷ける問題なのです。
しかし、「人道上」という問題もある訳ですね。
認知症が進み過ぎ、本人の意思を確認できない場合、家族の意見を聞いて導入か否かが決まります。
もしもご家族が
「ぜひ透析導入を!」と言ったら、病院側は受けるしか無いという実情です。
しかし、そこに本人の意思はありません。
透析はしんどいですからね。
果たしてその患者さんに良いのかどうか?
議論が白熱してしまう背景はそこにあります。
「人道上」の問題、そして「本人が本当に望んでいるのかどうか?」の問題。
更に「病院や他の患者に与えるマイナス影響」の問題。
様々な観点から、結論がなかなか出ない問題でもあります。
例えば、95歳の認知症患者さんがいたとして、腎不全により透析導入が示唆された場合、
透析をしなければ、「腎不全」により数か月で旅立たれるでしょう。
しかし、「透析導入」すれば悪くとも1~2年くらいは生きられるでしょうし、うまくすれば100歳を超えられる可能性も無くはありません。
医療のガイドラインではこういう場合どうなってるのかは分かりませんが、100歳超えの透析患者さんがいるという情報は僕は聞いた事がありませんので、こうした場合、何か特殊なガイドラインがあるかも知れませんね。
まあ、シャント造設が難しくそれ以前の話になるのかも知れません。
認知症ではシャントの問題も出ますからね。
そうした諸々の事情で、激論になってる問題。
僕も是か非か問われると悩みなすな。
僕らにとっても、全く関係ない話ではありません。
そうした患者さんが周りに何人も!
みたいになったら、それなりに透析が苦痛になる場合もありますのでね。
考えどころです。
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要は、日本は自由、平等であり、その概念から、「認知症」が透析拒否に出来る理由とはならないのです。
僕自身も、これまで多くの認知症透析患者さんを見てきました。
実際の所、大声を出し続けたり、暴れたり、また暴れる患者さんを針が抜けないように手を縛ってたら、今度は、
「警察呼んで~!」と連呼していたおばあちゃんもいましたね。
んん・・・(-_-;)
一瞬、虐待のように見えてしまうかも知れませんが、透析は刺してる針が太いですのでね。
針が透析中に抜けてしまうと、
「ピューッ!」って血が噴き出しちゃうんですよ。
その飛び出す血液量から、5分も立てば失血死してしまうほどの量が出ます。
そういう危険を避けるためには、手を縛るしかなくなる訳ですね。
どうしても、そういうタイプの認知症患者さんがいた場合は、スタッフさんが一人付きっ切りとなり、業務的にも問題が出てしまいます。
僕が以前いた病院ではSさんというとても面倒見の良い看護婦さんがいて、先の「警察呼んで~!」のばあちゃんに一人で対応していました。
しかし、どこの透析施設でもSさんのような看護婦さんがいる訳ではないでしょうし、いたとしてもその人が付きっ切りになる訳ですからね。
当時はその状況の中で、
「おい!こっちは誰も面倒見てくれんのか!」
と、怒鳴ってたじいさんもいました。
(-_-;)
いや、あんたは認知症じゃないだろ。
ダダこねる子供か!
看護婦さんが他の患者さんに付きっ切りになると、ひがむ人も出ちゃうんですか・・・。
閉鎖された透析室という空間ではこういう事も起きています。
こういう「認知症患者」さんに透析導入の必要性があるのか?
という話になると、シビアになるのはここですな。
透析では、どの患者さんもできるだけスタッフさんに手をかけないように心掛けていると思います。
もちろん、仕方なく手をかけてしまう事はありますが、その気遣いが大きい人では、
「血圧が下がっているのに言い出さず、」失神してしまうという、気の小さい人もいるくらいです。
なぜ、そうなるかというと、透析施設内にいるスタッフさんの人数が業務のギリギリだからです。
実質、透析業務で忙しくなるのは穿刺と回収(最初と最後)がメインです。
穿刺してしまえば、後は落ち着くので、交代で「お茶の時間」を設けている病院もあるくらいです。
しかし、患者さんに異変が多く出てしまうと、途端に忙しくなる。
まあ、飲食店などで働いた事がある人なら想像がつくと思います。
そういう業務ですな。
しかし、面倒なのは、そういった認知症患者さんや、知的障がい者さん、精神的な障がいを受けてる患者さんなどの中に、とても手のかかる患者さんがいる事です。
その看護に追われている事が多いですな。
で、それに追われてると、さっきのダダをこねる怒鳴るじいさんなんかがいたりして、余計に仕事が増える訳です。
マンパワーの弱い病院が、そういった患者さんを引き取りたくない、というのも頷ける問題なのです。
しかし、「人道上」という問題もある訳ですね。
認知症が進み過ぎ、本人の意思を確認できない場合、家族の意見を聞いて導入か否かが決まります。
もしもご家族が
「ぜひ透析導入を!」と言ったら、病院側は受けるしか無いという実情です。
しかし、そこに本人の意思はありません。
透析はしんどいですからね。
果たしてその患者さんに良いのかどうか?
議論が白熱してしまう背景はそこにあります。
「人道上」の問題、そして「本人が本当に望んでいるのかどうか?」の問題。
更に「病院や他の患者に与えるマイナス影響」の問題。
様々な観点から、結論がなかなか出ない問題でもあります。
例えば、95歳の認知症患者さんがいたとして、腎不全により透析導入が示唆された場合、
透析をしなければ、「腎不全」により数か月で旅立たれるでしょう。
しかし、「透析導入」すれば悪くとも1~2年くらいは生きられるでしょうし、うまくすれば100歳を超えられる可能性も無くはありません。
医療のガイドラインではこういう場合どうなってるのかは分かりませんが、100歳超えの透析患者さんがいるという情報は僕は聞いた事がありませんので、こうした場合、何か特殊なガイドラインがあるかも知れませんね。
まあ、シャント造設が難しくそれ以前の話になるのかも知れません。
認知症ではシャントの問題も出ますからね。
そうした諸々の事情で、激論になってる問題。
僕も是か非か問われると悩みなすな。
僕らにとっても、全く関係ない話ではありません。
そうした患者さんが周りに何人も!
みたいになったら、それなりに透析が苦痛になる場合もありますのでね。
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