スポンサーリンク
前章の「透析スタッフも逆襲!」の最後で「エアー返血」の話に触れました。
既にその危険性から禁止されている「エアー返血」が2013年時点でまだ全体の4.3%の病院で行われていたと調査結果にありました。

僕も以前、臨床工学技士さんや先輩患者さんから「エアー返血」の話を聞いて驚いた事があります。

10年も透析をしていると色んな事に出くわします。
1度、透析中に2人の看護師さんがずっと僕のベッドの横でダイアライザー付近とにらめっこしていたことがあります。
その視線の先には管の中に大きな血の固まった塊みたいなものがあり、それが空気を呼び込んでいました。
血の塊みたいなのは、大きいので僕の体に入ってくることがなさそうでしたが、空気は入ってくるかもしれません。
30分くらいの看護師さんの奮闘で空気の層は抜けましたが、ちょっとしたピンチ状態であったと思います。
なんせ、2人がかりの上、MEさんまで来て指示を出していましたから。
僕もあの空気が入ったら死ぬくらいの量だな・・・と思い、いつもは寝てるのに怖くて寝られず、ずっと看護師さんたちの奮闘を見ていました。

生きた心地はしなかったですが、看護師さんたちも冷静は装っていましたが、内心はヒヤヒヤだったに違いありません。

しかしながら、「エアー返血」となるとこの比ではありません。
毎回返血の度、失敗が命取りという状態になります。

透析スタッフは色んな目標を持ってこの道に進んでくる人が多いです。
しかし、その透析病院の透析システムを知らずに入ってしまうと、とんでもない人間関係やとんでもない透析方針と出くわし、事故をおこしたりしてショックを受け、やめたり体調を壊したりするかもしれません。

「エアー返血」の映像を見た事があります。
空気の進むスピードは思いの他速く、結構怖いですよ。
あんな事をやらされる病院がまだあるとしたら・・・、
想像して下さい。
ちょっと油断したスキに、患者さんの体に一定量の空気を入れてしまった瞬間を・・・。

恐らく、交通事故で人を跳ね飛ばしてしまうのと同じぐらいの衝撃だと思いますよ。

2016年、もうさすがに「エアー返血」おこなっている透析病院は無いと信じたいですが、どうなんでしょう。

古くからのスタッフは、そんなプレッシャーの中で透析業務をこなしていたんですね。
凄いです。
        スポンサーリンク