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人工透析を長く続けていくと、多くの頑張れない患者さんも見ていく事になります。
最初から全くやる気のない人、
最初は頑張っていたのに、だんだんとやる気がなくなっていく人、
様々です。

僕の場合、透析では、除水量と透析液温度は自分で決めています。
心臓が悪いので、最大で3.6kgまでしか除水しません。
この間、僕の透析データを見たら、いつの間にか血液流量が毎分280mlに設定されていました。
遡って見てみると、昨年12月からそうなってました。
(知らなかった・・・)
以前の病院では5時間透析だったので、毎分200mlでしたが、
今の病院では、送迎車の兼ね合いもあって4時間透析しか出来ませんので、血液流量を増やして透析効率を上げる作戦みたいです。
僕の血管は毎分280mlにも耐えられるんだ・・・。
これも知らなかった。

後は、DWも自分で調整したいですが、さすがにDWは主治医が決めるのが一般的です。
最初82kgからスタートしたDWも一時は66kgまで下がったものの、今は69kgになりました。

さて、除水量が10kgオーバーの人をたまに見かけます。
「俺はいつ死んでもいいから・・・」
そう言われてしまうと、かける言葉が見つかりません。

しかし、体に10kgも水が溜まっていたら、とっくに死んでいるはずで、実際はカロリー取りすぎで太っているのが明白、DWが狂っていると思います。
最近は結構頻繁にDWを変えてくれるので、中々10kgオーバーなんていう人は見かけなくなってきました。

というか、今僕がいる病院が優秀だから見かけなくなったのかも知れません。
体重を増やしてきても、あまり何も言われないです。
「すべて自己責任でやってくれ」という感じなんでしょうか?
何も言われない方がストレスを受けず、やる気になれるのかもしれませんね。

しかしながら「いつ死んでもいい!」と言ってた人は、すでにこの世にいません。
いつの間にか見かけなくなったので、おかしいな・・・と思っていたら案の定です。

でも、そんな人でも時々ボロボロになりながら生き延びてる人もいます。
中には、栄養指導のため入院させられたのに、病院抜け出して食べているのか、余計に太った人もいました。
今頃どうしてるでしょうか?

また、何を食べたらいけないのかを知らない人も多いです。
以前、青汁を毎朝飲んでる・・・なんて人がいてビックリしました。
その人も心臓にステントが入っていますね。
まあ当然でしょうか?

リンの多い食べ物が何なのか知らないまま透析を続けていて、ちょっと転んだだけで粉砕骨折した患者さんもいますね。
おかげでまだ若いのに歩行困難になってしまいました。

自分が透析患者なのに、まるで他人事のように何も知らない・・・、
なのに「生きたい、死にたくない・・・」と思っている・・・。
どういう心理なんでしょう?

まだ、「いつ死んでもいい!」と言ってる人のほうが意味分かりますが・・・。

そう言えば、透析患者なのに、「サウナ」とかに行ってる人がいました。
当然、脳梗塞になりました。
「サウナ」で汗かいて増え幅を抑えようと思っているのでしょうか?
そんな事すれば、血がドロドロになるのは明白なのに、その人は知らないんですよね。
水分制限していますので、「サウナ」は危険です。
普通の人でも「サウナ」の前後に「水を多めに飲む」のが正しい「サウナ」の利用方法なのに・・・。
増え幅を抑えるために「サウナ」を利用したら、前後の水分補給とかせず、血がドロドロになり脳梗塞を引き起こしやすくなる・・・なんて常識のような気がするんですが・・・。

夏場の土用の丑の日辺りで、うな丼を3日連続で食った・・・とか、
夏場にビールのあてにプロセスチーズを丸々6P食べましたとか、
また、スイカを半分食った・・・とか、
透析患者とは思えないミスを知らずに冒している人がいます。
なのに「生きたい・・・」って思ってる・・・。
おいおい!辻褄があってませんよ~!

何度も言いますが、「現状を知り」「対策を練り」「実行する」が成功の秘訣です。
どれが欠けても失敗します。
「現状を知り」は特に重要です。
何も知らなければ、対策も実行も出来ません。
現状をしっかり知っておきましょう。
周りに生きた手本(悪い手本も含めて)があります。
周りをよく見て、それを全て自分のために生かしましょう。


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