透析患者&透析スタッフ応援ブログ

透析患者の逆襲!~人工透析との壮絶バトルブログ~

慢性腎炎からの人工透析により無職へと転落!病気ビンボー、無為地獄、腎臓がん、心筋症、世の底辺から立ち上がるイチ透析患者トシヒーローの透析エッセイです。

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透析患者の逆襲!患者とスタッフの距離感

患者とスタッフの距離感11

久々ですな。

透析患者さんと透析スタッフさんの距離感について書くのは。

しかし、このブログでは、これまである程度の距離感があったほうが良いという書き方をしてきてます。
これを変えてしまうとこれまでが何にもなりませんからな。

ただ、これは僕の透析人生が大きく絡んでる事ですのでね。

前の病院時代は距離感が近すぎて失敗してる、更に今は距離感を遠ざけて意外と安息に透析できているという部分で、距離があったほうが良いという理論になってるんですけどね。
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モンスター患者の心の機微

特に今回の章は医療者の方々には読んで頂きたい内容なんですけどね。

先の透析環境の確保という問題とも連動しております。

モンスター患者発生のメカニズムにも連動してると思います。

僕ら透析患者は透析環境をまず確保出来なければなりません。
ですのでね、少々の理不尽に黙って耐えてる人が意外と多いという現実を、医療者は理解しておかないと大変な事になりますよ。
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キツイ患者による新人スタッフいじめか!

おお!
いや、知り合いの臨床工学技士さんと話してたんですけど、

新人の看護師さんが、キツイ患者さんから
「新人は俺んトコに来るな!」とかって怒鳴られてたらしいんですわ。

あはは(^◇^)
その話をしてた技士さんも新人の時、モンスター患者さんに
「お前は俺んトコ来るな!」って言われてたよね(*'▽')
(僕は間近で見ていた('Д'))
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出た!看護婦さんの暴言!

おお!
怖い!

何かね、ある病院で透析中の朝の看護師の申し送りの際に、ベッドが満床で空きがないからっていう事で、
「誰か早く死んでくれないかなぁ。」って言ってた看護婦さんがいるらしいわ。

患者に聞こえたらしいよ。

普通、患者に聞こえる距離でそんな事を言う?

この病院で死んだ人は、全員解剖して調べたほうが良いよ。
何やってるか分からんから。

透析中に患者がズラっと寝てる前で申し送りしてるんだから、聞こえるっての!
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患者が安心して透析できる環境作り!まずここから!

透析患者はとかく精神を崩しやすいとこれまで書いてきました。

なぜ、そうなってしまうのか?

様々な要因があります。

*未来への不安感が強くなる
(死への恐怖を感じる)
それによって心の余裕が無くなる。
仕事の不安、食っていく事の不安、不安が襲う。
こういう状態にさらされると、怒りっぽくなる。
突然、小さな事にも敏感に反応するようになる。

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医療者の不都合な真実

このブログを立ち上げたおかげで・・・?
というか、数々の相談を受け、その中で2つ、結構親身になって相談に乗ってみて、その方が通う病院の方々とお話しさせていただく機会がありました。

僕もかかわらなきゃいいんだけど、これはほおっておけない・・・と感じるケースであったのが理由ですな。

あはは(^◇^)
といっても、暗い話ではありませんよ。
ちょっとしたお願いがあるのですな。
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患者とスタッフの距離感10

以前にも書いたんですが、透析導入した病院では、透析の初日にノートを1冊渡されました。
いわゆる、昔的にいうと、「看護婦さんとの交換日記」ですな。

まあ、僕の場合は少ししか活用しなかったんですけどね。
毎日のように活用されてた方もいました。

特にね、寝たきりに近いおじいちゃん患者さんの娘さんとかが、よく利用してましたね。
「こういう物を食べさしたけど問題ありませんか?」とか。
看護婦さん側も、体重の増え幅などについて細かく返答していたようです。
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患者とスタッフの距離感9

トシヒーローさんはクリニックの看護師さんとどのような距離感で接していますか?
つい先日、とても仲良くしていた看護師さんが辞めてしまって、今とても悲しいです。


質問ありがとうございます。

おお!
それは淋しいですなぁ。


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患者とスタッフの距離感8

結構書きたい放題書いている割には、透析スタッフさんが見てくれてるんですよね。

こういう不満ぶちまけのブログからでも、何かを学ぼうという姿勢は大変素晴らしいと思います。
そういうスタッフさんがいるからこそ、僕も安心して透析中に爆睡できるんですよね。

何か、爆睡させてもらえない人もいるらしいですけど。
血圧が下がるんじゃ、仕方ないのでしょう。
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患者とスタッフの距離感7

深く関わるなって言ってますが、やっぱり深く関わって失敗してるのが、スタッフと患者の距離感です。
長い付き合いになりますからね。
どうしても次第に距離が近くなって、なあなあになる部分も多いですね。
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患者とスタッフの距離感6

僕は、ココリコ遠藤君と同じ高校を出ています。
地元のローカル番組で遠藤君が久しぶりに母校に帰って来るというのをやってました。
懐かしいですねぇ。
昨夏、母校は2度目の甲子園出場を果たしました。
初戦で敗れてはしまいましたが、実は母校は野球に力をいれていますので、県内では、まあ強いほうの部類に入るでしょうか。

僕が高校1年生の時の4番バッターとエースはとてもスゴイ選手で、夏の県大会初戦では、この2人の活躍で県内屈指の名門校を圧倒して勝つなど、スゴイ勢いでした。
残念ながら、決勝戦で敗れてしまい、甲子園初出場はなりませんでしたが、その4番バッターとエースは、その後も活躍します。
2人ともドラフト候補に名を連ねていましたが、残念ながらプロ選手にはなれませんでした。

やがて時が立ち、その4番バッターの息子さんが投手として別の高校から甲子園出場を果たします。
甲子園では完封勝ちするなどの大活躍で、父の雪辱を果たしドラフト1位でプロ野球選手となりました。

おお!
野球の話で、本題からそれてしまいましたが、母校には看護科があります。
当然、同級生や先輩、後輩の看護婦さんが多くいる訳です。
(当時は女子しかいませんでした。)

母校が甲子園に出てテレビで試合を放送していると、看護婦さんの中に試合経過を気にしてる人が必ずいます。
ハイ!
それが僕の後輩ですね。
(だからといって先輩風吹かす訳ではありませんが笑)

つまり、僕の場合は看護婦さんと距離が近くなり易い要素を持っています。

透析患者と透析スタッフは、とても長い付き合いになります。
ほっといても次第に距離が縮んでしまうので、あまり距離が縮まらないように距離感を保つ必要があります。

というのは、透析患者さんも最初は透析以外の病気が少ない状態からスタートしますから、精神面も持ちこたえてはいますが、
透析で合併症が多発し始めると、精神面が一杯一杯になってきます。
自分の事で精一杯の時に、距離感の近いスタッフにあれやこれや言われてしまうとウザイと感じてしまい、心に変調をきたすかも知れません。

スタッフ側にしても、「良かれ」と思ってした事が、変に歪められて捉えられた経験はあるでしょう。
透析患者の心理をうまく伝えるのは、とても難しいです。
もちろん個人差もありますし。

最初は心を乱していた人達でも、段々と透析生活に慣れて、徐々に心を持ち直していける人も多いです。
逆に、最初は普通だったのに、段々と心が折れておかしくなっていく人もいますね。

透析患者さんの中には、古い世代の男性患者も多いです。
透析患者は食事管理などは自分でするべきだと思うのですが、そういう古い世代の男性は、奥さん任せになっていたりして、自分の事なのに、自分で全然対応出来ない人もいますし。

ジェネレーションギャップですね。
その世代の人生を歩んで来た人は仕方ないのかも知れませんが。

スタッフさんは、患者さんに「透析患者の自立」、「透析患者の自主性」を促すようなやり方をしていかないと、いつまでも「アットホームな雰囲気です!」みたいな時代錯誤なやり方では、透析施設の崩壊に繋がりますよ。
(アットホームな雰囲気はスタッフ同士でやれば良い事です)

治療方針は全体を統一したりせず、患者さん一人一人に個別対応すべき事案も多いですし。
まあ、透析は医師の腕の見せ所ですね。
賢い医師のいる病院では、こんなにもうまくいってるのに、そうでない透析施設の惨憺たる内情は目も当てられません。

多くの施設の失敗例は患者とスタッフの距離感なんですね。
これが近過ぎる!
足がつった時、マッサージしてくれるのが当然だと勘違いしてる患者もいますね。
もちろん、手助けしてあげないといけない患者さんもいますが、ほとんどの人は自分で対処出来ます。

僕などは、足がつりそうな時は、早めから両足だけで自分でマッサージしますので、何の問題もありません。
そのやり方を聞きに来る人も多いです。
足元に座布団を置いておく人も多いです。
座布団でマッサージできますからね。

そういうそれぞれの工夫を促していくためにも、医療に関する事以外で、患者さんと関わる必要はありません。
関わろうとするから、スタッフがグルになって一人の患者を暇つぶしで精神を破壊して楽しむ!なんていう事件が起きるんです。

介護者や警察官、政治家・・・、考えられない事件が次々起きています。
透析環境で起きれば、人間の死に繋がり大事件になりますよ。

さて、患者側から見れば、スタッフさんに親切にしてもらいたいのは、誰でも同じだと思いますが、
そう言った事件も勃発する中、自分の身を守るのは自分自身です。
スタッフも真面目に頑張れる人もいますが、時に悪魔のような人もいます。
現実に起きています。
透析患者さんの中にもいますし。

分からない事はどんどん聞けばいいですが、別に気を使って世間話をする必要はありません。
スタッフさんは何でも食べてもいい人種なので、食べ物の話題などになれば、こっちがストレスになるんですから。
ほどほどで良いと思います。

本来なら、これが職業であれば、うまくいってる施設を患者もスタッフも見学や実習するなどして学べる機会があるんですけどね。

日本の全ての透析施設を及第点にまで引き上げるのは、スタッフも患者も最大の努力で挑まないと無理なんでしょうか?


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透析患者の逆襲! その20 患者とスタッフの距離感5


少し前、とある地域のとある医療グループによるディスカッションがありました。
僕はかねてより、当ブログでその内容を掲載したいと打診していたんですが、この度、条件付きで許可がおりましたので、掲載したいと思います。

掲載条件
*参加人物名、関係各病院名、地域などが特定できないように配慮する事
*筆者の感想文的文面にし、具体性を弱める事
*いつでも記事の一部削除、全文削除の指示があれば、即刻従う事

このトークの議題は
「透析患者の除水量が5~6㎏以上ある時、それを4時間透析の1度の透析で全部除水してしまうのは、明らかに患者の身体に負担がかかるのだが、死期を早めると分かっていて、大量除水するのは殺人行為、また自殺行為にはならないのか?」
という興味深いものである。
参加者は、医師2名、看護師4名、臨床工学技士1名、臨床心理士1名の計8名。
この話は一人の看護師の相談から始まる。
この看護師は、現在勤める病院で、病院の透析方針と自分の透析看護師としてのキャリアからくる透析方針とのあまりの落差に苦しんでおり、仲間に相談した事から始まったのである。
真面目に透析医療に取り組むスタッフと、利益重視で考えなくてはならない病院経営とのギャップというのは、当然ながら存在します。
また、そこには、いくら指導しても言う事を聞いてくれない患者や、治療意思の弱い患者さんへの対応に苦慮している・・・という側面もあります。
人工透析という医療は、もちろん患者が受けるか受けないかの自由があり、病院サイド、スタッフサイド共に難しい問題があります。
まあ、それは透析に関わらず、癌や他の難病も同じなのですが・・・。
参加医師は言います。「除水を余すのは、それはそれで、患者の体に影響がある訳だから、こちらはその旨をちゃんと患者に説明し、患者と相談しながら除水量を決めていく必要がある。」
看護師は言います。「例えばその除水量が5キロなら患者さんに全部引くと透析余命に影響しますよ・・・と伝え、それでも良いと患者さんが言えば引くのもあり、しかし、患者さんの現時点の体調にもよります。でも5キロ以上の除水ははっきり出来ませんと言うべき。」
では、透析施設の長が、そういった倫理的なものを無視し、「患者が増やしてきたんだから全部患者の責任!5キロでも6キロでも除水しなさい。」と言ったらどうなるだろうか?
悩みを抱えている看護師の務める病院は、まさにそういう現実があるのだ。

となると、これはもう病院の問題や透析施設の長の考え方の問題となってしまい、トークは白熱するものの結論が見いだせず、参加者は皆、一様に頭を抱えます。
もう一人の医師は言います。「透析医療はまだまだ発展の可能性があり、データも不十分です。年々、それまでの透析医療を覆すようなデータが発表されたりして、医療全体の考え方もまだまだ基礎が確定しておりません。古いデータのまま、それを信じて医療を行っている病院もある。最新医療が定着するのは10年から20年の時を要します。透析でも6時間透析がデータ的に推奨できますが、病院の体制上4時間透析しか出来ない施設が大半ですから。」
そうなのだ。癌だって最新医療を受けたければ、そういう医師の元で受診しなければ、10年以上前の古い治療を受けざるを得ないのだ。
患者は当然ながら医師を選ぶ権利がある。
しかし、こと透析となると、選べるほどの透析病院が地元に無いのだ。
透析は体力を奪われるため、通院的に近くの病院を選ばざるを得ない。
そういう面もある。

人工透析・・・。
まだまだ進歩途上の医療である。
医療従事者は日々、悩みながら透析と向き合っている。
我々患者がこれをどのように考えるのか・・・。
患者の意識向上が求められる時でもあるのだ。

(関係各位様、掲載許可頂き、誠に有難うございました。)



透析患者の逆襲! その18 患者とスタッフの距離感4

前章のおかげか、質問等を頂いております。
紹介し、僕の意見を述べさせて頂きます。

「早く死にたい!」という患者さんがいます。
(透析患者さん ・ YUKIさん ・ matuさん ・ 栄養士Vさん)

そうですね。
僕の周りにも大勢います。
これは、半数以上は本気では無いのですが、半数近くの人は本気で言ってると思われます。

「もう、透析なんかやりたくない」と思っても、家族の手前やめられないとか、やめたら誰かに迷惑をかけてしまうのでは・・・、など、多くのしがらみから踏ん切りがつかないだけで、何かのキッカケでもう透析をやめてしまう可能性はあります。

実のところ、僕も何度か透析をやめようと思った事があります。
僕の場合は、親より先に死んだら、残った親があまりにもかわいそうだ・・・という思いがあり、その都度踏み止まりました。

正直、希望を見失ってしまった人は、生きる気力が湧いてきません。
やはり透析は、いくら頑張り続けても治らない・・・というのが問題なのです。
せめて10%ぐらいの確率でも、頑張ってたら治る可能性があるのなら、みんなもっと頑張れるんでしょうけど・・・。
透析を続けていくうちに、希望を見いだせなくなり、ドンドン深みにハマっていきます。

やはり透析患者は何か楽しみを作らなくてはいけません。
目標や目的が必要です。
我々はまだ生きてます。死んでませんよ~!
最後の時まで精一杯生き抜きましょう。


私は、不良患者の部類に入ると思います。
不満を院長に言ったら、「どこに行っても透析できないようにしてやる!」と言われました。
どうしたら良いでしょうか?

(木枯らしさん)

・・・・・・。
これは、事実であれば「脅迫・強要」に当たります。
覚悟を決めて刑事告訴するか、我慢して黙って透析を続けるか、選択しなければならないでしょう。
どちらにしても、転院した方が良いです。
どのようなやり取りだったのか分かりませんので、一概には言えませんが、医師の口から出る言葉とは思えません。
そのような病院で透析を続ける必要はありませんよ。
取りあえず、近隣の透析病院に受け入れ可能か聞いてみると良いでしょう。
ただし、我慢する方を選択した場合、我慢がストレスになりしんどいですよ。
かと言って、刑事告訴も大変です。

不当な理由で患者の転院を要求したり、居づらくさせて転院させようと画策したりすると、「強要罪」等に問われる事もあります。


私の勤める透析病院にも、問題のある患者さんがいて、その暴言や暴力にスタッフは苦しんでいます。
スタッフの一人は、体調を崩し、休職してしまいました。

(erikoさん)

・・・・・・。
これは、事実であれば「暴行、傷害罪」、また暴言の内容によっても「脅迫・強要」に当たります。
過去に同じようなケースで有罪になった事例もあります。
病院全体で協議し、警察に相談する方向で考える手もあります。

透析患者が執拗に暴言を繰り返したせいで、スタッフが体調を壊した場合、「傷害罪」に問われる事もあります。


私が通う透析病院では、スタッフが幅をきかせており、怖くてほとんどの患者が黙って小さくなって透析をしています。逆らった若い患者達は次々にいなくなり、後々伝わってきた話では、遠くの透析病院で透析しているらしいのです。その時にどういうやり取りがあったのか分かりませんが、そのせいで今では年寄りの患者ばかりが残り、みんな暗く、スタッフだけが大声でゲラゲラ笑っています。
(匿名希望さん)

・・・・・・。
透析患者の横暴はネット上でも数多く取り上げられています。
それを、間違った形で対処している典型的な例です。
これは単純に「パワーハラスメント」です。
事実であれば由々しき問題です。
このような病院が存在するとは信じがたいですが、筆者は「透析環境の充実」という活動を行っていますので、ごくたまにこういう話も耳にする事があります。

介護施設や養護施設の暴力事件もあるくらいですから、このような透析病院があっても不思議では無いのかも知れません。
それよりも、この病院では、そこからパワハラが酷くなっていくのでは・・・と心配です。
全腎協などに相談してみると解決策が見いだせるかも知れません。


う~ん・・・。
今回は僕にとってもしんどい話が多かったです。
警察だの刑事告訴だのっていう話になるのは、僕の目指すところではありません。

優秀な看護師がいる病院では、問題ある患者は出てきにくいですし、
また、優秀な患者が多いと、良い看護師が育ちやすいです。

医師もしっかりして下さい。
医師がだらしないと、透析環境はガタガタになりますよ。

透析患者の逆襲! その17 患者とスタッフの距離感3

透析看護師3年目のYUKIと申します。
トシヒーローさん、聞いて下さい。
うちの病院では、我が儘な患者さんが多く、とても苦労しています。
暴言を吐かれたりとかはしょっちゅうです。
大声でわめかれ、そういう患者さんに付きっ切りとなってしまうと、他の患者さんに、「こっちには何もしてくれないのか!」とわめかれたりしてしてまいます。
トシヒーローさんのブログに出会い、勇気づけられ、今日まで頑張ってきましたが、精神的に一杯一杯です。
何か良い方法はありませんか?
せっかく今日まで築き上げたスキルを、諦めてしまいたくありません。
(YUKIさん・20歳代・看護師)



うぅ~。
透析患者を代表し、まずはお詫び申し上げます。
申し訳ありません。

このYUKIさんからは、今年に入り、ツイッターのチャットで相談を受けておりました。
(僕に相談したい事がある場合、ツイッターのメッセージ機能を使って、呼びかけて頂けるとスムーズです。)
先に言っておきますが、上記の相談内容は筆者によってかなり弱められています。
すべてを書くと、刑事事件にまで発展しかねない内容です。
そこを考慮して読み進めて頂ければと思います。
(YUKIさんが勤める透析病院の主任さんをYUKIさんに紹介して頂き、電話にて事実確認をさせて頂いております。)

さて、僕は透析10年目です。
この10年、心の遍歴が色々あります。
僕も、最初の病院では、どちらかと言えば問題児だったかもしれません。
大声を出した事もあります。
その都度、優秀な看護師さん達が向き合ってくれて、今日の僕があります。

人工透析というのは、人の人格を変えてしまうような治療です。
治療自体は大した事ありませんが、治りもしない病気のために頑張る事に、人生そのものを失望してしまう感覚となります。
「何をやっても思い通りにならない」ような感覚です。
しかも、社会的に理解度は低いです。
見た目で障害者と判断出来ない為、理解してもらえない事が多いです。

徐々に気が短くなり始めます。
そして、大した事でも無い事で、声を荒げたり、イライラしたりします。
普通はこの辺りで、自分の異変に気付きますが、これをほっておくと、うつ病や精神分裂症となりかねません。

透析2~5年くらいの方は、軽度のうつ病比率が高いです。
僕も、自分の周りが全て敵に見える時期がありました。

大体の方は、この辺りで何かをきっかけにして、心を持ち直していけるものなんですが、当然個人差があります。
ここより先に進展し、ソウウツになるか頭がおかしくなるかです。

YUKIさんの勤める病院は、地域で抱えきれなくなった、他院を放り出された、問題のある透析患者を一手に引き受けている病院だそうです。
痴呆症や精神疾患患者が全体の半数近くいるそうです。
いわゆる、最後の砦とも言える透析病院です。

この病院で面倒見切れない患者がいると、もうこの地域では引受け先の透析病院が無いため、どのような患者さんでも、倫理上放り出すことはでjきません。

これは、我々透析患者にとっても大問題です。
頑張れてる透析患者にとっても、そんな面倒な患者と同じ病院で透析すれば、精神的にしんどいです。
僕も最初の病院では、ある我儘な患者さんとケンカ状態になった事があります。

以前から何度か、「患者とスタッフの距離感」に関して書きましたが、患者にとって透析環境の良い病院とは何か・・・という事を突き詰めていくと、スタッフの苦労が置き去りになってしまう気がします。

スタッフだって人間です。ましてやYUKIさんのように(数々のスキルを持つ優秀な看護師だそうです。その為、よく働くので矢面に立つ状況になり、YUKIさんが苦労する事になっているそうです。)厳しい環境で働いていると、とてつもなく大変です。

2014年6月、ショッキングなニュースが流れました。
とある透析病院で、医師が透析中に患者の透析機器を殺人目的でいじり、刑事事件となりました。
この医師とこの患者の間に、特別な軋轢はなく、結局はこの医師の精神状態の異常が引き起こした事件と言われています。

精神を病んでしまうのは、何も透析患者だけではありません。
そういう患者の面倒を見るスタッフだって、精神は一杯一杯になります。

僕がこのブログを立ち上げた最大のテーマでもあります。

透析患者は透析導入初期(0~5年間)に精神に異常が表れ、軽度のうつ状態になりやすいです。

この時、自分さえしっかりしてれば何とかなります。

しっかりしてくださいよ~~!全国の透析患者さんの皆さん~!
苦しみは分かります。
でも、いつまでもクヨクヨ、イライラしてたら、頭おかしくなっちゃいますよ~!

今、僕が通っている透析病院はとても優秀です。
約15床づつ、4つのフロアに分かれていますが、1フロアを担当するスタッフは2名です。
全自動の透析機器のなせる技ですが、それでも15患者を2人で面倒見るのは大変です。
とても忙しく立ち回っていますので、患者の方が気を使い、声はかけにくいです。
賛否はあると思いますが、おかげで患者とスタッフの距離感はかなり遠めです。
僕にとっては、透析に集中でき、またスタッフは仕事に集中でき、とても良い透析環境だと思います。

患者はスタッフとの距離感を遠ざけて下さい。
我々は、透析さえしっかりしてもらえば、それで良いのです。
距離感が近いと、妙な精神的軋轢が両者に生まれます。
世間話がしたければ、患者同士でしてください。
その代わり、自己管理は自分でしなくてはなりません。

スタッフさんも患者さんとの距離はできるだけ離して下さい。
医療上の話でも無い限り、自分から話題を振ってまで話する必要はありません。

話がそれてしまいましたが、YUKIさんとその主任さんには、チャットや電話で僕なりの対応策は伝えました。
ただ、地域の問題患者を一手に引き受けてくれている病院ですので、かなり難しい問題だと思います。

当ブログでは、これからも透析環境に起こる様々な問題を取り上げて行く予定です。
相談は、僕のツイッターからメッセージ機能を使って呼びかけて頂ければ、チャットで会話出来ます。

これからも良い透析環境を構築するべく、みんなで力を合わせて頑張って行きましょう。

透析患者の逆襲! その13 患者とスタッフの距離感2

前章でも述べたように、患者とスタッフの距離感はとてつもなく難しいものがあります。
僕が前にいた透析病院では、田舎の病院でもあり、距離感はかなり近かったように思います。
何しろ、地元のスタッフさんが大半ですし、僕にしても同級生のスタッフさんがいたり、友人と知り合いのスタッフさんがいたり、やはりどうしても距離感が近くなってしまいます。

円満にいっていれば、それがプラスに働きますが、円満じゃなくなると、それが苦痛にもなる・・・
微妙な状態です。

では、距離感が遠いとどうでしょうか。
患者さんは透析だけしてもらえて、余計な事を言われずに済みますので、ストレスは受けにくく一見よさそうにも思えます。

しかし、それだとほとんど患者さん任せで、自己管理の不十分な患者さんは病状を悪化させてしまうかも知れません。

と言うことは・・・
自己管理がしっかりできる人は距離感の遠い病院、
自己管理ができない人は距離感の近い病院がベストという事になります。

ただ、多くの患者さんは生涯、一か所の透析病院で治療しています。
僕は今の透析病院が3つ目なので言える事ですが、
この人はあっちの病院のほうが合ってるな、あの人はこっちの病院のほうが合ってるな・・・
そう思う事があります。

透析病院にはそれぞれ様々な事情もあります。
例えば、泌尿器科医が常駐している病院と、いたりいなかったりする病院では大きな違いがあります。

泌尿器科医が常駐していない病院では、透析中に患者さんにトラブルがあった時、診る先生がいなくて近くの大病院に搬送する・・・というような事も起こります。もしも、搬送途中で患者さんが重篤な状態になってしまったら大変です。
ですから、どうしてもスタッフさんは患者さんとの距離を縮め、細かいところまで入り込んで指導していく必要があります。
トラブルを未然に防ぐやり方にならざるを得ません。

一方、泌尿器科医が常駐している病院では、トラブルが起きた際にもただちに対処できます。
患者さんとの距離が遠くても問題がありません。
細かい事を言わなくても、何かあった時に対処する環境がありますから。

こういう様々な事情で、病院の方針が決まります。
僕が今いる透析病院も、経験十分の美人院長先生が透析を担当しており、安心度が高いです。

患者さんにとってもこの距離感というのは大変な問題なのですが、スタッフの皆さんにとっても試行錯誤せざるを得ない大問題でしょう。

一番良いのは、やはり患者さんがしっかり自己管理する事です。
自己管理の十分な患者さんには、スタッフさんも深く入り込む必要がありませんし、とやかく言う事もありません。
結局最後は患者さん次第。
僕らの意識が透析環境を左右してしまいます。



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透析患者の逆襲! その12 患者とスタッフの距離感

僕が以前、通っていた透析病院で、気になるものがあった。
天井にアンパンマンのイラストが貼ってある。
「あれ、何~?」
「前に5歳の子が透析してたんよ~。」
はいっ???
5歳・・・
なんて事だ!!

どの透析病院でも1人や2人、精神を病みかけて怒鳴り散らしてる患者がいる。
恥ずかしくないのだろうか・・・?

5歳だよ、5歳!
5歳の子がこの苦しい透析を、大人の言う事聞いて、黙って受けていたのだ。

今頃は中学生か高校生になってるだろう。
もしかしたら、腎移植してるのかもしれないが・・・。

前章で述べたように、透析患者はもうすでに戦場のど真ん中に立たされている。
そこは、もう、闘うか逃げ出すかの選択肢しかない。

どうして闘おうとしないのか?
ちょっとスタッフさんにキツイ事言われたからって、
「もう二度と来ねえよ!」ってなんだ?
しかも、ちゃっかり次の透析の時は来てたりする。

来るなら、透析を受け続けるなら、闘え!この透析と!
5歳の子が闘っているんだ。

僕は今の透析病院が3つめになる。
別に不満があって転院した訳ではない。
送迎無しの病院→送りだけある病院→送迎両方ある病院と変わっていった。
自分の体力と家族の事情で変わっただけだ。

もちろんそれだけ多くの患者さんを見てきた。
イライラしたり、怒ったりする気持ちは痛いほど分かる。
だが、プライドを持ってほしい。
障がい者だって、人間だ。
別に格下になった訳ではないのだ。

厳しい事を書いたが、僕だって何度も心が折れかかった。
イライラしたり、誰とも口聞かなくなったり、怒鳴ったりした事もある。
その度、反省し、心が強くなった。

除水量に関して、スタッフさんによっては厳しい言い方や嫌味な言い方をされる場合がある。
しかし、透析患者さんに一言言っておく。
スタッフさんはそれが仕事だ。
増え幅が4000グラム以上ある人に何も言わないのは、仕事をさぼってるだけである。
厳しく言われるからこそ、あと一杯の水、あと一口の食べ物を我慢できる・・・
そういう一面もある。

スタッフさんにしたって、そういう患者さんに何も言わなかったせいで、その患者さんが死期を早めてしまったら、後味が悪いのだ。
そこを分かってあげて欲しい。
ほとんどのスタッフさんが真摯に仕事をこなしてる、それだけだ。

ただ、ごくたまに心得違いなスタッフさんもいるだろう。
そして、そんなスタッフさんの元では安心して透析を受けられないだろう。
往々にして、そういうスタッフは年下なんだから、患者だからと言って黙っている事はない。
ちゃんと指導してあげて欲しい。

患者とスタッフは一連托生なのだ。
どちらも透析と闘う必要がある。

そして、スタッフと患者の距離感はとても難しい。
病院によって方針も違っていて、深く入り込んでくる病院もあれば、距離感を保っている病院もある。
どちらが良いとは、一概に言い切れない。
患者さんの性質にもよるからだ。
患者さんにとって、透析病院とは長い付き合いになる。
自分に合ってない病院で透析を続けるのは苦痛でしかない。

他院から転院してきた患者さんや、各県の腎臓協会の会合などを利用して、自分に合う透析病院を探すというのも一つの手である。

僕の感覚だと、病床が多く沢山の患者さんを抱え透析の歴史の長い病院は、比較的、優良なシステムを構築できてる気がする。
更に、スタッフさんのトップが優秀かどうかも大切だ。
優秀なリーダー(師長とか)がいる病院は若い子でも優秀だし、リーダーがダメだと若い子も育たない。
そこは企業と同じではっきりしてるので、しっかり見ておく必要がある。

僕の経験上、患者の心得、スタッフの心得、それは結構重要なポイントである。
みんなで協力して、楽しい職場、安心できる透析環境を作っていきましょう。



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  • なんか1日で結構進展した気になってますが(-_-;)
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  • 透析患者50歳からの仕事探し
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  • 通院に3時間、透析に6時間、その意味はありそうだ(*'▽')
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トシヒーロー

高校卒業後、専門学校を経て東京で就職。28歳の時にブラック企業で働き過ぎ、意識不明となり帰郷。その後、入退院を繰り返し、38歳で人工透析に。一気の無職への転落、無為地獄、襲いかかって来る合併症で心臓にステント2個、腎臓ガンで右腎摘出!2015年11月、父の他界を契機にパソコン1個で食っていくと覚悟を決めた50歳のおっさんのブログです(*'▽')

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↑トシヒーロー絶対推薦! 最強クラスと認めた透析ブログへリンク出来ます ↑鬼才ブロガー染谷昌利さんのサイトへリンクします。前向きな生き方、強い心、共感だらけの超努力家の方です。ブログ制作でもとても参考になる方です。 透析をしていると末梢血管が細くなり手足が冷えます。そこでキティさんの冷え取り商品レビューサイトを紹介します。色々工夫して手足の冷えに対応しましょう。
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透析10年目のトシヒーローが 透析患者のライフワークを詩的に語る 透析と闘うブログです