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診療報酬改定により、透析病院の収益性が乏しくなった影響もあるのでしょうか?

更に、「人工透析」のイメージの悪さなどの影響もあるのでしょうね。

一部地域では、病院経営上の問題などから、人工透析から撤退する病院も出てきております。

ある日突然、通っている透析病院が人工透析から撤退してしまった場合、一体僕らはどうなるのでしょう。

多くは、病院の「収益」と「スタッフ不足」の2点が挙げられます。
すでに出始めている透析出来ない地域

「我々も慈善事業じゃありません。食っていかなきゃなりませんから。」と言われてしまえば、返す言葉もなくなる訳ですよ。

わざわざ、病院の経営を傾けてまで透析に情熱を傾けてくれる医療者など、そんなにはいないでしょう。

都市部はともかく、地方ではそういった心配をしながら透析せねばならない地域も出てきております。

沖縄タイムス+プラス ニュース透析患者急増、沖縄の八重山地域ピンチ 旅行者受け入れ困難な病院も

福島民報 透析治療不安募る 国、人材確保地元任せ


他にも山形県 小国町の問題も書いた事が何度かあります。

意外と多いのが人材が確保出来なくての透析撤退ですね。

人工透析というのは「ダイレクトに命の危険がある」治療ですのでね。
誰でもが簡単に行えるというものでもないでしょうし。
知識も技術も独自のモノが必要です。

しかし、そうした中、徐々に透析不可能地域などが出ますと、「透析難民」なる状況が生まれてしまうかも知れませんよね。

自分がその中に入らないという保証はありません。

そういう人たちが増えてしまうと、他の近隣透析病院でも満床となってしまい、簡単には透析患者の受け入れは出来なくなっていくかも知れません。

重なって行くと、とても危険度が増してしまいますね。



「透析にかかる医療費」もピンチ要因に

すでに政府は医療費削減政策をとっております。
ここまでに決まっているモノ、結論待ちをまとめてみますと、

2017年度に予定されている部分

*2017年8月より 高齢者(70歳以上)の高額医療費の負担引き上げ
*2017年4月より 後期高齢者の保険料引き上げ
*2017年10月より 入院時の住居費(光熱水費)の負担引き上げ
*2017年8月より 40~64歳の介護保険料支払い額の計算方法の改定(総報酬割)
*2017年4月より 年金額の引き下げ
*2017年8月より 老齢年金の受給資格期間の短縮


2018年度予定の部分

*2018年4月より 入院時の食事代(第2次)の負担引き上げ
*2018年8月より 介護保険利用者負担の3割引き上げ
*2018年10月より 入院時の住居費(第2次)負担引き上げ


現在討議中ないし、結論待ちの議題(2017年3月現在)

*障害年金や預貯金額も踏まえた負担の仕組み(障害年金も収入として計算される)
*かかりつけ医以外を受診した場合の定額負担の導入
*市販薬類似薬の保険外負担


透析に関係ないモノもあるじゃないか、という声もありそうですが、政府がこう言った事に手を付けていく以上、やがては透析医療費にも言及してくるのは必至な訳ですな。

医療費全体を見直している訳ですからね。

実際に収入が無くても預貯金額が多い人は、負担を引き上げるべきといった討議が国会で出ております。

国民全般の保険料の負担額が増えるだけでも、我々透析者の風当たりが厳しくなる場合もありますからね。

色んな面で不具合が出てくる可能性もあります。

国会請願の現実を知らない患者さんも多い

透析バンザイ!!! 国会請願

透析仲間のバンザイさんが分かりやすく国会請願について書いていてくれていましたのでリンクしておきます。

いや、実は恥ずかしながら、僕も透析患者さんたちが署名を持って国会請願してるなんていうのはこのブログを立ち上げるまで知らなかったんですな。

実際に、僕らが今の費用で安心して透析を受けられている背景には、こうして頑張ってくれている他の透析患者さんたちがいたからであって、僕は何にもしていなかった・・・(-_-;) という事実に気付いてしまいました。

いわゆる、知らなかったとはいえ、彼らが透析や仕事で忙しい中、体調の悪い中、頑張ってくれた恩恵だけを知らずに受け取っていた。
そういう事です。
はい。
(-_-;)

同じように知らずに透析だけを受け続けている人も多いのですな。

患者会に入るというのはこういう事なんですよね。
自動的に全腎協に会費を払う事になりますので、(会費の中から全腎協に支払われる)結果的にそういった全面的に活動してる人たちの支援となる訳ですよ。

何も、国会請願をやるだけが活動ではないですからね。
お金を出すだけでも(会費)、署名に自分の名を書き込むだけでも貢献となりますな。

役員になったり、活動が苦手な人でも、とりあえず患者会にだけは入っていれば、結果的に支援にはなる訳でしてね。
こういった活動すら知らなかったというのは、僕もある意味不甲斐なかったなと思う訳です。

今では、病院内患者会が無い病院もたくさんあるそうです。

そういった方の場合は、県の腎友会に個人会員として入る事も可能ですし、地域によっては病院単位ではなく地域単位で腎友会がある地域もあります。

精力的なところでは、勉強会なども開いておりますが、すでに会費だけ払う活動は一切なしの腎友会も存在しています。

各県で行われるセミナーなどの勉強会は、患者会に入っていないとなかなか催しの連絡がありませんので、いつどこでやってるかすら分かりません。

実際、僕もそうでした。
患者会に入っていなかった(患者会の無い病院で7年透析していた)時期に地元で全腎協の全国大会がありながら、一切そういう催しがあった事を知らなかったんですよ。

ん~(-_-;)

そういった活動をしてくれる透析者さんたちがいてくれるおかげで、今の透析が受けられる。
そして生きている。
生きているから笑うんだ♪

ちょっとね、僕も考えさせられるんですよね。

紆余曲折があった僕の透析生活もそろそろ11年になろうかとしております。

せっかくね、ここまでこれましたし、元気はあります。
なので、今後は僕もそういった縁の下の方たちと共闘していかなくてはならない時期に差し掛かっているのでしょうな。

とりあえずは、25日の香腎協(香川県)の総会に出席する事になっております。
まあ、患者会1年生なので、出来る事にも限界はあろうかと思いますが・・・。

その日のために、透析仲間がビッグなプレゼントも用意してくれました。

そういったチャンスをどう生かしていくか。
全ては僕次第ですな(-_-;)

透析未来、医療費自己負担はどうなる?

このままのペースで行きますと、全腎協の加盟者数も減ってますし、国会請願のパワー(後ろ盾)も落ちてますからね。
次第に、透析医療費は負担が増えていく傾向にはなるでしょうな。

現在、月額1万円までというのが透析での医療負担であり、実際はそのうちのいくらかは地域によって助成されています。

しかし、その助成がなくなって、最低額1万円支払いというのは十分起こり得ますね。

となると、年に12万円は支払う事になります。

最高1万円というのが、2万円になる場合も考えられますね。
そうなると、年24万円の負担を強いられることになります。
10年、20年と透析を受け続けて行けば相当な額になる訳でしてね。

(追記:年額600万円以上の所得者は最低額2万円とすでになっております。)

生活の負担が増えるため、更に精神的に厳しい透析環境になります。
モンスター患者さんも増えるでしょうね。

「おら! 金払ってんだからちゃんとやれよ!」的な輩もでてしまうんでしょうな(-_-;)

ああ、面倒ですな~。
安寧な透析が受けにくい世界観がまた一つ増えてしまいますな。

医療者さんたちもそういった対処に追われ、精神的に疲弊してしまうでしょうし。

人材確保が出来ずに、透析から撤退して行く病院も出てくる。

ん~(-_-;)
負のスパイラルが炸裂しそうですな。

逃げ出すように在宅透析化する患者さんが増えれば、尚更、外来透析の役割が下がり、透析病院の透析撤退が増える。

もうね、なんか良いイメージにはなりませんな。

何とか、医療負担額を最低レベルで維持していかなくては、未来が無いですな。

色々事情はあるでしょうけれども、患者会加入は、そういった事を出来るだけ先延ばしにしていく一つの方法ですからね。
人工透析を受ける事とセットで考えて行かねばならない問題かと思います。

また、今後は病院内患者会という形態の問題も出てくるでしょう。

加入者が減る傾向ですので、市区町村の合併のように、各市や各区で腎友会が発足して行くような合併案なんかも出てくるでしょうね。
場合によっては県腎協でまとめてしまうというよな事も起きるかも知れませんね。

どうなっていくか、次世代の面々の考えが反映していく事になりそうです。

何にしても、医療費負担額の高騰によって、人工透析世界は今、大きく変わろうとしている事に間違いはありません。
その序章はすでにスタートしているのです。



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*インフォメーション
8日の透析後、激しい肩痛に襲われておりまして、病院に行きますので、ブログはその間お休みします。
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