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今週は風邪悪化の為、しんどい1週間となってしまったトシヒーローです('◇')ゞ

周りにも気を使いますしね。
うつしたらイヤなので。

さて、第61章となる「人工透析の怖さを感じる日々」なんですが、僕も今月は透析丸11年となる月です。
11年間、入院も含めれば4つの病院で透析してきました。

その中で人工透析の大まかな部分は見えてきました。
知らずに死んでいく患者たち

正直なところ、僕自身がそうでしたからね。

少ない透析量で厳しい摂生を余儀なくされ、栄養状態も悪いという必殺「田舎透析」を長くやって来ました。

透析導入病院で7年いましたからね。
ここで、その「田舎透析」が全国標準と思わされていたという事があります。

しかし、僕が今回問題点としたいのは、「透析技術」の面ではないんですよね。
技術面は優秀な看護士さんや技士さんや医師がいれば必ず出来る事ではありますが、患者の心理面のケアはとても難しいのではないでしょうか？

まあ、本音でズバズバものを言ってくれる人っていうのは普段の生活の中では場合によっては有難い存在になる場合もあるんですけどね。

透析で看護師さんが、
「本気で生きようと思ってるんなら1度たりともこんな増え幅になる訳がない！」とか、
うわ～、死ぬ気満々やなぁ。」とかね。

とても心無い発言で心を痛める場合もありますな。

ん～(-_-;)
何とか口うるさい患者さんを言い負かしたいだけなんでしょうけども。

ん？
言い負かす必要性がどこに？？？

上記の発言を浴びせかけられた患者さんはすでにこの世にはおりませんな。

きっと、大きなストレスになったに違いない訳です。

まあ、そもそもが口うるさい患者さんというのは、どっちかと言えば気持ちの弱い人のほうが多い訳ですよ。
気持ちの強い人なら、別の方法でストレス軽減を自力でやれますからね。
いちいち、突っかからなくても、黙々と透析を受けていますよね。

その心の弱い人にそういう事を言う(-_-;)

そう言えば、2つ目の病院時代は、
「暴言・暴力などがあった場合は転院して頂きます。」という但し書きがありましたが、患者は何も言えないという精神的プレッシャーの中で透析してましたな。

僕なんか、恐ろし過ぎて細かくは書けませんが、その中でたった2年いただけでPTSDと「うつ」を進行させてしまいましたからな。

暗黒の2年を経て、今の病院に来てようやくまともな透析が受けられるようになりました。

そういう環境の中で、その病院にしか通えない様々な理由などもあり、患者は知らない内に多大なストレスを受け、病をドンドン悪化させているんですよね。
でも、透析患者だからこういう病気もしますよ。
と、言われると「そうだな。」と思ってしまう。

先日は「透析うつ」の話も書きましたが、「透析うつ」の半分は透析病院内で起きてると思いますな。

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田舎透析の病院で都会透析にしてもらうには無理があるのか？

そもそも、僕の周りの年配患者さんなどは、透析の事をよく分かっておりませんな。

要は、知らなくても何とかなってると思ってるからでしょう。

本当はかなり損失してるんですけどね。
損をしてる事に気付いてませんから。

まあ、僕も以前はそういう患者さんたちと同等な状態にあった訳でしてね。

以前いた知り合いの患者さんは、透析導入から1年くらいは凄く摂生を頑張ってたんですが、ある時から増えまくってまして、とうとう5時間透析となりました。
当時は僕も5時間透析は増え過ぎる人の罰則という意味に受け取っていた時代なので、その人が5時間透析を手放さなかったのがよく分からなかったんです。

その人は、インターネットで色々調べてる人でしたので、恐らくは「しっかり食べてしっかり透析」というのをやってる感じだったのでしょうね。

ちょうどね、月水金の病床が満床になってしまい、2～3人火木土透析に変わってくれないか？　という病院からの通達があったんですが、その人は「5時間透析」を条件に聞いてました。
火木土でも5時間が出来るのであれば変わっても良いと。
残念ながら土曜だけは4時間しかできません、となったため、じゃあ無理ですと断ってました。

知っているからこそ5時間透析にこだわっていたのですな。

まあ、というか、知らなければ時間延長などはしようとは思わないですよね。
誰だって透析時間は短いほうが有難いはずですから。
しかし、それでは元気に生きられないのが分かってるんでこだわってるだけなんですよね。

より良い透析を受けようと思って、患者側から「こうして欲しい」と進言した場合、次から次へと人が来て、そういう意見を遮断してしまわれる事があります。

ん～(-_-;)
病院の方針として仕方ない部分もあるんでしょうけどね。

これも大問題ですよね。

例えば、他の病気ですと、医師によっては2つか3つの選択肢が出され、患者が選ぶ事も可能なんですが、透析の場合は一辺倒？

1つの透析スタイルだけをゴリ押ししてくる場合があります。

まあ、いわゆる「田舎透析」の病院ですな。
都会にあっても「田舎透析」の病院はいくつもありますよ。

医療の進化について行けず、いつまでも旧来の医療にこだわってる遅れてる病院ですな。

いや、以前透析43年のS姉やんが「しっかり食べしっかり透析」という概念を持ってる先生はかなり昔からいたと言ってました。

相当昔から言われているにも関わらず、いまだその状態・・・(-_-;)

患者がそういう先端の透析治療を受けたいと言っても、やりたがらない病院っていうのは一体何なんだ？
という部分なんですけどね。
田舎透析では、患者に透析量が少ない分、厳しい摂生を強いてます。
もしそこに若い患者さんが1人いて、その人に5時間透析・QB300の透析をしたとします。

その患者さんだけはある程度食べてもらわないといけなくなりますな。

他の患者さんからしたら、
「何で、俺は増えにうるさく言われるのにアイツには食えなんだ？」という不公平感が生まれるのを嫌ってるんでしょうかね。

そんなの簡単じゃん、
「えっ、あの患者さんは5時間の透析をしてますから、あなたも5時間にすれば同じ扱いになりますよ。」と言ってやれば良い。
5時間透析を希望する人は多分、あんまり増えないですよね。
田舎透析でずっとやって来た患者さんたちは、時間延長は罰則のように感じてますからな～。

なのに、やりたがらない病院がある。
患者がやって欲しいと言ってるにもかかわらずね。

しかも、そういうのはよその病院に行ってやってくれ的な事を言いだす医療者さんまでいますし(-_-;)

とかく精神的に追い込まれる透析患者たち

そうでなくても、透析の合併症と言われている病は多くありますのでね。
病が悪化して行けば精神的に追い込まれる。

最初の透析導入期は、透析になってしまった事の後悔やこれからの透析生活での不安などから、精神的に参ってしまいやすい時期ですが、何年かたつと透析生活にも慣れ、その環境の安定を模索できると思います。

一般に透析10年くらいから合併症も出始めると言いますが、僕の場合は7年目を過ぎ腎臓がんと心筋症になってしまいました。
最初の7年間、田舎透析を受け続けて来た弊害とも言えます。

導入病院時代は最初は良かったものの、信頼する看護師さんたちが次々にいなくなり、ストレスの宝庫となってしまってましたからな。
透析に行くのが苦痛になる。

結構、大変な状態でしたな。

逃げ出して転院したモノの、今度も最初良かったけども師長さんがいなくなると同じ問題が起き、暗黒時代となってしまうんですよ。

透析室のリーダーの資質に左右されてしまいますからな。

いや、僕も簡単に言ってますが、働く側の苦悩も分からないでもないのでね。
透析環境で働く事の難しさは重々理解できます。

ただね、自分たちの働きやすい環境を整えようとすると患者が置き去りになる。
患者たちを最優先して医療に取り組むと、自分たちの精神的にも厳しい状態になる。

両方をうまくとっていけない世界観なのですな。

その中で、色んな人がいて、結構、歯に衣着せずに発言する人もいる。

あはは(＾◇＾)
そう言えば、透析導入病院時代のスーパー看護師のOさんは、ベテラン医師に向かって
「そんな事を患者に言ったらダメですよ！」とバックヤードで食って掛かってましたよね。

その発言とは
「そんなに増えてきて死ぬつもりですか？」だったんですよね。

ん～(-_-;)
なんか、悪気とかはない（その先生は割と軽い発言が多かった）んだろうけども、そうやって徐々に患者が精神的に追い込まれていき、寿命を縮めるという事があると僕は思っております。

で、そういう環境でも逃げ出さず、今もずっとその病院で透析を受け続けている訳ですな。
そりゃ、20年以上の表彰を受ける患者さんが1人も出ない訳だ。
可能性がありそうな若い患者さんは僕のように逃げられますからな。

まだまだ元気なので、地元の病院じゃなくても通えますから。

で、それが出来ない高齢者ばかりが残る。
しかも、結構みんな早めに死んでしまいますな。

今の透析病院なんか、80代後半からの透析でも4～5年たっても自分の足で歩いて透析に来てますが、以前の病院のレベルですと、ほとんどの方が数年以内に介護タクシーを雇って車いすで来てました。

そうなっちゃうんですよね。
透析の技術面もさることながら、透析の精神面でのケアがあまり上手じゃない病院だったな、と今になって思います。

まあ、ほんの一部の透析病院の問題なんですけどね。
まだまだ、探せばそういう病院は一杯出てきます。

まあ、難しい問題ではありますが、そういった理解力がない病院では、厄介な病気が次々出てきますよ。
僕自身が生き証人ですからな。

身を持って体験してきた話です。

患者が精神的に置きこまれる病院・・・。
何とかして欲しいですな。


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