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人工透析の怖さが分かるという人は、やはり人工透析に携わっている人なんでしょう。

最も怖いのは、僕も今日、透析がありますが、そこで人生が終わってしまうかも知れない、
他にも、今日眠ったらそれが最後になり、2度と目覚めないかも知れない・・・そういった恐怖感がありますね。

つまり、透析を受ける事で生かされてはいますが、その命が当然に終わる場合もあるという事です。

僕のように10年も透析をしていると、同じ透析施設で透析を受けていた仲間の死に直面してしまいますから。
その都度、次は自分の番か!と、まさに死の順番を待つ死刑囚のごとき精神状態になる場合もあります。
透析患者がこのような精神状態である事など、想像も出来ない医療者もいる中(最近それが実証されてしまいましたね)、透析を受け続けている訳です。

しかも、世間は冷たく、「透析患者は〇ろせ!」などと暴言を吐かれながらの透析です。

ここまで行くと、もう、何が楽しくてこんな治療を続けているのか、訳も分からない状態になりますね。

そりゃ、うつにもなるわ!

精神錯乱の患者も増えるわ!

で、大勢の患者さんがいる中で、ワンフロアで一緒に透析してる訳です。

大勢の患者さんがいる中、男女同じく透析。
症状などの相談や会話が筒抜け。

周りの患者さんの現在の体調を、僕は全部把握してますね。
患者なのに・・・。

まあ、僕の場合は、クセの強い患者さんや透析スタッフさんのいない病院に転院したので、他の患者さんから見たら全然マシなんですけどね。

こういう状態なので、スタッフさんも対応を分かっていない人もいるって事です。

入院病棟勤務なら、クセの強い患者さんがいても、しばらく我慢していれば退院していってくれますから対応可能でも、透析室勤務の場合は、そういう患者さんと長い付き合いになるので、我慢しきれなくなるんでしょうね。

で、露骨に態度に現すスタッフさんもいるんですが、僕らはそういうのも見えてしまいます。
ワンフロアで透析してましからね。

そうなると、ギリギリの精神状態で透析をしている人の中には、
「自分もいつかああいう対応をされるようになるのか・・・。」と落ち込み、うつを発症したり、抵抗してややこしい患者になったり、色々大変です。

それでなくても、元々から性格のゆがんだ患者さんだっていますからね。

ドンドン精神的に追い込まれていく訳です。

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とにかく逃げ場がないですから。

家族の手前もあって、透析に行かない訳にも・・・っていう思いもある。

年数がたてば、合併症が次々に出てきて、入退院も増える。

とにかく、やたらあちこちが慢性的に痛くなったり、僕のように心臓疾患を抱えてしまうと血圧が安定しないため、血圧低下で普段からフラフラする。

大なり小なりの心臓疾患は6割くらいの透析者がなるらしいので、結構な確率だし。

さて、この人工透析、なってみたいですか?

医療費が助成されるからって、どこの誰が受けたくなるのか?と思いませんか?

というかね、僕が透析導入された10年前は、
医師から
「透析が必要です!」と言われても全然ピンッときませんでしたね。

ん?
透析?

やった事ないんで全然知らなかった。

最初、テーブルのある椅子に座って受けると思っていましたね。(たまにリクライニングで透析出来る病院はあります)
4時間もやるんですから。

本でも読みながらできるのかと・・・(出来るようになってる病院もたまにあります)

しかし、現実は違った。
左手は透析機器とつながってるので、ほとんど動かす事が不能。

下手に動くと透析機器が反応して止まって、ブザーが鳴りまくる。

4時間じっとしてるんです。
ベッドに仰向けのまま。

あはは(^◇^)
僕は透析中、寝る事が多いので、普段も寝返りを打つ事がなくなり、朝目が覚めたらいつも体が激痛です。
(そういう習慣が身に付きます)
要は透析中は寝てても動けないですから。

寝ぼけて動きそうになった事はありますが、すぐブザーが鳴るので徐々に本能的に動かず眠れるようになります。
このブザーが、透析機器によっては爆裂音みたいな音を出す病院もあるんで、メチャクチャやかましい。
(今の通ってる病院は結構小さい音ですが)

あはは(^◇^)
寝てても飛び起きるくらいの音がしてた病院もありましたね。

これを週に3回、1回4時間程度やるんです。
しかも、ちょっと調子が悪いくらいじゃ、途中で止めてはもらえません。
(透析不足になると予後に影響しますから)

最初の病院では、途中で泣きを入れてるおじさんがいましたね。
「もうやめてくれ!しんどい!やめて~!頼むからやめて~!」

それでも、
「止めるのは出来ません!」と言われるのが透析です。

あはは(^◇^)
やってみます?

御免こうむりたいですよね。

しかも、
「〇ろせ!」とかって言われながらですから。

しかも、「〇ろせ!」に同調できる医師や看護師のいる中で、これをやるんですから。
(実際にいた事が実証されましたね)

これで、精神的におかしくならずに文句も愚痴も言わずに透析できている人は、僕から見たらみんな神様に見えるな。

まあ、愚痴はたまに言いますが、そういう自分の心と葛藤しながら頑張っている患者さんも多いですよ~。

この「人工透析の怖さを感じる日々」を読んで、透析にならぬように気を付けてくれる人が増える事を期待しております~。



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