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とかく「人工透析」というシステムは、そこに商業主義があるという都市伝説が語られます。

まあ、かつてはそうでしたね。
今もそうなんでしょうか?

ん?
結構、透析から撤退していく病院もありますけど?

儲かると思ってやってみたら、全然儲からないじゃねえか!
っていう病院があるんでしょうな。
なぜそうなってしまったのか?と言えば、小泉政権下から始まった「医療費削減政策」により、透析医療の医療点数が下がったからですな。

まあ、この「医療点数」っていうヤツで、医療が安価で受けられるように、政府がコントロールしている訳です。
一方で、医師はこの中からどうやって収入を得るのか考えていき、割得な医療をやるという医師が増える訳ですな。

時代の流れというヤツです。
高齢化社会が進み、医療費がかかり過ぎている。

政府もそれを指を加えて見ているだけではない。

しかし、そうなってくると儲からなくなってきた人工透析を実施している病院は、透析機器を最新の自動型に変え、スタッフ人数を削減して対応するという事になっていきます。

ん?

これがね。
十分なスタッフ人数を確保しなければ、スタッフ一人一人の労働が増え、事故やトラブルも増える。

事故やトラブルがそのまま患者の死に直結するのが透析医療。

あはは(^◇^)
僕の知り合いの看護婦さんなんか、夜勤もなく給料も良いという理由で透析勤務を申し出たのに、半年で病棟に戻っちゃいましたよ。

機械操作にビビったそうです。
まあ、何か操作ミスで危うく患者さんを殺しそうにでもなったのかな?

そこまでではなくても、何らかの失敗があったんでしょうな。
(穿刺の腕はまあまあだったらしいのに、もったいない話です。)

まあ、結構、透析室勤務は難しいですな。

透析患者さんたちが常に死に直結しているからこそ、今回の暴言事件や異物混入事件などで、透析患者さんたちがピリピリしちゃったんでしょうね。

そんなんで簡単に死んでしまうのでは、頑張ってきた意味がなくなるという事でしょう。
頑張りが強い人ほど、怒りがあったのでしょうな。

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そりゃ、そうだ。

透析患者がみんな僕みたいなヘタレばっかりとは限らない。

中には透析導入を機に、頑張って勉強し大学に行って資格を取り、バリバリ仕事してる人だっている。

確かにね、人工透析をしていると、人の生死が凄く身近になるんですよね。
「人が生きるという事は?」なんていう正死論について、結構考えさせられる事になります。

と言っても、高齢の患者さんが大半ですから、そこも皆が皆という訳ではありませんが。

あはは(^◇^)
1週間透析を受けなければ、死んでしまう。
そういう事実と向き合う必要があります。

この腎不全が、実は誰しもなってしまう可能性があるとは、あんまり知られていません。
日本人の2人に1人がなるというガンからだって腎不全になる場合があるんですよね。

厳しいガン治療で、腎臓がぶっ壊れる事があるなんて、あんまり知られていないでしょう。

あはは(^◇^)
そう言えば、この間CSで「ミナミの帝王」を見てたら、沢木のおやっさんのセリフで、
「透析っていうのは厳しいらしいのぉ!」というのがあったな。

まあ、借金がらみの話なんで、東南アジアでの腎臓売買ビジネスという話になるんですけどね。

まあ、今はこういうのが禁止になっておりますが。

僕も今の透析病院に転院してから、はや1年半が過ぎました。
しかし、僕の周りで透析を受けていた60歳代の患者さんが2人も旅立たれましたね。

透析施設では60歳代なら、まだ若手となりますから。
ショックは大きいですな。

そのうちの1人は、そうなる2週間くらい前まで普通に話してたんですけど。

そう言えば、透析導入病院に通ってた時代に、仲の良かったNさんという患者さんがいたんですけどね。
まだ50代の方でした。

ある日突然、
「頭が痛い」と言い出して、そこからわずか2日もしないうちに旅立ってしまいました。

その2日前、更衣室で普通に話して盛り上がったんですけど。

まだ若いし、ちゃんと節制も出来てた人だったんで、周りに与えたショックは大きかったです。

こういう事が起きつつ、日々の透析生活を続けていく事になります。

僕も10年も透析をやっているんで、何かあるたび、
「アカン!これで終わるかも!」と不安にかられます。

たぶんね、普段の僕を皆さんが見たら、
「どこが障がい者なの?」って不思議になりますよ。

見た目では分からないと思います。

それでも普段から死の影を身近に感じながら生きる。
それが人工透析なのですな。



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